横手のかまくら祭り!ぼんでんコンクールやぼんでん奉納の楽しみ方は?

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B級グルメの焼きそばでも知られる秋田県横手市は、小正月の雪祭り行事「かまくら」でも有名ですが、併せて行なわれる「ぼんてんまつり」も見逃せない民俗行事です。

冬の雪まつりとして「かまくら」とは対照的な「ぼんでん奉納」などの魅力を紹介します。

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横手のぼんでんの日程情報

みちのくの冬の夜を優美に演出する横手の「かまくら祭り」。

その情緒溢れる幻想的なライトアップは各地のイルミネーションを凌駕する魅力があり人気を集めますが、祭りの間に行なわれる「ぼんでんまつり」も併せて楽しまなければもったいない、魅力溢れた神事イベントです。

あるいは、しっとりとした観光体験のかまくらから引き続いて見学した方は、そのギャップに少し驚くかもしれません。

しかし、かまくらを「静」とすれば、ぼんでんはダイナミックで迫力ある「動」のイベントで、横手の雪まつりはこの「静」と「動」を一緒に体験できるのが最大の魅力とも言えるのです。

ぼんでん奉納は、もともと旧暦1月17日に行なわれていましたが、昭和27年に新暦の2月17日に改められ、2月15~16日の「かまくら」とともに雪まつりとしてセットで楽しめるようになりました。

また、昭和34年からその前日に頭飾りの出来栄えを競う「ぼんでんコンクール」も始まり、夜は「かまくら」を味わい、昼間は「ぼんでん」を見物するという楽しみ方ができるようになりました。

おそらく、かまくらを目当てで横手を訪れた方は、昼間に街中を歩くと目立つのは「ぼんでん」の光景ばかりで戸惑うはず。
でも安心ください。それが横手の雪まつりの正しい楽しみ方ですから。

<横手冬祭りの日程>

【かまくら・ミニかまくら】
日時:平成29年2月15日(水) 18:00~21:00
       2月16日(木)    〃

【かまくらin木戸五郎兵衛村」
日時:平成29年2月15日(水) 9:00~16:30
   (ライトアップは20:00まで)

【ぼんでん】
日時:梵天コンクール 平成29年2月16日(木)
    9:30~13:00頃 横手市役所本庁舎前
   
   梵天奉納    平成29年2月17日(金)
   10:00~13:00頃
   横手市役所本庁舎前~旭岡山神社

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尚、「かまくら祭り」については別記事にて紹介していますので、そちらを参考にして下さい。

横手のぼんでんコンクールの見どころ

ぼんでん奉納は、豪華な頭飾りを付けた巨大なまといを、先陣を競いながら3kmの道のりの旭岡山神社へ勇壮に奉納する小正月の神事です。

「かまくら」は約400年の歴史があると言われていますが、「ぼんでん」も約300年とその由緒では引けを取りません。

「ぼんでん(梵天)」とは神の依り代になる神祭用具の一つ。一番イメージしやすいのは火消しの纏(まとい)でしょう。

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出典:横手市役所ホームページhttp://www.city.yokote.lg.jp/kanko/page300123.html

実際にも、江戸時代に山中で行なわれた祭礼目的の狩りである「巻狩」の行事に、火消組も纏いを持ちながら勇ましく参加したのが始まりともされ、その纏いが今に受け継がれて「ぼんでん」になったとも言われます。

正確には「梵天」は名前の通り、上部に付けられた頭飾りのことを差します。

横手のぼんでんの特徴はその迫力満点の大きさです。各地にある梵天祭りの中でもその大きさは際立っており、高さは5m、重量は30kgにもおよび、豪華さでも群を抜いています。

それでは、ぼんでん祭りの二つのイベント「ぼんでんコンクール」と「ぼんでん奉納」について、具体的に見どころを見ていきましょう。

●ぼんでんコンクール

ぼんでんは横手の各町内会や職場、各団体が参加して行なわれる行事です。
梵天も各参加者によって作られて奉納するもので、奉納前日の2月16日にはその梵天(頭飾り)の出来栄えを競うコンクールが開催されます。

梵天は30本にものぼり、子供たちの参加する分も含めると50本近くになります。

コンクールは、かまくらのメイン会場でもある横手市役所本庁舎前に一同に並んで披露され、審査のうえ特選・一等・二等・三等・・・と各賞が決められていきます。

主に9時ごろから午前中通して行なわれるので、昼間の横手散策と併せて、ぜひ覗いてみてください。


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横手のぼんでん奉納のルートや見どころ

●ぼんでん奉納

雪まつりを締めくくる意味でもふさわしい目玉のイベントが、最終日2月17日の「ぼんでん奉納」です。

横手市役所本庁舎前おまつり広場からのスタートしたぼんでんは、「ジョヤサ、ジョヤサ」のかけ声をかけながら進んでいきます。

まずは9時過ぎに子供ぼんでんが出発したあとに、10時の大雷を合図にスタートし、途中先陣を競いながら3km先の旭岡山神社を目指し、山に入る山門や最後の神社本殿前では、激しく小競り合いを繰り返しながら突っ込んでいき、興奮は最高潮に達します。

コンクールは市役所前で見物できますが、奉納は行列についていく必要があります。そのルートは、下記のマップの道順になります。

見どころポイントは、やはりもみ合いが起きる場所。まず役所から出発する際は先を争って小競り合いがあるかもしれません。

あとは、広い道から急に狭くなるポイントの「山内道角」でも起こりやすいでしょう。

しかしなんと言っても見応えがある集団のもみ合いで熱気に包まれるのは、前述の山門や神社前です。

最初は子供たちのぼんでん争いが、大人に指導されながら怪我がないように始まります。

引き続いて始まる大人の奉納はまさに空気が一変します。
ぼんでんを奉納しないことには役目は終わらないので、真剣勝負そのものの争いは怖くなるほどで、少しでも本殿の近くで見ようと色気を出すと、巻き込まれかねない勢いです。

市役所前で出発を見守りつつ、途中行列の様子を眺めながら、一足先に山に入って到着を待つのがベストな見方かもしれません。

麓からも30分程度も登る道のりですが、せっかく横手に行ったのでしたら、最後の迫力満点の奉納を見逃す手はありませんよ。

まとめ

同じ土地の同じ雪まつりで、「かまくら」「ぼんでん」とこれほど趣きが違う行事が堪能できるイベントはおそらく横手をおいて他にないのではないでしょうか?

そんな一粒で2度美味しい横手の雪まつりをぜひ楽しんできてください。

迫力あるぼんでんを堪能したあとは、あの有名なB級グランプリの横手焼きそばを堪能するのもいいかもしれませんね!

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