京都の藤の名所でおすすめは?厳選スポットの見頃や見どころ情報!

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ゴールデンウィークに京都を訪れる方は、毎年たくさんいますが、5月の京都にも桜や紅葉に劣らない花ごよみがあります。

その代表選手は、なんといっても「つつじ」と「藤の花」。

特に、藤の花の降りそそぐように咲くさまは、情緒深い絶景を見せてくれますが、実は桜と同じくらい見頃がはかない花でもあります。

そこで、ちょうどゴールデンウィークと合わせるように咲く藤の花を味わいに、貴方も5月の京都を訪れてみませんか?

関西圏でも指折りの藤の名所が、薄紫色のシャンデリアを作って貴方を迎えてくれますよ!

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平等院の藤の見頃や見どころは?

<平等院>

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出典:「京都もよう」

硬貨や紙幣のデザインにもなった鳳凰堂があまりに有名な、世界遺産の平等院は、1052年に藤原頼通によって父・道真の別荘を寺院としたのが始まりで、宗派はどこにも属さず単立です。

翌1053年に鳳凰堂を建立し、阿弥陀如来像を安置すると、極楽浄土が具現された姿で多くの貴族から信仰を集め、隆盛を極めました。

2012年より始まった改修工事も終わり、創建時を思わせる鮮やかな色彩を取り戻しているので、今は特におすすめの観光タイミングと言えます。

阿弥陀如来像や羽を広げたかのような鳳凰堂は言うに及ばず、浄土式庭園や鳳翔館の梵鐘など見どころを数えたらきりがありません。

そんな意味では、説明不要の観光スポットですが、京都屈指の藤やツツジの名所としても人気を集めます。

特に藤は、藤原氏の家紋でもあり、平等院のシンボルとも言えます。

もともと浄土の景色がバランスを失うほど花木がある寺院ではありませんが、平等院の世界観と相性のいい藤の様子は圧巻です。

・入口や周りを取り巻く藤の花と鳳凰堂の水面に映る影がとても印象的です。

・藤の花のシーズンに合わせてGWに訪ねました。・・・藤の花は棚から垂れ下げるように満開でした。

特に見事な藤棚があるのは、鳳凰堂の斜め前。

樹齢280年を数える名木から1m以上も下がる花の薄紫は「砂ずりの藤」とも言われ、その気品に溢れた藤棚は絶景です。

池越しの遠景で眺めると、あたかも緑の天蓋から降りそそぐ慈悲の光のようにすら見えるほど。

丹塗りの鳳凰堂の鮮やかさに重ねれば、堂宇の印象を柔らかくするように包み、また池面の水鏡に映るさまは、京都屈指の藤の風景でしょう。

境内にある100株を超えるツツジも、ちょうど見頃を迎えるので、白やピンクの華やかな脇役との競演も楽しめます。

前述の通り、見どころは多いスポットですが、おすすめは「平等院ミュージアム」です。

「雲中供養菩薩像」など多数の国宝美術品が見学できますし、国宝をかたどったオリジナルグッズを販売するショップもあるので、楽しいでしょう。

<基本情報>
住所:宇治市蓮華116
TEL:0774-21-2861
拝観日:無休
拝観料:600円(鳳凰堂は別途300円)
拝観時間:8:30~17:30
駐車場:あり(有料)
車椅子:可
アクセス:JR奈良線「宇治」駅下車 徒歩10分
京阪電車「京阪宇治」駅下車 徒歩10分
見頃:4月下旬~5月上旬
サイト:http://www.byodoin.or.jp/
※TOP画像も平等院の風景:出典「京都もよう」

城南宮の藤の見頃や見どころは?

