京都 桜の名所|左京区編|南禅寺・岡崎疏水・蹴上インクライン

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古都・京都は四季すべてが美しい風景ですが、特に春の桜景色は秋の紅葉と並んで見逃せない風物詩です。

そんな京都で、穴場を探してゆったりと桜を鑑賞するのも楽しみのひとつですが、やはり混雑を覚悟してでも行ってみたい名所もはずせません。

そこで、京都の桜名所で定番とも言える観光スポットを、その見どころや見頃とともに紹介しましょう。


※左上(表題の頭)の→□ボタンでガイドエリアを表示させ、目的の地区にチェックを入れながら参照ください。(スマホでは横回転させると見やすいです)

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南禅寺の桜の見どころや見頃は?

<南禅寺>

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出典:京都の桜写真

1291年に亀山法皇の離宮に、無関普門を招いて開創した禅寺で、室町の世には足利義満から最高位の禅刹と認められました。

南禅寺でとにかく目を引くのが「三門」の圧倒的なスケールです。
仁和寺・二王門知恩院・三門と並んで「京都三大門」に数えられ、石川五右衛門がこの上でで「絶景かな」と大見得を切った台詞はあまりに有名です。
有料ですが、実際に三門に上がって、境内や京都を一望するこの絶景を見ることもできます。

三門以外にも、迫力の法堂や大小の方丈、「虎の子渡し」の枯山水庭園や狩野派の天井絵・襖絵と、見どころが尽きない禅寺です。

特に参拝客に人気なのが、境内の南奥側を走る琵琶湖の水を京都に取水するための疏水の水道橋です。

このアーチ状で赤レンガ造りのレトロな水路閣は、全長約90m、幅4m、高さ9mに及ぶスケールで、1888年に作られたもの。
南禅寺の格式の高い風景によくマッチし、紅葉に包まれる景色には定評があります。桜の名所ではありませんが、ローマ風の水路閣の景色はおすすめです。

多くの境内塔頭も個性に富み、特に天授庵や南禅院、金地院は、それぞれ素晴らしい庭園や文化財を持っているので、併せて必ず訪れたいポイントです。

紅葉の名所イメージが強いお寺ですが、桜の季節も負けていません。
春には、インクラインや疏水、哲学の道など、桜のメッカとも言える大文字山の麓エリアにあって、南禅寺はその中心とも言える名所です。

三門付近を中心に、染井吉野などの100本あまりの桜が、南禅寺の春を飾ります。

・やっと念願かない桜舞う山門の景色に会えました。しっとりとした、わびさびの世界を桜の薄紅色がほのかに彩り、この上ない心の贅沢な時間に浸りました。

・南禅寺には桜が咲いていないと思っていましたが、大きな山門の前に桜の花が咲いていてきれいなたたずまいを見ることができました。

南禅寺の桜景色のハイライトは何と言っても、迫力ある諸堂のスケールに桜が重なる風景です。

実際に、なかなかカメラに入りきるアングルを見つけるのが苦労するほどで、決して小さくはないソメイヨシノの満開は、それでも三門や法堂の重厚な存在感を引き立たせる役割をして、壮観な眺めが楽しめるでしょう。

また前述の、三門の楼上から見下ろす360度の眺望は、洛東の春を残らず満喫できるので、500円の出費をしても目にしておきたい絶景と言えます。

法堂(はっとう)も同じくスケールが見事ですが、全体的な色の風合いが鬱金色で明るめなので、華やかな印象の桜模様が堪能できます。

また、法堂と方丈をつなぐ渡り廊下越しの桜のソメイヨシノも、回廊の柱で枠がかかり、趣きがあります。

南禅寺の桜は、溢れるほど咲き乱れる風景ではありませんが、印象を強く残す花見体験になること間違いなしで、ぜひおすすめです。

<基本情報>
住所:京都市左京区南禅寺福地町86
TEL:075-771-0365
拝観日:無休
拝観料:方丈/三門500円(境内無料)
拝観時間:8:40~17:00
駐車場:あり(有料)
アクセス:地下鉄 東西線「蹴上」駅下車 徒歩約10分
     市バス「南禅寺」「永観堂道」下車 徒歩約10分
見頃:3月下旬~4月上旬
サイト:http://nanzen.com/

岡崎疏水の桜の見どころや見頃は?

<岡崎疏水>

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出典:京都の桜写真

左京区や山科区などには、1890年明治維新時の東京遷都の頃に整備された、琵琶湖の水を京都市に流すための水路が巡っており、国の史跡にもなる情緒溢れる風景を生み出しています。

