放生会の楽しみ方ガイド!アクセス・おはじきや屋台はマップで攻略!

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夏も過ぎようとする9月に、福岡・博多では九州随一の秋祭りが毎年行われます。

それが「放生会(ほうじょうや)」。博多三大祭りとして、「春のどんたく」「夏の祇園山笠」とともに命を慈しむ目的で行われるこの祭りは、神事もさることながら日本で失われつつある祭りの醍醐味の「露店・屋台」を思い切り堪能できます!

そこで、そんな祭りの屋台を存分に楽しむために、できるだけその全貌を明らかにしたいと思います。

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放生会のアクセスや日程は?

「ナシもカキも放生会」と言われるほど秋の行事として定着している福岡博多の「放生会」は毎年9月の12日~18日に開催されます。
「全ての生命あるものを慈しみ、秋の実りに感謝する」お祭りで、その起源は「合戦の間多く殺生すよろしく放生会を修すべし」という御神託によるものとされ、1000年以上も受け継がれてきています。

正確には「ほうじょうえ」と読みますが、夜店屋台がクローズアップされいつしか「ほうじょうや(夜・屋)」になったとも言われています。

放生会は京都をはじめ各地でも行われていますが、ここ福岡「筥崎宮」(はこざきぐう)がスケールでは一番でしょう。

神事行事はもちろん、2年に1度開催される御神幸行列や各種ステージイベントが賑やかに行われます。2016年は残念なことに御神幸はありませんが、1週間を通して延べ150万人の観光客が集い、いささかも盛り上がりに影響することはありません。

<筥崎宮 放生会 基本情報>

場所:福岡県福岡市東区箱崎1-22-1 /筥崎宮境内~参道
日時:平成28年9月12日(月)~18日(日)
アクセス:福岡市営地下鉄 箱崎宮前駅下車徒歩3分(1番出口)
     JR鹿児島本線 箱崎駅下車徒歩8分
     西鉄バス 箱崎下車徒歩3分
     JR九州バス 箱崎1丁目下車徒歩2分  
問い合わせ:092-641-7431
公式サイト:http://www.hakozakigu.or.jp/omatsuri/houjoya/
  


<放生会 神事スケジュール>

12日(月) 10:00 初日祭
     14:00 献菓祭(お菓子を供える神事)

13日(火) 10:00 二日祭

14日(水) 10:00 三日祭

15日(木) 10:00 放生会大祭(例祭)
     15:00 献華祭(お花を供える神事)

16日(金) 9:00 五日祭
     11:00 献茶祭(お茶を供える神事)

17日(土) 10:00 六日祭

18日(月) 10:00 納祭
     14:00 放生神事・稚児行列・童子育成祈願祭

期間中は境内の本殿などで上記のような神事が執り行われます。また神賑わい舞台では地元の方による演芸奉納も披露されます。

最終日の稚児行列は、粋な雅楽が奏でられる中、可愛い稚児姿の子どもが本殿まで歩いて筥崎宮司のお祓いを受けた後、準備してあった金魚を「放生(ほうじょう)~」と叫びながら境内の池に放つものです。さらには鳩や風船を引き続き空に放ちます。

併せて境内では、神事の他にもステージイベントが盛りだくさんですので、予定を観ながら是非ご覧下さい(2016年のイベント予定はまだ未定です)。
以下は2015年のプログラムなので参考までに。

<放生会の主な神事・ステージイベント>

場所:絵馬殿前特設舞台

9月12日
12:00 琴の演奏
19:00 アコースティックライブ

9月13日
10:00 頓宮朝御饌祭&武術演武
12:00 ブラス演奏
13:00 献菓祭
14:00 和太鼓演奏
15:30 フラダンス
19:00 博多独楽
20:00 和太鼓演奏