<城南宮>

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出典:「京都もよう」

平安京の南の守護神として創建されたお寺で、方除けや厄除け・交通安全にご利益が篤いことで有名です。

鴨川水郷の景勝地でもあることから、貴族の別荘地があった場所でもあり、また鳥羽伏見の戦いなどの合戦場にもなった地でもあります。

ここの霊験はあらたかのようで、京都市内を走る自動車の多くに、ここで入手した交通安全ステッカーが貼られているのを見かけます。

城南宮を見どころの多い花の名所としている所以は、神苑と称する「楽水苑」にあります。

著名な作庭家・中根金作が手がけた「春の山」「平安の庭」「室町の庭」「桃山の庭」「離宮の庭」の5つもの庭が、四季折々の情景を生み出しています。

この庭は、源氏物語を彩った100あまりの花木を愛でるために作られたもの。

その中でも枝垂れ梅や枝垂桜では有名な場所ですが、藤の花でも知る人ぞ知る隠れ名所と言えます。

・桜のシーズンは終わりを迎えていましたが「曲水の宴」をみたくて城南宮へ。・・・隣の神苑は藤の花がたくさん咲いていました。

見事な藤棚があるのは「室町の庭」(南苑)です。

社殿を囲むように配置される、趣きが違う美しい5つの庭をたどっていくと、池に寄り添うように組まれた薄紫の屋根が姿を現します。

平等院同様、ここでもツツジとのセットで作られる風景が楽しめるのが嬉しいところ。

池際に映えるツツジの極彩色に、藤のすだれが落ち着きを添え、言葉にならない情景を見ることができるはず。

城南宮では、ヤマブキも5月の連休中に楽しめる花なので、併せてご覧ください。

また、毎年春と秋に開催される「曲水の宴」は、テレビなどでもその名前を1度は耳にしたことがあるのでは?

平安朝の貴族の歌会を再現する年中行事で、曲水(曲がった小川)沿いに座った参会者が、流れてくる酒杯に越されないように歌を詠み、杯を空けては流すという、風流なものです。

春の宴は、ちょうど連休時期に重なるように実施されるので、少し混みますが、予定を合わせて藤の鑑賞と一緒に味あわない手はありません。

<城南宮・曲水の宴>
日時:2017年4月29日(土祝)
時間:14:00~
料金:無料
※雨天中止

<基本情報>
住所:京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
TEL:075-623-0846
拝観時間:9:00~16:30
拝観料:神苑/一般600円(境内無料)
駐車場:あり(無料 200台)
アクセス:地下鉄烏丸線「竹田」駅下車 徒歩約15分
市バス 「城南宮東口」下車 徒歩約3分
見頃:4月下旬~5月上旬
車椅子:可
サイト:http://www.jonangu.com/


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鳥羽水環境保全センター 藤の公開はいつ?

<鳥羽水環境保全センター>

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歴史ある鳥羽地域で1939年に稼働が始まった「鳥羽水環境保全センター」は、京都市で最大の規模を誇る浄水場です。

この、正確には下水処理場の敷地内には、全長120m・約40本に及ぶ藤棚が一角を彩っていて、地元の方や観光客に親しまれています。

しかも、おなじく浄水場の「蹴上浄水場」と並んで、「鳥羽の藤/蹴上のつつじ」と並び称されるほどの花の名所で、近年訪れる観光客が急増しています。

しかし、その施設内は普段は立ち入ることはできず、毎年藤が咲く4月下旬から5月初旬の4日間のみの一般開放が、唯一の貴重な見学チャンス。

平成13年から公開が始まりましたが、年々人気が高まってきています。

藤棚には、ノダフジだけでなくヤマフジなど2種3品種植えられており、白い花もアクセントに加わり、変化のある花天井の下を散策できます。

木漏れ日と渾然一体となって、シャワーのように降りそそぐ花房の紫色には、思わず歩みを忘れるほどです。

またその脇では、やはり見頃を迎える芝桜がピンクの絨毯を敷き詰め、さらにつつじや花水木も競演に加わり、まさにどこを見ても花一色の景色が堪能できるでしょう。

もちろん休憩できる場所やベンチもあるので、ゆったりしながら晩春の1日を藤に囲まれて過ごすことができます。

センターでは、開放するだけではなく、カフェ(京の水カフェ)が出たり、施設見学やスタンプ・クイズラリーなどのイベントも開催されるので、家族連れにも最適なスポットです。

また、京都市駅や地下鉄竹田駅などからは、100円程度で乗れる直通バスも運行されるので、アクセスも迷わないでしょう。

<基本情報>
住所:京都市南区上鳥羽塔ノ森梅ノ木1
TEL:075-661-3755
公開日:毎年4月末~5月上旬頃のみ公開
※平成28年は4月28日~5月2日 H29は未定
公開時間:10:00~16:00
見学料:無料
駐車場:あり(無料 200台)
アクセス:JR「京都駅」から直通バス乗車約20分。
京都市営地下鉄烏丸線または近鉄「竹田駅」から直通バス乗車約10分。
見頃:4月下旬~5月上旬(見学は公開期間のみ)
サイト:http://www.city.kyoto.lg.jp/suido/category/173-7-0-0-0-0-0-0-0-0.html

まとめ

冒頭でもふれたとおり、藤の花は桜とほぼ同じ、儚い見頃の花木です。

奇しくも連休に合わせるように咲いて終わるこの花は、ぜひゴールデンウィークを利用して見るべき花とも言えるでしょう。

藤原氏の象徴でもあるゆえに、京都にも縁の深い風物詩の藤を、ぜひその目で確かめにお出かけになってみてはいかがですか?

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