京都の紅葉で東山区の穴場を厳選③!龍吟庵・養源院・智積院!

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鉄道会社のCM紹介により、特にぐっと訪れる人が急増した紅葉シーズンの京都。確かのあの映像はあまたの人の心に、紅葉の鮮烈な魅力を焼き付けました。

当然紹介スポットは混みあう形になってしまいましたが、京都にはまだまだ、定番スポットに劣らない知られざる名所が多数あります。

今回はそんな中で、東山区にある紅葉の隠れ名所を紹介しましょう!

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京都の龍吟庵の紅葉とは?

京都、東山区は言わずと知れた祇園や三条の賑やかな観光エリアも抱えつつ、山間部は開発が行われておらず、東山の麓には有名な東福寺をはじめとし大きな寺社が多い地域です。

清水寺や高台寺など観光スポットも多く混雑するエリアでもありますが、そのため脇道に入ると思わぬ隠れスポットがあッたりもします。

そんな中から、見逃しては後悔しそうな名所中の名所を厳選して紹介しましょう!


※左上(表題の頭)の→□ボタンでガイドエリアを表示させ、目的の地区にチェックを入れながら参照ください。(スマホでは横回転させると見やすいです)

<龍吟庵(りょうぎんあん)>

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photo by Maechan0360  CC 表示-継承 3.0

住所:京都市東山区本町15-812
TEL:075-561-0087(東福寺)
拝観日:11月1日~12月初旬予定(通常非公開)
拝観時間:9:00~16:00
拝観料:500円
駐車場:シーズン中使用不可
アクセス:JR奈良線「東福寺」下車
     市バス「東福寺」下車
見頃:11月中旬~12月上旬
公式サイト(東福寺HP)

東福寺の方丈横を右奥に進んだ、渓谷「洗玉澗(せんぎょくかん)」にかかる瓦葺屋根付きの偃月(えんげつ)橋を渡ると龍吟庵はあります。その東福寺の25ある内の第1塔頭(たっちゅう=支寺)で、1291年に大明国師・無関普門に邸宅として建てられたこの寺は、その方丈(住職の居室)が国法に指定された最古のもので、その造りはこけら葺の手法など書院造や寝殿造を融合させた名建築です。

また、三つもの枯山水式庭園を有し、おのおの「無の庭」「龍の庭」「不離の庭」と称された昭和の名庭師が手がけた名園も評判になっています。

龍吟庵も普段は非公開ですが、春と秋のシーズンに合わせて特別公開があり、その名園や方丈を開放します。

さすがに東福寺の間近の塔頭ということでそれなりに混みますが、本寺の通天橋などの喧騒に比べればいくらかは人の数も減り、穴場といってもいいでしょう。

・部屋越しに西庭を・・東福寺の喧騒から一歩入った静寂・・有難うございました。

魅力はなんと言っても前述の3つの枯山水庭園です。おのおのが個性を持った庭で、まず南の「無の庭」はその名の通りラインのみ引かれた以外はいっさい設えがなく、逆に凝った庭を見慣れている目には新鮮な清清しさを感じます。唯一竹塀の張りが稲妻模様に渡り面白みがあります。紅葉も外から塀越しにアクセントを加えるのみです。

一転、東の「不離の庭」は方丈にはさまれた狭い庭ながら、石と赤砂が撒かれた鮮烈な印象で、やはり塀越しに紅葉がさらに赤を重ねます。赤石は硬く、砕いて砂にするのはかなりの労があったと言われています。

さらに一番有名な西の「龍の庭」では白と黒の2色の砂と石によって海から龍が雲めがけて昇天するさまを表現しており、枝を伸ばす紅葉の散紅葉がさらにもう一色庭に色を足して、見たことのない色の組み合わせの紅葉風景を現出させています。

さらに歩を進めた先の開山堂の周囲でも紅葉は彩りを添えています。

境内散策は自由にはできず拝観料が必ず必要ですが、お寺の方の案内付きで3つの見応えのある庭園が堪能できるのでむしろ得した気分になれると思います。

尚、撮影は庭園のみ許されているだけなので注意ください。

京都で紅葉で養源院とは?

<養源院(ようげんいん)>

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出典:京都の無料写真素材

住所:京都市東山区三十三間堂廻り町656
TEL:075-561-3887
拝観日:指定日(12/31 1/21 5/21 9/21 13:00~15:00)
拝観時間:9:00~16:00
拝観料:500円
駐車場:あり
アクセス:京阪電車「七条」下車 徒歩約10分
     市バス「博物館三十三間堂前」下車 徒歩約3分
見頃:11月中旬~11月下旬
※TOP画像は養源院の風景/TOP画像提供:京都の無料写真素材

あの三十三間堂の蓮華王院の向かい側に位置する養源院は浄土真宗のお寺で、秀吉の側室の淀殿が父に当たる浅井長政の供養のために創建しました。寺名は長政の院号から取って名づけられています。北隣には京都国立博物館もあります。