9月14日
13:00 頓宮夕御饌祭&演芸奉納
14:00 演芸奉納
15:00 幕出し
19:00 御神輿行列

9月15日
11:00 大道芸大会
18:00 演芸奉納

9月16日
12:00 演芸奉納
14:00 演芸奉納
16:00 博多にわか
18:00 バンドライブ
18:30 能楽体験講座
19:30 豊前神楽

9月17日
16:00 演芸奉納
17:00 博多にわ
18:00 アイドルステージ
19:00 武術演武
20:00 カラオケ人間大集合

9月18日
14:00 放生神事(稚児行列・童児育成祈願祭・鯉の放生・鳩の放生等)
17:30 バンドライブ
19:30 折尾神楽

アクセスに関して触れますと、3章に記載したマップの通り特別駐車場が設けられる予定ですが、すぐに満車になることや交通規制もあって渋滞が激しくなるので、公式にも勧められているとおり公共交通機関が無難です。

ただ公共交通の利用をというのは正確ではなく、道路の利用は避けたほうがいいということです。バスでも時間が悪ければ動かなくなるからです。
その点電車に関しては、1日だけのイベントと異なり1週間の日程幅があるため、ある程度分散するのでさほど混雑がひどいわけではありません。市営地下鉄なら、降りて地上に上がればもう屋台が立ち並ぶ場所に出るので、わざわざ車やバスで渋滞に巻き込まれることはないでしょう。

もし車を使いたいのならかなり早めに来るか、離れた駅周辺のパーキングに停めて電車で向かうパーク&ライドのアクセスがおすすめです。

放生会でおはじきやちゃんぽんはどう入手する?

筥崎宮の放生会で人気のものといったら「おはじき」「ちゃんぽん」「鳩みくじ」でしょう。

おはじきは、普通にイメージするものではなく博多人形師がひとつひとつ手作りするもので、厄をはじくとされその素朴で愛らしい形が工芸品として大人気です。

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公式サイトより

これは屋台販売ではなく、筥崎宮で初日(12日)8時から販売が始まるもの。限定数(1200個)販売でもあり、おはじきの入手はよほどの覚悟がなければ難しいでしょう。前日から並んだ人がゲットできるものくらいに思っていたほうがいいかも知れません。6時ごろに整理券を渡された後も離れられずそのまま待って、8時くらいから順に購入します。

ちゃんぽんは、麺料理のことではなくガラス細工のことを指します。薄く繊細に作られたガラス細工の一方から息を吹き込むと「チャン・ポン」となんともいえぬ風情の音をたててくれます。
「ビードロ」「ポッピン」という名前のほうが、あるいはなじみがあるかもしれません。巫女さんが一筆ずつ絵入れした数に限りがあるものなので、残念ながらやはり限定販売で入手法は「おはじき」と同様です。価格は3,000円~9,000円くらいです。

ちなみに調べていたら、こんなネットカフェがありました。

サイバック箱崎店

もし二人以上で並ぶのでしたら、休憩基地にできるかもしれません。無料の駐車場もあるので便利でしょう!

尚、「おはじき」も「ちゃんぽん」も参道の露店で売っていることがあります。もちろん筥崎宮の縁起物ではないですが、記念として欲しければ見つけてみて下さい。

ちなみに、筥崎宮境内の本殿回廊では期間中過去のおはじきやちゃんぽんを展示されているので、1度でも見ておきたい方は見学してください。生花展や提灯展示も一緒に開催されています。

最後に、せっかく行ったのでしたら「鳩みくじ」も是非引いて運試ししてみてはいかがですか?なぜなら1回300円なのに、大吉とかを占うだけでなく、なんと景品が福岡⇔台北往復航空券や、JRハウステンボスチケット、博多座招待券、万葉の湯券など豪華なんですよ!チャレンジしない手はないですよ!!(マップ参照)


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放生会の屋台マップで見世物小屋やお化け屋敷を攻略!

