ボジョレーヌーボーの特徴や飲み方は?料理のおすすめはブルゴーニュ風!

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今年も早いもので、ボジョレー・ヌーボーの解禁がもうすぐですね。

毎年心待ちにしている方も多いと思いますが、今年はどんな料理を合わせようかと悩むのも楽しみのひとつです。

そこで、ボジョレー・ヌーボーの特徴を踏まえた、よく合うレシピをいくつか紹介しますね。

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ボジョレーヌーボーの特徴は?

もう十分ご承知のように、ボジョレー・ヌーボーの解禁日は毎年11月の第3木曜日ですから、今年(2016年)は11月17日(木)になります。

昨年は理想的な天候条件で、収穫量はともかくとしても出来が良かったため「今世紀で最高の出来」と評されました。販売側のキャッチコピーなので誇張されてるとは思いますが、いい出来栄えだったことは事実のようです。

今年の出来を占うのはまだ時期尚早かもしれませんが、現地から聞こえてくる声は、4月~5月に霜害・雹害があって減産気味ではあるものの生育は良好で、収穫直前3週間の天候が良好であれば昨年を凌ぐクレートヴィンテージになる可能性があるそうです。

ここでは、ボジョレー・ヌーボーに合う料理を見ていくために、まずボジョレーの特徴を少しおさらいします。

極端に振れがちの日本人の性格のせいか、ボジョレーブームの加熱の中で「あんな試飲用ワインをありがたがるのは日本人だけ」と盛り上がりの反動からくる残念な声も上がっているようですが、必ずしもそうとは言えないでしょう。

確かにボジョレーは葡萄の出来を確認する試飲的な意味や収穫祭用に作られた熟成度の低いワインですが、決して一部の方が言う薄いジュースみたいなワインではありません。

ところでお聞きしたいのですが「白ワイン」なら酸味の強い辛口のもの、「赤ワイン」ならどっしりとした重みのあるものが「通好みのワイン」だという先入観がありませんか?

近年、日本では熟しすぎたくらいの濃厚でどっしりしたアルコール度数も高めの甘い赤ワインが偏重されがちで、ボジョレーブームが疑問視されるのもその傾向からですが、必ずしもボルドーワインのようなフルボディのどっしりしたものばかりが赤ワインの楽しみのすべてではありません。

ワインは酸味・甘み・度数などの要素で味わいが決まり、赤ワインならそこに皮から出るタンニンによる渋みも加わって複雑な味を構成します。
先ほど触れたとおり、ボジョレーは製造工程も少し違いますし短期間で作られるため、甘みや渋みが抑えられた度数の少ないライトボディのワインになります。

確かに「軽い・薄い」というのはある意味合っているかもしれませんが、そんなボジョレーでも少し回りくどい表現ですがこんな評され方もします。

「口に含むと、2015年の豊かさがはじける。丸みがありたっぷりとしているが、バランスを全く失っていない。ワインは並外れて豊かで、豊満で、堅固なタンニンのストラクチュアが長熟の年であることを予期させる。タンニンはきちんと存在しているが、絹のようにしなやかですばらしい繊細さを帯びている。」

すこし誇張はあると思いますが、いずれにせよボジョレー・ヌーボーはどちらかといえばフルーティな酸味を味わう「ロゼワイン」にも通じる赤ワインのひとつのジャンルとして楽しめばいいということだと思います。

どっしりしたワインが好きな方には物足りないかもしれませんが、フルーティで軽快な味が好きな方には愛されるれっきとしたワインと言えます。

ボジョレーヌーボーの飲み方で温度やグラスは?

それでは、そんな渋み・苦味も少なく、口当たりの軽いボジョレー・ヌーボーにはどんな料理がぴったりなのでしょうか?

料理を見ていく前に、ボジョレー・ヌーボーの性格を踏まえた上手な飲み方を抑えておきましょう。

前述のとおりボジョレーは、甘み・渋みを抑えたフルーティーなワインですので、通常の赤ワインのように渋みを押さえ、甘みを感じるために室温で飲むという条件は必要ありません。(※平均気温約18度のヨーロッパで言われる室温なので、日本では赤ワインも少し冷やしたほうがいいのですが)

ですので、むしろ酸味を引き立たせ引き締まった味を楽しむためには冷やしたほうがベストです。

もちろん冷やしすぎはよくありません。白ワインが6~12℃と言われますが、それより少し高い10~15℃が味が引き立ちます。一般の冷蔵庫は設定が5℃、野菜室でも7~8℃くらいですから、入れっぱなしだと冷えすぎてしまいます。
飲み始める2時間前に入れておくくらいがちょうど良いでしょう。

グラスも大切です。極端な例ですがワインを香りがまったく鼻に抜けないボトルでのラッパ飲みにしたときの味はまったく別物になることがわかっています。ラッパ飲みする方はもちろんいないと思いますが、赤ワインは特に香りが味の重要な要素を占めるので、きちんとしたワイングラスが必須です。