三十三間堂で目的を達したと考えて、たくさんの方は足を向けない穴場スポットと言えます。

・三十三間堂の裏にひっそりとあります。

・向いは三十三間堂ですがここは観光客も少なく静かで落ち着いた雰囲気の寺院です。

紅葉の見事さは主に50mほどの参道に集約されます。
山門から長く伸びる少し勾配のある石畳の参道の両脇から頭上と足もとをはるか先の本道まで飾る赤や橙の紅葉には、ずっと歩いていたいほど魅了されるはず。本堂には家紋が大きく入った幕布がかかっているので、それを中心にした遠近法の効いた構図の紅葉ショットが撮れるはずです。

境内にも紅葉ポイントはありますが、なんと言っても参道の素晴らしさが必見なので拝観は無理には・・と言ったらお寺さんに怒られてしまうかもしれませんね。

俵屋宗達作の襖絵や杉戸絵・屏風絵など貴重な歴史遺産も多数所蔵し、ここでしか見れない斬新奇抜な美術品は内外から賞賛されており、この絵見たさに訪れる人も沢山います。

また戦火の伏見城から木板などを使って張られた「血天井」というものは、二条城や源光庵など各所にありますが、ここの本堂にもあり、関が原の戦いの激しさを物語る生々しい血痕が見上げると目にできます。切腹して果てた人型の血模様もあり、一番リアリティーがあると評判です。

また左甚五郎が細工した歩くと鳴る「鴬張り廊下」もあって拝観は面白味がありますが、さらに楽しくさせているのが名調子のガイドさんの存在です。

この記事のような情報はわからなくても面白くて詳しい説明がもれなく聞けるはずですから、見どころ満載のこの寺へは予備知識ゼロで訪れることをおすすめします。


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京都で紅葉で智積院とは?

<智積院(ちしゃくいん)>

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出典:京都の無料写真素材

住所:京都市東山区東大路通七条下ル東瓦町964
TEL:075-541-5361
拝観日:12/29~31休館
拝観時間:9:00~16:30
拝観料:一般500円 中高300円 小学200円
駐車場:あり(参拝・宿泊時は無料)
アクセス:京阪七条駅より徒歩約10分
     市バス 東山七条下車
見頃:11月中旬~11月下旬
公式サイト

先程の養源院の向かい側で三十三間堂に近くにやはりある智積院は真言宗智山派に属し、同じ智山派総本山のお寺には成田不動や川崎大師、高尾薬王院など早々たる顔ぶれのお寺があります。

サツキやツツジで評判のお寺ですが、最近では秋の素晴らしさも伝わり人出は徐々に増えつつあります。それでもまだなんとかストレスをひどくは感じず見学できるお寺のひとつではあります。

・京都駅からもほど近く、交通至便な場所にありながら、参拝客もそう多くなく比較的空いていて、それでいて見事な紅葉が静かに満喫できる、穴場的な紅葉スポットです。気軽に静かに紅葉を満喫したい方にお勧めです。

・アクセスはいいのに人が少なくてびっくりしましたが、広い敷地に紅葉がきれいでした。

・観光客が少なく静かにゆっくり観られる。手前の紅葉だけなら無料で奥の庭は拝観料が必要。オススメ!

紅葉の見どころは沢山ありますが、まずはまた金堂へと続く参道脇にきれいに配置された紅葉です。養源院と同じく、先に見える家紋の垂れ幕が下がった金堂まで紅葉の風景が続くので見ごたえは申し分ありません。

また鐘楼に添うように立つ紅葉も京都らしい絵になりますし、境内の玄宥(げんゆう)僧正の像はぜひ赤い葉をバックにセットでカメラに収めたいところ。

紅葉は控えめですが見逃したくないのは「名勝庭園」での景色でしょう。
「利休好みの庭」と言われる庭園は東山随一と評判です。起伏のある地形を利用した築山の前に書院を囲む形で池を造り、石組みを配した庭園はビールや化粧品のCMに採用されました。書院からの眺めは一級品と言えます。

このお寺でふれないわけにはいかないのが、桃山時代の名画人・長谷川等伯などの国宝絵画類。
その障壁画は25面にも渡るスケールで、しかも直接見ることができるので、これを目当てのリピーターは沢山いるほどです。
受付を済ませたらすぐそばの収蔵庫にあるので、まずは説明を聞きながら桃山文化にふれてみてください。

なお、宿坊があることでも知られる智積院には修学旅行生や女性の方など多くの宿泊希望者が後を絶ちません。もしこのエリアを目的に観光するなら、ここを拠点にするなんて手もアリかもしれません。

リーズナブルでありつつも相部屋でなく個室ですし、朝のお勤めはきちんと体験できる適度な修行感もあって、女性にも人気の施設です。

宿泊:1泊1食(朝食) 大人6,670円 子供5,150円
   チェックイン15:00 アウト10:00
   夕食別途 精進料理1,620円 京懐石3,240円
お勤め:朝勤行~護摩供法要
申込みフォーム及びTEL075-541-5363

まとめ

定番スポットの喧騒と対照的な穴場の空間が、そのすぐ間近にあったりするのは不思議な気がしますよね。しかも、そこには必ず積み重ねてきた芸術や人の葛藤の歴史ロマンがあり、単なる紅葉のきれいさ以上の楽しみも味わえます。

東山の賑わいの最たる清水寺や高台寺など必ず見物客が足を向けるそのそばの、こんな味わい深い紅葉名所を訪れることができるのも京都観光の最高の魅力でしょう。

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