大津の琵琶湖取水口から東山区蹴上までの「第一疏水」がまず掘られ、並行する「第二疏水」もその後完成します。

蹴上からは、南禅寺水路閣も含む「疏水分線」も伸び、物資や水運のための舟を移動させる傾斜鉄道「インクライン」も整備されました。

琵琶湖疏水には観光名所も多く、前述の南禅寺の水路閣や山科地区の疏水、北白川の疏水などありますが、何と言っても桜の名所として有名なのが「岡崎疏水」です。

この、南禅寺橋から夷川ダムに至る約1.5kmの疏水は、水路幅も広く、開放感のある風景を生み出し、観光船・十石舟も行き交う観光名勝として大人気です。

その水面に触れそうなほど枝を伸ばして咲き誇るソメイヨシノは圧巻で、山桜も含め500本近い樹が疏水沿いを豪快に飾ります。

疏水脇には遊歩道が通り、途中「六勝寺のこみち」には木々の下にベンチもあり、ゆったりと花見ができるでしょう。

水路沿いには、レトロな京都市美術館や琵琶湖疏水記念館の噴水、平安神宮の鳥居など趣きのある建物もたくさんあり、いっそう桜の風景に情緒を加えています。

また鴨川に近い夷川発電所のレトロ感ある風景にかぶさるように咲く桜も見逃せません。

岡崎疏水の桜鑑賞の穴場スポットが、疎水沿いにある「京都市動物園」です。
園内にも無数の桜がある花見ポイントですが、改修により疏水側の見通しが良くなったので、家族連れでしたら動物園を楽しみながら花見という手も最高でしょう。⇒関連記事

遊歩道をのんびり歩きながらの花見ももちろんいいですが、やはり格別な景色が楽しめるのは「十石舟」の遊覧花見です。

特に春には「岡崎さくら・わかば回廊 十石舟めぐり」と題し、限定ツアーが開催されます。疏水の水面から眺める両畔の桜は、新鮮なアングルが味わえるのでおすすめです。

なお、岡崎疏水は、毎年3月下旬から4月中旬にライトアップや花灯路演出があり、十石舟も夜間遊覧されるので、この贅沢な花見の舟遊びを計画してみるのもいいかも知れません。

<岡崎疎水・桜回廊ライトアップ>
期間:3/26(土)~4/10(日) 
時間:18:00頃~21:30
※2016年情報

<岡崎さくら・わかば回廊 十石舟めぐり>
期間:3/26(土)~5/8(日) 夜間運行:3/26(土)~4/10(日)
時間:9:30~16:30 夜間運行時は20:30発最終
料金:大人(中学生以上)1,200円
   小人(小学生)600円 幼児(3歳以上)300円
問合せ:075-321-7696(京都府旅行業協同組合)
サイト:http://kyoto-tabi.or.jp/
※2016年情報

<基本情報>
住所:京都市左京区岡崎
見学日:自由
見学料:無料
見学時間:終日
駐車場:なし
アクセス:市バス「京都会館美術館前」下車 徒歩すぐ
     地下鉄 東西線「蹴上」「東山」駅下車 徒歩約5分
見頃:3月下旬~4月上旬


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蹴上インクラインの桜の見所や見頃は?

<蹴上インクライン>

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出典:「京都もよう」

36mもの高低差があり、水路では移動が難しい南禅寺と蹴上の間に、物資や運搬船を移動させるために作られた傾斜鉄道をインクラインと呼び、1891年より50年以上も利用された施設が「蹴上インクライン」です。

複線の軌道上をケーブルで引きながら上下させるもので、犬釘を枕木固定に使った珍しい手法など、当時の土木技術を今に伝える遺産としても貴重で、国の史跡にも指定されています。

ちなみに「蹴上」という地名は、源義経が馬ですれ違った際に、相手から蹴上げられた土がかかったのを怒り、その武者を切り捨てた故事に由来します。(義経は悔やんで「蹴上の石仏」を建て弔いました)

春には線路沿いに桜が開花し、線路上を歩くという冒険心もくすぐる新鮮な体験とともに花見が楽しめる名所として、毎年多くの観光客が散策する人気スポットです。

・京都には桜の名所がたくさんありますが、これほど足元に注意しながら、上に咲く桜を眺め歩くのは、そうないでしょう。

・京都の地下鉄蹴上の駅を出たとたん桜の時期は感動です。 一度はみるべき桜と思います。すばらしすぎです。

・春には桜も満開で、散っていく花びらと線路の融合はなんとも言えない景色を生み出していました。

蹴上駅を降りて、「ねじりまんぼ」と呼ばれる螺旋状のレンガ造りトンネルを抜けると、桜に包まれたレールの小径が姿を現します。

その600m近くある軌道沿いには、100本近いソメイヨシノが満開を見せ、春色のトンネルを生み出します。

途中には実際に行き交いした台車両も展示されていますし、酒樽を積んだ十石舟も復元されており、ノスタルジックで楽しい散策になるでしょう。

周辺には公園もあり、お弁当を広げることもできるので、春の陽気の中でのお花見には最適のスポットです。

付近は、平安神宮や南禅寺、哲学の道など桜の名所が満載ですので、ぜひ併せて計画してみるといいでしょう。

なお、当然ですがレールの敷かれた足元は悪く、歩きづらいので、ヒール靴などでは行かないように。

<基本情報>
住所:京都市左京区南禅寺草川町
TEL:075-672-7810
見学日:自由
見学料:無料
見学時間:終日
駐車場:なし
アクセス:地下鉄「蹴上」駅下車 徒歩約3分
見頃:3月下旬~4月上旬
※TOP画像も蹴上インクラインの風景:出典/「京都もよう」

まとめ

京都屈指の桜の名所と言っても、これほど個性や趣が違うスポットが目白押しなところも、京都の魅力でしょう。

特に洛東の左京区エリアは名だたる桜名所の宝庫で、混雑も考慮して計画を立てようとすると、回りきれないくらいスポットがあります。

ぜひうまく工夫して、そんな価値ある桜風景を、ぜひご自身の目で確かめに訪れてみて下さい。

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