高山祭の由来やルート・見どころを知って秋祭を10倍楽しむ方法!

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信州の飛騨地方に、京都の祇園祭に引けを取らない曳山祭りがあります。

それが高山祭で、祇園、秩父と並んで3大美祭と称されるその絢爛たる屋台曳き祭りは、1大スペクタクルといっても過言ではないくらい見事な祭りです。

春と秋に行われる高山祭ですが、そのうち秋の八幡祭の魅力について紹介したいと思います。

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高山祭の由来 そもそも屋台や祭りって?

日本にはこの高山祭のほかに「三大曳山祭」として「祇園祭」「秩父夜祭」がありますが、他にも各地には沢山の山車(だし)を曳き回すお祭があります。

では、この

「山」「鉾」「屋台」「山車」「山笠」「だんじり」・・

と呼ばれるものは一体何なのかご存知ですか?

これらは地方によって呼称や形こそさまざまですが、祭礼の時に神様に乗っていただく依り代(よりしろ)として位置づけられます。

では、そもそも祭(祭礼・祭祀)とは何なのでしょう?こう聞かれてきちんと答えられる日本人は意外と少ないでしょう。

神道が基盤の日本に限らず、古来の人たちは神様を絶対的な存在として畏れ崇め、事あるごとに豊穣・豊漁や祖先の慰霊・安寧を願うためにさまざまな形の儀式をして祀りながら暮らしていました。

それが今でも各地に残る「祭り(祀り・奉り)」です。当然、神様に(降りて)来ていただく場所が必要で、その依り代として利用されてきたのが「山車」などと呼ばれるものです。

日本は山岳信仰が根強く、神様は山から降りてくると信じられていたため山岳に模した山車が必要でした。「だし」と呼ばれる理由は諸説ありますが、神社や境内から神様が乗った山車を外に出して曳くからなどと言われています。

山も最初は単なる土を盛っただけのもの(築山)でしたが、時代が進むにつれ競うように装飾され、今では貴重な文化財として保存・修復されながら使われる今のようなものになりました。

種類も多様で、鉾や長刀を立てた「山鉾」や笠をつけた「山笠」、下に台をつけた「屋台」、車をつけた「だんじり」などがあり、今では車輪があってもなくても呼び方は各地でさまざまになっています。
神輿と呼ばれるものも、基本的には同じと考えてください。

ちなみに高山祭が「日本三大曳山祭り」に数えられる理由も重要文化財「動く陽明門」と称されるほどの美しい屋台の数々があるからでしょう。その文化を支えていたものは、町衆の豊かな経済力を基盤にした技術者の育成や新しさを好む気風が背後にあったと言われています。

また、神幸祭-じ(し)んこうさい(渡御祭、御旅祭)とは山車や神輿に神霊を移して、地域内を御幸(幸せをもたらす)しながら移動・帰還する儀式のことです。神様が本来ある場所が変遷してきているため祭りの位置づけもさまざまになってきています。

高山祭の起原は古く、史実では1652年には山王祭、1718年には八幡祭がすでに行われていたとされます。このうち八幡祭は、収穫感謝の農耕祭や町民祭の性格が濃く、また後には御神幸に郡代自ら参拝したなど、奉行と一体になった政治色も帯びる「奉行祭」の特色もあわせ持ちます。

高山祭はご存知の通り、地域によって違う氏神祭礼の総称で春と秋の2回行われます。
春は「山王祭」と称した高山市の南半分の氏神様を祀る「日枝神社」、秋は「八幡祭」と称した北半分の氏神様を祀る「桜山八幡宮」の祭礼になります。

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同じように見えても、上町・下町の成り立ちや気質は違いますからよく観察すれば違う祭礼であることがわかるでしょう。
一言で言えば、春の山王祭は質実剛健、秋の八幡祭は豪華絢爛と言えるかもしれません。

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いずれにしても、歴史をひも解くと見えてくるのは、飛騨びとの祭り好きな気質や情熱で、そこに飛騨の匠の資質が拍車をかけたと言えるでしょう。

秋の高山祭りの日程やルートは?

