京都 桜の名所|右京区編|仁和寺・龍安寺

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古都・京都は四季すべてが美しい風景ですが、特に春の桜景色は秋の紅葉と並んで見逃せない風物詩です。

そんな京都で、穴場を探してゆったりと桜を鑑賞するのも楽しみのひとつですが、やはり混雑を覚悟してでも行ってみたい名所もはずせません。

そこで、京都の桜名所で定番とも言える観光スポットを、その見どころや見頃とともに紹介しましょう。


※左上(表題の頭)の→□ボタンでガイドエリアを表示させ、目的の地区にチェックを入れながら参照ください。(スマホでは横回転させると見やすいです)

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仁和寺の桜の見どころや見頃は?

<仁和寺>

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出典:京都桜photo

仁和寺は888年に宇多天皇により創建された真言宗総本山の門跡寺で、「御室御所」とも呼ばれます。

皇室ゆかりの者が住職を務める寺を門跡寺院と言い、京都にもたくさんありますが、平安時代に宇多天皇が僧になって、この仁和寺に住んだことが「御門跡」と呼び習わすようになった始まりと言われます。

戦火で焼失するも、徳川幕府による京都御所の紫宸殿や清涼殿などの移築で再建され、1867年に純仁法親王が還俗するまで門跡寺院の歴史が続きました。

そんな御所建築群や金堂・五重塔が立ち並ぶことから今では「仁和寺御殿」と呼ばれ、1994年には世界遺産登録も果たしています。また、京都では珍しく道路に直接面している「二王門」は荘厳で迫力があり、「京都三大門」のひとつに数えられています。

紅葉寺としても人気ですが、江戸の世に貝原益軒から「洛中洛外で第一」と絶賛されたほどの、桜の名所でもあります。

・京都の周りの桜が終わった頃に見事な桜の花が咲きます。遅咲きの桜を京都仁和寺で楽しむのもいいと思います。

・御室桜を見に行きました。 ずっと行ってみたかったお寺だったので、期待大。 その期待を裏切らない場所でした。

境内には各所でさまざまな種類の500本以上の桜が、春を告げて咲きほころびます。

金堂前の染井吉野や、黒い袴を着ているような「袴腰鐘楼」付近の枝垂れ桜は絵になる情景で、他にも鬱金桜・御衣黄桜・普賢象桜など黄色や黄緑の花をつける珍しい品種も見ることができます。

しかし何と言っても、口コミにもある通り、仁和寺を桜の名所にしている名桜が「御室桜(おむろざくら)」です。

境内の中門をくぐった左側に130本あまり、林になって立つ桜は、4月中旬以降に見頃を迎える遅咲きに加えて、高さが2~3mしかない背の低さと、地面近くまで花をつけるのが特徴の八重桜です。

「わたしゃお多福 御室の桜 はなは低とも 人は好く」

と親しみを込めて歌にも詠われ「お多福桜」とも呼ばれますが、近年の調査では粘土質の土壌のため、酸素や栄養分が少なく、成長しづらいということがわかりました。

この目線をさえぎらない御室桜の満開の林から眺める五重塔は、まさに京都の春を代表する景色と言ってもいいでしょう。
きれいに揃った桜の稜線からのぞく塔のシルエットは、御室桜でしか演出できない情景と言えます。

遅咲きのため、ミツバツツジの鮮やかな紫との競演が見れるのも嬉しいところ。

ちなみに、普段は境内散策は無料ですが、桜の開花時期は「桜まつり」開催期間として、拝観料が500円かかるので注意下さい。

北部山間の桜と見頃が同じと言われる「御室桜」が彩る仁和寺は、京都の春を締めくくるのにふさわしい、世界遺産の桜名所と言っても過言ではないでしょう。

なお、現在御室桜の林に隣接した「観音堂」を含め、修理保存工事が平成30年までの予定で行われています。
少し境内で本来の風景が望めないところもありますが、保存のためなので致し方ないところでしょう。

<基本情報>
住所:京都市右京区御室大内33
TEL:075-461-1155
拝観日:無休
拝観料:500円(桜まつり期間中)
拝観時間:9:00~17:00(3月~11月)
駐車場:あり(有料 120台)
アクセス:京福電車「御室仁和寺」駅下車 徒歩約2分
     市バス「御室仁和寺」下車 徒歩すぐ
見頃:3月下旬~4月中旬
サイト:http://ninnaji.jp/
※TOP画像も仁和寺の風景:出典京都の桜写真


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龍安寺の桜の見どころや見頃は?

