紅葉と言えば京都ですが、どうしてもその注目は京都市の市街地や嵐山に行きがちで、観光客もいきおい集中してしまい、ゆっくりと紅葉を味わいたくても、人の波に押されて落ち着きなく観賞するようになってしまいます。
しかし定番スポットのような名所は京都市だけにあるわけでなく、少しアクセスの手間を惜しまなければ清水寺や永観堂に引けをとらない紅葉の景色を堪能できます。
そんな京都市以外の紅葉穴場スポットをピックアップしました。
京都で紅葉で浄瑠璃寺とは?
※左上(表題の頭)の→□ボタンでガイドエリアを表示させ、目的の地区にチェックを入れながら参照ください。(スマホでは横回転させると見やすいです)
<浄瑠璃寺>
住所:京都府木津川市加茂町西小札場40
TEL:0774-76-2390
拝観日:無休
拝観時間:9:00から17:00(12月からは10:00~16:00)
拝観料:300円(境内無料)
駐車場:あり
アクセス:コミュニティバス当尾線「浄瑠璃寺前」下車すぐ
JR・近鉄奈良駅からは急行バス「浄瑠璃寺」下車すぐ
見頃:11月上旬~11月下旬
※TOP画像は浄瑠璃寺の風景 出典:663highland CC 表示 2.5
浄瑠璃寺は京都・奈良の県境に近い木津川市の山あいにあり、義明上人により1047年に開基されたとされる真言律宗の寺院です。
横に長い本堂には9体の阿弥陀如来像を安置していることから「九体寺」とも呼ばれ、この「西方九体阿弥陀堂」の本堂は平安期には多数建立されましたが、今ではこの浄瑠璃寺のみで見られる希少なものとなっています。
バスの本数も少なめの山里にあるアクセスの悪さで、紅葉時期が最も人が多くなりますが混雑というほどにはなりません。
・奈良中心部から離れているので拝観者も少なく、周りは幹線道路も無いのでお寺はとても静かです。
・庭園は紅葉でも有名ですが、アクセスが不便な土地にあるためか、紅葉の時期でもお客は少なめです
門をくぐった右手にある本堂から眺める、池を挟んで背後の山林を背負って建つ国宝三重塔が定番の風景でしょう。秋にはそこに程よく紅葉の華やかな色が加わり、カメラに収めて持ち帰りたい絵になります。
池に映る逆さの三重の塔は現実の塔に劣らず美しく、赤・黄の紅葉グラデーションもしっかり写し取る水鏡の画には思わず魅了されるはずです。
逆に三重塔から池をはさんで本堂を眺めれば、前述の黄金の九体阿弥陀如来様を視界に収められ、これもおすすめです。
この浄土式池泉回遊式庭園だけでなく、寺には平安期の国宝指定遺産も多く、美しすぎると言われる「吉祥天女立像」を初め貴重な寺宝を見逃さないように。
南山城に多数ある寺院群でも一番人気なこのお寺には、バスに長く揺られて行っても公開させない魅惑の浄土景色が広がっています。
尚、周辺には「当尾石仏群」も広がっており鎌倉時代の石塔うあお地蔵さんがたくさん点在しているので、時間があったら散策してみるのも楽しいでしょう。
⇒当尾の石仏:木津川市観光ガイド
京都で紅葉で一休寺とは?
<一休寺(酬恩院)>
出典:京都の無料写真素材
住所:京都府京田辺市薪里ノ内102
TEL:0774-62-0193
拝観日:無休
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:大人 500円(中学生以上)小人 250円
駐車場:あり(有料)
アクセス:近鉄新田辺駅下車 徒歩20分
見頃:11月中旬~下旬
公式サイト
一休寺がある京田辺市は京都南部の大阪や奈良に境界を接するエリアで、和歌山県の田辺市と区別するため「京」の文字を冠し「京田辺市」となりました。
寺の正式名は「酬恩院」という座禅道場として大應国師が創立した臨済宗の禅寺で、戦火で一時荒廃しましたが「とんちの一休さん」としておなじみの一休禅師が室町の1456年に再興し晩年の居としました。
重文の本堂をはじめ唐門、浴室、鐘楼や白砂が印象的な方丈庭園や枯山水の虎丘庭園など広い境内には文化財の見どころも多く、狩野探幽によって描かれたお馴染みの「屏風の虎」襖絵等の収蔵品も興味深いものばかりです。
京都市から離れておりアクセスも良いとは言えず、周辺にも観光スポットがないことからシーズンでも激しく混みことはないでしょう。
・それほど人も多くなく、静かに拝観できました。
・紅葉の季節も、思ったほど人も多くなく、落ち着いて観光できます。穴場ですね~
総門をくぐると目の前に伸びる石畳の参道には、枝振りが低い紅葉が周囲の風景と調和して美しくさわやかです。また境内の苔と紅葉のコントラストにも目を奪われることでしょう。
境内の見どころポイントの建物や庭にはもれなく紅葉がセットになっているので、錦秋の風景をおなか一杯堪能できるはずです。
紅葉は決して溢れるほどではありませんが、配置の妙が素晴らしく見ごたえを感じるはずです。
広い境内には緑にあふれて美しく、訪れた人が「ゆったりと落ち着く良い寺院」と口を揃えます。
TVでも紹介された「冷やしぜんざい」などお茶サービスも行き届いているのも嬉しいところ。
お土産には、ここでしか手に入らない一休さんが製法を考えた名物「一休寺納豆」がおすすめです。
まとめ
いかがですか?
少し京都市外に目を向けるだけで、これほど質の高い紅葉観光のスポットがあるのは意外だったのではないでしょうか?
地図をご覧になるとわかりますが確かに京都観光の起点の京都市からは離れています。それでも紹介したスポットは行く価値がある紅葉名所と言え、おすすめです!
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