では、そんな秋の高山祭の行事はどんなスケジュールでとりおこなわれるのでしょうか?また御神幸や屋台の曳き揃え・曳き廻しはどんなルートをたどるのでしょうか?

<基本情報>

名称:秋の高山祭「八幡祭」
場所:岐阜県高山市 桜山八幡宮周辺
日時:2017年10月9日(月)~10月10日(火)
時間:9日/9:00~21:00
   10日/8:30~16:00
問合せ:0577-32-3333(高山市観光課)
駐車場:各所(有料・無料あり)
アクセス:JA高山駅下車 徒歩20分
サイト:http://kankou.city.takayama.lg.jp/2000002/2000024/2001386.html
※全て予定になります。

まず各イベントの進行ルートですが、過去のパンフレット記載のものは方角の位置取りが実際と違うようなので、実際の東西南北に直して作成してみましたので参考にして下さい。


※左上(表題の頭)の→□ボタンでガイドエリアを表示させてご覧下さい。(スマホでは横回転させると見やすいです)

経路はかなり重なり合って複雑です。日にちや時間ごとのコースにチェックを入れたりはずしたりしながらご覧ください。(尚、神幸コースの9日①の最後D地点と②のA地点は繋がっていますのでご了解ください。)

八幡祭の10月9~10日の行事のタイムスケジュールについては以下のようになる予定です。

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こうしてみると、重なり合って開催される行事が沢山あるので、うまく計画しながら見物することをおすすめします。

併せて、MAPには駐車場の位置もポイントしておきましたので参考にしてみてください。ちなみに満車情報が確認できるサイトとFM波があったので記載しておきます。

⇒高山市街地駐車場満車・空車情報(PC版
⇒高山市街地駐車場満車・空車情報(スマホ版

⇒高山祭り駐車場情報:「HitsFM」76.5MHz


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秋の高山祭りの見どころを徹底解説!

日程やルートを確認できたところで、肝心の各行事の見どころや楽しみ方を紹介しましょう。

<御神幸>

9~10日の2日をかけて氏子の御幸を祈りながら町を練り歩く御神幸は、民俗芸能を披露しながらの大行列なので見ごたえがあります。

神社で古式に則った祭事を済ませ、カンカコカンと呼ばれる鶏闘楽、大太神楽や雅楽が響く中、神旗や台名旗・神輿などが、一文字笠に裃姿の伝統衣装に身を包んだ警固をしたがえた数百名もの行列が長い列を作り、町を練り歩きます。また獅子舞は各戸を訪れながら氏子の繁栄を祈ります。

御神幸では屋台の奉曳はなく、旗を立てた台車が巡行に随行します。

9日は午後より表参道スタートして大新町4丁目あたりまで行き、10日は午前からやはり表参道を御発輦し大新町方面を歩いてお旅所に寄り、午後はお旅所から安川通り方面に向かって八幡宮に戻ってきて、幕を閉じます。
※MAP参照

子どもからお年寄りまで幅広く参加するので厳かながらも、賑やかなで微笑ましい祭事と言えます。

<屋台曳き揃え~曳き廻し>

からくり奉納の「布袋台」を除く10台の屋台が表参道に居並ぶ壮大なイベントが曳き揃えです。9~10日の9:00から見ることができます。

曳き廻される屋台も壮麗ですが、重要文化財でもある静止した豪華絢爛な屋台の装飾・意匠を観賞できるのは、なんと言っても参道に勢揃いしたこの時が大チャンスです。

曳き廻される屋台以外は、9~10日とも日中長い間展示されるので、混み具合を見ながら自分のペースで見学できます。3大美祭の所以ともいえる飛騨の匠の技を、ぜひ間近で観賞することをおすすめします!

