陸奥の松島や安芸の宮島とともに日本三景と讃えられ、古都・京都市と並んで京都府が誇る特別名勝・天橋立。
8000本もの松並木が続く砂浜は、天にかかる橋の如き絶景として見る人を魅了し続けます。
そこで、天橋立周辺の駐車場事情についておさらいしてみます。
また確認の際は、最大料金の繰返し有無や時間/日極かに注意し、トラブルを避けるようお願いします。
天橋立の駐車場の混雑やおすすめは?
神々が行き来した天上の梯子が倒れて架かったなどの神話ロマンにも彩られ、そのさまが天への架け橋のようであることから名付けられた丹後・天橋立。
宮津湾両岸を結ぶ全長3.6kmの砂嘴に、松並木が茂る珍しい地形は神秘的な美しさを湛え、歩いての散策や、傘松公園など高台からの「股のぞき」の眺望など、多彩な楽しみ方ができる景勝地として圧倒的な人気を博します。
その両端には、「三人よれば文殊の知恵」の慣用句でも知られる知恩寺や、伊勢信仰のふるさと「元伊勢」の名も冠する籠神社など名刹も点在し、夏などは海水浴も楽しめる観光・行楽エリアとして人気です。
<基本情報>
名称:天橋立(天橋立公園)
住所:京都府宮津市文珠
TEL:0772-22-8030(天橋立観光協会)
料金:無料
開園時間:終日開放
アクセス:京都丹後鉄道天橋立駅より徒で5分
公式ホームページ:http://www.amanohashidate.jp/
宮津湾の府中と文珠の間を、全長約3.6kmもの砂嘴(さし)の砂浜が渡る、スケールの大きな景勝地・天橋立。
その分、楽しみ方や回り方のコースもさまざまであり、観光のしかたで駐車ポイントもだいぶ変わってきます。
ただ、見どころとなる観光ポイントは大きく以下の3つに分けることができるでしょう。
①天橋立(天橋立神社・双龍の松など)や湾の景勝を、徒歩や自転車・観光船を利用して間近で散策
②両岸の展望ポイント(府中エリア~笠松公園/文珠エリア~天橋立ビューランド)での、股のぞきなどで知られる高所からの一望
①両岸の名刹(文珠エリア~知恩寺/府中エリア~眞名井神社・伊勢籠神社など)の散策めぐり
駐車ポイントも、これらに応じて以下のエリアに分かれることになります。
出典:天橋立観光協会
ちなみに天橋立を歩いて渡ると片道50分であり、車で渡ることはできません。
また、天橋立周辺に多いレンタサイクルを利用した自転車では20分、やはり店舗が多いモーターボート利用で5分程度、観光船で約10分といったところ。
行きはサイクリングで、帰りは自転車を返却してボートで戻るなどのサービス(1000円程度)もあるので、気分や条件にあった回り方をうまく計画すればいいでしょう。
駐車ポイントもそれに応じて府中エリア・文珠エリアで探せばいいですし、タイムズといった大手のスペースは皆無ながら、地域で営業する民間駐車場はそれなりにあって便利。
もちろん両エリアを車で行き来しても構いませんし、どちらかのエリアを拠点にするのも手です。
また少し離れた宮津駅付近には、比較的大きな市営や駅前駐車場もあるので、近くの宮津桟橋から観光船で周遊する計画なら、十分駐車ポイントとして選択肢になるでしょう。
通常時期であれば、まず空きを探すのに苦労することはありませんが、やはりGW等行楽シーズンは2号線・178号線など一本道の国道は渋滞で動かなくなりますし、駐車場も満車が普通。
観光地でのお約束の対処法ながら、9時前など早朝かピークをすぎる昼過ぎを計画するのが無難です。
ハイシーズンに行くようなら、場合によっては移動には手間がかかりますが、宮津エリアで駐めて船や電車・バスで向かうといったパークライドも視野に入れたいところです。
もちろん、各エリアの駐車場情報もおさらいしておくと、いざという時あわてません。
天橋立の駐車場で安い料金や無料なのは?
そこで、以下が天橋立周辺のパーキング一覧になります。
おすすめワンポイント!
もし、グーグルアプリ【Googleマップ-GPSナビ】がインストールされていて、位置情報が許可されていれば、今いる場所とともに上記の駐車場マップが開き、とても便利!