<大雲山 龍安寺(りょうあんじ)>

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出典:PHOTOGRAPH.PRO

衣笠山の山懐に抱かれた臨済宗の龍安寺は、妙心寺の境外塔頭(たっちゅう=子寺)です。
名勝地を結ぶ「きぬかけの路」に面してあり、東には金閣寺、西に行くとほどなく仁和寺もある観光エリアです。

ちなみに「竜安寺」と表記される場合もあり、停留所なども「竜安寺前」となっていますが、正式には「龍安寺」となります。

1450年に妙心寺・玄承を招いて細川勝元が創建した禅寺で、「龍安寺の石庭」で名高い方丈庭園などの京都文化財が評価され、世界遺産登録も果たしています。

近年では英国エリザベス2世が訪問し、比類なき「Rock Garden」と絶賛し、世界的にも名が知られています。

この枯山水の庭は、15個の石と白砂で表現されたとてもシンプルなもので、禅の境地を表現しているとも言われますが、子を運ぶ虎にも見えるため「虎の子渡しの庭」とも呼ばれています。

実は、年代や作庭意図はおろか作者さえ判明しておらず、そのミステリアスさも龍安寺の魅力のひとつになっています。

また石の庭だけでなく、「鏡容池(きょうようち)」を中心とした池泉回遊式庭園も、趣が違う名勝です。

敷地の1/3を占める「鏡容池」での紅葉風景や睡蓮の花模様では広く知られた名所ですが、桜の季節も負けることのない評判スポットです。

そのため訪れる人の数も大変なものがあります。

・外国人や修学旅行生等の観光客で溢れ、ゆっくり鑑賞することはできませんでした。しかし、桜苑の花桃や紅枝垂桜、地表一面に敷き詰められた桜の花びら、見事な景観でした。

・有名な枯山水の庭園はもちろん、桜の時期は水を貼った池も非常に きれいです。桜も境内の至る所にたくさん咲いており、とてもきれいでした。

・石庭の塀の後ろに見事な桜が満開で、素晴らしかった。見慣れている石庭が、さらに美しく、見とれてしまった。

境内には400本もの様々な品種の桜が時期に応じて咲きますが、石庭の土塀越しに枝を伸ばす1本の枝垂れ桜はここの春の風景のハイライトでしょう。

その、モノトーンでシンプルな枯山水に色を添えるさまは、白粉の舞妓さんが紅をさすようで艶やかです。また、その花びらを白砂に散らす景色は情緒たっぷりでおすすめ。例年4月中旬頃に見頃を迎えます。

前述の鏡容池周辺の畔も、染井吉野や山桜が水面にも花を映して咲き乱れる様子は必見です。見頃は4月上旬ごろからでしょう。

また、池から石庭方向に向かう参道石段の、背の高い早咲きの紅枝垂もおすすめポイントで、頭上からシャワーのように降り注ぐ道は春を満喫できます。やはり4月上旬からがベストでしょう。

さらに龍安寺の桜スポットはもうひとつあり、それが桜苑です。境内西側にあり、開花シーズンのみ開放されるこのエリアでは、枝垂桜や八重桜が春爛漫の景色で見せてくれます。(4月上旬~中旬)

桜ではありませんが、ここには誰もが一度は名前を聞いたことがある名椿「侘助」もあります。
この3月上旬~4月上旬に咲く椿は、侘助という人物が朝鮮から持ち帰ったもので、今では老木ですがしっとりと咲く趣がある花なので、忘れず見てみて下さい。

その脇にある、お手水の溜まる方形の「口」を加えて順番に読むと、「吾・唯・足・知」(吾唯足るを知る)となる「知足のつくばい」も楽しい禅の格言のしかけなので、ぜひご覧ください。

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<基本情報>
住所:京都市右京区竜安寺御陵下町13
TEL:075-463-2216
拝観日:無休
拝観料:500円
拝観時間:8:00~17:00
駐車場:あり(1時間無料 80台)
アクセス:京福電車「龍安寺」駅下車 徒歩約8分
     市バス・JRバス「竜安寺前」駅下車 徒歩すぐ
見頃:3月下旬~4月中旬
サイト:http://www.kodaiji.com/index.html 

まとめ

京都屈指の桜の名所と言っても、これほど個性や趣が違うスポットが目白押しなところも、京都の魅力でしょう。

京都と皇室の由緒に深く関わってきた仁和寺の桜景色も重みがあり、また京の文化を世界標準にした龍安寺・日本庭園の桜も見応えあり、ともに見逃すことのできない名所と言えます。

そんな価値ある桜風景を、ぜひご自身の目で確かめに訪れてみてはいかがですか?

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