赤ちゃんにこたつが危険な3つの理由と低温やけどや事故の対策は?

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赤ちゃんや幼児がいる家庭では、冬の暖房に気を使うものです。

特に言葉がしゃべれないうちは寒いのではと心配で、温度には神経質になることでしょう。

そんな中でこたつの使用に迷うお母さんは多く、幼児にはあまり良くないと聞いて二の足を踏むこともあると聞きます。

そこで、実際にこたつは、小さい子供に利用していい器具なのかを解説しましょう。

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赤ちゃんがこたつで低温やけどになる訳

乳幼児は大人に比べて皮下脂肪が薄く熱が逃げやすいので、寒さにあてないように気を配る必要があります。

とは言え、基礎体温が大人より高めのうえ体温調節も未発達なので、温め過ぎも危険です。

3ヶ月を過ぎる頃から体温調節も発達してくるので、室温に過敏になる必要はなくなりますが、直接熱があたるこたつなどの暖房器具には注意が必要です。

ちなみに厚生労働省では、保育現場の推奨室温を夏場では26~28℃、冬では20~23℃としています。少し大人の感じる快適温度と違うので、意外ではありませんか?

室温でさえそうですから、幼児の場合はこたつなどの直接熱が伝わる器具はやけどの危険が十分にあります。

例えば、心地いいと感じる45℃前後では1時間程度で「低温やけど」の恐れがあると言われ、仮に50℃なら2~3分でなることすらあるのです。

こたつの中は70℃近くになることも考えると、大人より皮膚が薄く弱い幼児をこたつで長時間寝かせるなどもってのほかであることがわかるでしょう。

また、幼児にとっては「脱水」のリスクもあります。

よく大人でもこたつに入っていると喉が乾きますが、子どもはさらに危険です。

なぜなら子どもの発汗量は大人の2倍と言われ、腎臓も未発達のため水分が失われやすいからです。

病気時の嘔吐や下痢以外にも、幼児の脱水は暖房でも気を使う必要があるのです。

以上のことから、仮にこたつを出しても、乳幼児には使用しないことがおすすめです。

もしこたつまわりで過ごさせるのなら、こたつは切り、弱くしたホットカーペットの上がいいでしょう。

ただ、寝かせるとなるとホットカーペットも直接はNGです。ホットカーペットに寝かせること自体おすすめできませんが、どうしてもというのなら座布団などを敷いた上がいいでしょう。

推奨室温でも分かる通り、赤ちゃんや幼児は新陳代謝が活発で、大人が考えるより寒さに強いのです。

手足が少し冷たくても、お腹や背中がヒンヤリしていなければ、神経質に暖房をつけなくても大丈夫と思って下さい。

赤ちゃんのこたつでの事故のパターンと対策

こたつは大人用と決めて使うことにしても、幼児にとってやけどや脱水以外にも注意が必要な器具と言えます。

特に歩き始める頃の幼児には、怪我などの危険がたくさんあります。

ちなみに赤ちゃんの死因の多くは、体力や免疫が弱いための病因と思われがちですが、なんと1位は不慮の事故なのです。

お母さんが少し目を離した際の家の中での事故が多く、こたつもその原因になりえます。

例えば、こたつの天板は重さの割に軽く動きますが、当然子どもが触って下敷きになる恐れが十分にあります。

また、こたつ布団に足を取られて転び、床で頭を打って怪我をすることも注意しなくてはいけません。

さらに危ないのは天板の角で強打する場合で、そういう意味でもこたつは幼児にとって怪我のリスクが高い器具と言えるのです。

また、大きめのこたつ布団は首に巻き付くこともあり、窒息も心配なところです。

さらに怖いのが、電気コードです。ほかの家電製品と違い、電源を壁から床を伝って取るこたつは、なんでも手にとって確かめる頃の幼児にはとても危険なものになります。

感電や首の巻きついて窒息するなどが十分に考えられ、実際にも電気コードでの事故は多発しています。

以上のことから、もしこたつを使用するなら、

・天板の滑り止めシート
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・天板の角の保護クッション
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・極力広がらない、フラットタイプのこたつ布団
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・コードを絨毯などの下を這わせる/たるませない/コードボックスの使用
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などの対策をして、不意の怪我を防ぐ工夫が必要でしょう。


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赤ちゃんのこたつでのその他の危険や影響

さらに、こたつは幼児の健康を損ねる可能性があります。それがハウスダストで、特にダニの温床になりやすいので注意して下さい。

ダニはご存知の通り、ホコリの多い高温多湿の環境を好み、食べかすや人の髪や皮膚片などの餌があると住みやすい条件になってしまいます。

これは、まさしくこたつ周りの環境と言ってよく、こたつはダニの温床として格好の条件なのです。

たまに赤ちゃんの腕や足に赤い発疹を見つけることがありますが、ダニに刺された跡であることも多く、アレルギー疾患につながる恐れもあるのです。

もしこたつを使うのなら、布団のこまめなケアは絶対条件と言ってもいいでしょう。

ただ、よくやる天日干しは、ダニ対策としてはあまり効果がありません。ダニの死滅する温度にはならないからです。

ですので掃除機(できれば専用のもの)をかけたり、高温になる布団乾燥機をまめにかける等の手入れをすること。

また、最近ではマイクロファイバー製でダニが侵入しずらく、丸洗いもできる防ダニ布団も売られているので、前述の省スペースなものと併せて検討してみて下さい。

また、誘引剤でおびき寄せて生きたまま吸着して捕らえるシートもあり、死骸も飛散せずアレルギー対策にもなるので、敷き布団の下などに設置すると効果的です。

新しいダニ対策!【ダニピタ君】

まとめ

以上見てきたように、こたつはやけどや脱水・怪我やアレルギーなどのリスクがあるので、子どもが小さいうちは使用を控えたほうがいいと言えそうです。

仮に子どもの暖房として利用しなくても、危険や弊害はあるのでおすすめはできません。

特に、怪我はある意味子どもにはつきものでしょうがありませんが、やけどや脱水は親の勉強不足による不注意と言っても過言ではありません。

ですので、もし大人用と割り切って出すにしても、きちんと対策やケアを心がけて使用して下さいね。

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