筥崎宮放生会の最大の楽しみの目玉は、露店・屋台でしょう。筥崎宮の1kmに渡る参道に500軒以上の露店が軒を連ね、その種類も「ないものはない」というくらいです。

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※地図はこれまでの情報を元に作成していますが、今年は違う場合もあるので大まかなイメージとしてご覧下さい。

まだ露店が始まる前のものですが、参道入り口からの様子を映した動画があったので紹介します。初めて行く方はイメージが掴める動画だと思います。(あまり真剣に長い間見ると、酔って気持ちが悪くなるので注意ください)

屋台風景動画

併せてグーグルストリートビューも乗せておきますので、地図や動画と合わせて予行練習(笑)に利用ください。

数え切れないほどの露店ですが、そのジャンルを強いて分けるとしたら一番多いのはやはり食べ物系でしょう。参道のほとんどを占めるのは食べるものを提供するお店です

昔ながらの懐かしいお好み焼き・から揚げ・イカ焼き・綿あめ・りんご飴・フルーツ飴・チョコバナナ・冷やしパイン・焼き鳥・カキ氷・中華まん・シシカバブ・焼きそば・フランク・サンターアンダギー・台湾カキ氷・・え?もういいですか。

食べ物で押さえておきたいのは、まず名物の新しょうが。以前より数は減りましたがそれでも露店をたくさん見かけると思います。これは、この付近一帯が戦前までしょうが畑だったからですが、「放生会に行った土産」として認知されているものなので良ければどうぞ。

もうひとつが「社日餅(やきもち)」という、やはり筥崎宮名物の甘い餅。中に粒餡が入った白とヨモギの種類のお餅で、モチモチして素朴な味なのでこれも放生会土産にピッタリです。

また一の鳥居わきには、筥崎宮名物の屋台花山の一角があります。座って食べられる屋台で100人近く座れるスペースがあるのでかなり賑わうポイントです。ここに座って屋台グルメをほおばれば、祭り気分も盛り上がること請け合いです。(マップ参照)

最も人気のジャンルなのが実はアトラクション系です。
結構楽しみに来る方が多いジャンルで、カブトムシ釣り・カブトムシクジやひよこ釣り・鯉釣り・亀釣り・金魚すくいなどオーソドックスなものもありますが、一番人気は「お化け屋敷」と「見世物小屋」!
眉をひそめるような内容ですが、人々がおおらかだった昭和の頃のままのブラックな世界を1度は体験したい方も多いでしょう。今では見世物小屋を見ることができるのは、この筥崎宮・放生会だけだそうです。今のうちだけかもしれないので貴重な体験になるのは間違いありません。

店の前では露天商が口上を語り、演し物もヘビ女・ギャルのマジックショー人間クレーン・驚異の怪力女・ジャングルウーマン・命からがらショー・カッパの空中遊泳・魔術・小奇術、炎の火炎ショーと、聞いているだけで引き込まれるものばかりです(笑)。
ちなみに料金は、見世物小屋は一般700円/子ども500円/幼児300円、お化け屋敷は一般500円だそうです。

場所的には、参道から入って少し歩いた右側の奥にそのカオスの世界は広がっています。(マップ参照)

年配の方に根強い人気なのが、植木や陶器の販売です。
見世物小屋とは逆の沿道左側の奥で軒を連ねており、値段交渉もでき楽しい散策ができるので好きな方は是非入っていってみてください。(マップ参照)

屋台は大体、神事行事に合わせて10時くらいからぼちぼち始まり、最終日以外は21時~22時くらいまではやっているはずです。(店によってはもっと遅くまで営業しています)
最終日に関しては毎年早いところは夕方~20時から閉め始め、天候が悪ければ正午過ぎから撤収を始めるので注意してください。

人出のピークは19時過ぎくらいからになります。お祭の雰囲気を味わうには夜店回りの方がいいので当たり前ですが、もしゆっくり楽しみたいのであれば少し明るいうちに散策したほうがいいと思います。

まとめ

何故日本人は、お祭や屋台と聞くと心が躍るのでしょうか?おそらくこれまで積み重なってきた祭りの文化がDNAにきざまれているでしょうね。

尚、記事は昨年までのイベント情報を元に作成しておりますので、今年実際に行われるものと異なる可能性があることはご了承ください。

それでもできるだけ詳細にまとめてみましたので、お祭を楽しみにしている方の事前のイメトレのお役に立てば嬉しいです。

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