屋台一覧

高山祭りでからくり奉納と並んで人気が高い、メインイベントといっていいのが屋台の曳き廻しでしょう。
何度か行われる他の行事とは違い9日の午後のみの1度きりなので、見逃さないようにしてください。祇園祭りの山鉾巡行と同様ダイナミックな屋台の引き回しは迫力満点!
とは言え、だんじりのような荒荒しい迫力とは違った、高山屋台独特のしなやかな動きは必見です。

毎年決まって曳かれる「神楽台」と「鳳凰台」に加えて毎年変わる2台の計4台が市中にその雄姿を見せてくれます。(今年の2台はまだ未定)

太陽の下で動く屋台や角廻しの姿を観たりカメラに収めたりしたければ、この機会しかありません。

曳き揃えられた参道から9日の13:30に出発し、大新町界隈をめぐって16:00頃に再び表参道に帰着し、それとともに曳き揃えも終わりを告げます。
※MAP参照

ちなみに春の山王祭では屋台曳きは行われないので、秋に訪れた方だけが観れる特権と言えるでしょう。

<からくり奉納>

なんといっても目当てに訪れる観光客が多いのがこのからくり奉納です。

八幡宮境内で9~10日両日の計4回行われますが、20分ずつと短いのでうっかり見逃さないように注意が必要です。

高山には3台のからくり屋台がありますが、秋の高山祭でからくり奉納を行うのはこの「布袋台(ほていたい)」のみで、このために曳き廻しには出かけず境内に1台残ります。

2体の唐子がブランコを渡って布袋に飛びうつる演技や布袋が軍配を振るとのぼり旗が出る演出など、一瞬たりとも見逃せない高度な技の連続で、熟練の人形師たちによる至芸に圧倒されます。

人形は36本の糸で操るのですがまったくわからないほど巧みな技で、見た人は一様に驚きます。

尚、人気イベントなので入場制限がかかることもあるので、狙った回には早めに行くことをおすすめします。

<宵祭>

9日の陽の落ちた18時頃から3時間に渡って10台の屋台が町内を一巡する宵祭。

現在、祭りの中日に行われ観光のタイミング的にも最高潮時のこの行事も、以前は祭りの最後に神様との別れを惜しむ曳き別れとして行われていました。

100個もの灯し点けた提灯が屋台とともに妖しくゆれながら街中を曳かれていく雅びな祭りで、それでも見物客の高揚や熱気に包まれ独特の世界が現出する祭礼です。

祭り本来の目的である曳き別れを唄った「高い山」の歌声に包まれながら屋台蔵へと帰っていく、秋の哀愁を秘めた幻想的な一夜を味わうことができるでしょう。

〆高い山から谷底見ればノーイソレ
瓜や茄子(なすび)の花盛りの ハリワヨイヨイヨイ

〆今日は日も好石場が据わるノーイソレ
石場掘れば酒が出るの ハリワヨイヨイヨイ

〆このおせどにみょうがと富貴とノーイソレ
みょうが目出度や富貴繁盛と ハリワヨイヨイヨイ

〆この家はおねでたいお家 御門に巣をかけた鶴が

〆鶴が御門に何と云うてかけた お家繁盛と云ってかけた

〆お前百まで私しゃ九十九まで 共に白髪の生えるまで

〆さいた盃中見てあがれ 中は鶴亀五葉松

〆婆さどこゆく三升樽さげて 嫁の在所に孫抱きに

屋台は、八幡宮表参道より出発して下三之町を抜け安川通りの広い道を通った後、下一之町を経て帰って行きます。
※MAP参照

まとめ

高山では、祭りの準備のことを「祭やわい」というそうです。

ではいつから準備が始まるかというと、祭りが終わって屋台を蔵に収めるときからだそうです。そんな信州の人たちの祭りに注ぐ情熱に感謝しつつ、また来年も勇壮な屋台の雄姿を期待して高山を後にしたいものですね!

尚、開催詳細についてはあくまで予定ですので、間近になったら市観光課のホームページなどで確認することをおすすめします。

⇒記事一覧はコチラ

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