【Googleマップ-GPSナビ】
料金は短期間で変動するものなので、料金傾向の目安にしていただければと思います。
ちなみに表の中ほどの列は、平日の1時間/日中最大(青色)・休日の1時間/日中最大(ピンク)になっています。
空き状況がわかるものは、マップのガイドエリアにリンクを入れてあります。※表中の駐車場名が太文字のもの。環境によっては開かなかったり、直リンクできないことがあります。
前述のように市街地で見かけるようなブランドのパーキングは皆無。
そのため、宮津エリアを除き時間貸しは全く見当たらず、観光地によくある前払いの日貸し駐車場がメインになります。
そのため、市営などを除く民間駐車場については、台数・料金・利用時間などが恣意的に変わる面もあり、必ず利用時に確認ください。
それでは、簡単に各エリアの駐車場事情をおさらいしてみましょう。
<文珠エリア>
天橋立観光のメインポイントとも言えるのが、やはりこの文珠エリア。
知恩寺・天橋立が目の前のうえ、海水浴場や天橋立ビューランドへもすぐアクセスができ、付近にはレンタサイクル・モーターボート店、観光船桟橋も集まります。
そのため駐車リソースも最も多く、反面いちばん人が集まり、混み合うエリアでもあります。
料金に関しては下限は500~600円ですが、時期による変動は府中エリアよりもあり、1や2以外のところは1000円くらいまでは見ておいたほうが無難。
おそらくリスト以外でも、2号線沿いを中心に1~2台程度駐められる開放スペースがまだまだ点在します。
そんな中で、核となる駐車場は、
1.天橋立智恩寺駐車場(約100台/1回600円)
2.市営天橋立駐車場(213台/1回600円)
になりますが、特に1は天橋立観光の起点ともなる、最もエリア中心にある駐車場です。
利便性が最も高い分、時期によっては最も混み合う駐車場であり、そんな際はこのエリアから外れの2を次候補にするといいでしょう。
また純粋なパーキングではありませんが、
11.ゼネラル 天の橋立SS駐車場(約20台/満タン給油客無料)
は10リットル以上の満タン給油客に無料でスペースを開放しているガソリンスタンド。
給油は当然必要ですし、もしタイミングでうまく活用できれば、コストがかからず天橋立観光ができ、おすすめです。
観光計画を組み立てる上で一番便利なエリアですが、その分早めの行動予定も求められるので、注意ください。
<府中エリア>
府中エリアの駐車ポイントは、主に股のぞきが始まったとされる傘松公園や籠神社、眞名井神社の観光に適した立地に集まり、天橋立へは500mほど歩いて移動するようになります。
天橋立への入口には
1.天橋立無料駐車場(約20台/無料)
もありますが、空き地程度のスペースであり、また無料ゆえにシーズンなら空いていればラッキーといった場所。
観光ルートにもよりますが、駐車拠点とするにはいろいろな意味で中途半端な立地になるので、利便性は低い印象です。
素直にお金を払って、傘松公園へのリフト駅近くなどで駐めたほうが、散策がスムーズで動きやすいでしょう。
特に丹後海陸交通の一の宮駅(桟橋)なども比較的近いので、観光船をうまく使えば駐車拠点にもできるはずです。
料金的には、このエリアの駐車料金はほぼ700円。
数年前まではワンコイン程度で駐められましたが、現在はこの価格で固定され、時期による変動は文珠地区よりもありません。
混雑度も文珠エリアよりは穏やかですが、それでもハイシーズンは当然混み合うので、時間調整は必要です。
<宮津エリア>
この宮津駅周辺の西側市街地は、天橋立観光という意味ではかなり離れた立地条件なので、パーク&バス/レール/クルーズライドの拠点と考えたほうがいいエリア。
鉄道はもちろん、路線バスや宮津桟橋からの観光船・モーターボートなど移動手段は豊富です。
出典:天橋立観光協会
市街地としては駐車場は上記2箇所のみですが、特に1は天橋立の周辺では最も収容台数が多く、最初の5時間が無料という点も嬉しいところ。
また、行楽時期のパーク&クルーズ駐車場として地元観光協会でも推奨しており、船舶利用で駐車料金が無料になる割引制度も設けています。
もし、トップシーズンなどに満車や国道2号の渋滞などに悩まされたくなければ、宮津エリアで駐めてしまうという選択肢も賢明と言えます。
天橋立の駐車場で予約ができるのは?
最近では予約できる駐車スペースのシェアサービスが盛んになってきているので、当たってみるのもひとつの手かもしれません。
競技・イベント会場周辺では今や一般的になりましたが、混雑する行楽スポットでも最適の選択肢と言えます。
まだ天橋立周辺にはあまりありませんが、近年急速に普及しつつあり、今後どんどん供給が増えるはずなので、気にしておくといいかもしれません。
1箇所ごとの台数はわずかですが、何より駐車場の心配がなく向かえるのはメリットです。
早めに行くことが決まっているようなら、確保してしまうというのも、安心してアクセスできる一つの方法と言えます。
まとめ
壮大な砂州の絶景である天橋立は、高台からの眺望が最も見どころとされる景勝地です。
当然、文珠・府中の両エリアに、リフトやロープウェイで行き来する笠松公園や天橋立ビューランドが整備されています。
特に発祥地とされる傘松公園からの「股のぞき」の逆さの景色は、天を下にして架かる浮橋の如き眺めで必見。
そのスケールや周辺スポットの豊富さから、楽しみ方も多彩な観光名所・天橋立を訪れる際に、記事が参考になれば幸いです。
※利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。
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