あまり凝る必要はありませんが、ボジョレーは普通の赤ワインに比べて口の中でゆっくり味わうと言うより、果実味や酸味などフレッシュさを喉越しですっきり味わいたいワインです。
ですので、飲み口が広く口径差の少ないボルドー型グラスより、飲み口が狭く口径差のあるブルゴーニュ型の方が、ワインが細く直線的に口の中を通るので適しています。

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ボジョレー専用のグラスもあるようですが、もちろんそこまで用意することはないでしょう。

ちなみにボジョレー・ヌーボーは時間を置くほど熟成が進むようには作られてないので、開けたら速やかに飲んでしまうのが鉄則です。


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ボジョレー・ヌーボーに合う料理のレシピは?

それでは、早速、そんなボジョレー・ヌーボーの性格に合った料理を見ていきましょう。

説明の通り、フルーティでライトボディのボジョレーにはしっかり味の料理やコクのある食材は向いていません。ワインの方が負けてしまい、味わいがわからなくなってしまうからです。

そこで、一番いいのはボジョレーを生産したところにどんなものを食べているかを聞いてしまうこと。
ボジョレー・ヌーボーはフランス・ブルゴーニュ地方で作られていますので、地元の方がよく口にしているものはと言うと、なんと言っても「エスカルゴ」でしょう。

それにプラスしてボジョレーにはトマトの酸味を利かせた調理がピッタリ合います。そこでそのふたつを使ってさっぱり味わえる簡単なフレンチはいかがですか?

家フレンチ!☆エスカルゴのトマト煮
家フレンチ!☆エスカルゴのトマト煮

料理名:エスカルゴのトマト煮
作者:tokeiya_japan

■材料(3~4人分)
エスカルゴの缶詰 / 1缶
白ワイン / 1カップ
にんにく / 1片
玉ねぎ / 1/2個
トマト / 1個
塩コショウ / 1つまみ
バター / 1片
パン粉 / 小匙2
粉チーズ / 小匙2
乾燥パセリ(または生をみじん切り) / 小匙2

■レシピを考えた人のコメント
缶詰のエスカルゴを使って簡単オシャレなオードブル♪

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ブルゴーニュと聞いて、何かピンときませんか?・・・
そうです。料理にある「ブルゴーニュ風」というのは、ブルゴーニュ地方での料理スタイルのことで、当然ワインにも相性がいいものばかりなのです。
そこで、さっぱりしたあの魚介食材を使ったブルコーニュ風料理を紹介します。

たこのソテー〜ブルゴーニュ風〜
たこのソテー〜ブルゴーニュ風〜

作者:amarj

■材料(2人分)
Aバター / 20g
Aパセリ / 1枝分
Aにんにく / 1片
Aエシャロット / 1/8個
茹でたこ / 足2本
塩コショウ / 少々
Bバター / 小さじ2

■レシピを考えた人のコメント
パセリの美味しいソースで、白ワインにピッタリです☆

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全般的に肉類はどっしりしすぎて向いていませんが、唯一相性がいいのが鶏肉です。ブルゴーニュには伝統料理として「コック・オー・ヴァン」という鶏肉のワイン蒸し料理があります。
エスカルゴやたこなどだけでは物足りなければ、試してみてください。

コック・オーヴァン
コック・オーヴァン

作者:よっちごはん

■材料(6人分)
鶏モモ肉 / 4まい
赤ワイン / 1本
塩コショウ / 適量
ローリエ / 1まい
コンソメ / 2こ
油 / 大1

■レシピを考えた人のコメント
おもてなしに

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先ほどのトマトもそうですが、面白いことに「白ワイン」には白身魚など「白い料理」、「赤ワイン」にはトマトなど使った「赤い料理」が相性がいいのです。
魚介で赤身といったら「鮭」ですよね。例えば、ムニエルやワイン蒸しでいただいてもボジョレーを引き立ててくれるでしょう。

最後に、よくブルゴーニュでも食べられているチーズもワインにはピッタリなのはご存知かと思いますが、ボジョレーの場合はあまりコクがあると適さないので、ふわっとした柔らかい食感と爽やかな風味、軽い酸味が特徴のモッツァレラチーズがおすすめです。
せっかくボジョレーを買ったんだからと張り切って高いチーズを手に入れると、合わなかったなんてこともあるので注意してください。

まとめ

毎年どんな味が味わえるか心待ちにできるボジョレー・ヌーボーは、良い出来でも悪い出来でもファンにとっては楽しいものですよね。

今年もまずまずの情報が聞こえてきているので、否が応にも期待は高まります。

この記事が、そんな今年のボジョレー・ヌーボーが並ぶ食卓での、何かのヒントになれば幸いです。

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