近年、修行を体験して心身をリフレッシュする方が増えており、OLや主婦など女性の間でもプチ体験が流行を見せています。
中でも少しハードな修行体験とも言える「滝行」にチャレンジする方も多く、ひそかなブームを呼んでいます。
滝行ができるお寺や神社は山奥の場所が多いうえ、少し大変な体験でもあるので、できれば宿坊があって泊りがけで挑戦したいところ。
そこで東京近郊でそんなお泊り滝行ができるスポットを探してみました。
武蔵御嶽神社の滝行体験とは?
東京都青梅市はご存知のように、東京にあってその山や渓流の環境は東京都は思えないほど自然に恵まれたエリアです。
今回紹介する標高929メートルの御岳山はそんな中でも代表する観光スポットで、1年を通じてケーブルカーに乗って登る観光客が絶えません。
観光だけではなくパワースポットの宝庫でもある信仰の山でもあり、滝行や宿坊で人気があります。今回はその御岳山にある宿坊で泊まりながら滝行が体験できるお寺や神社を厳選して紹介します!
※左上(表題の頭)の→□ボタンでガイドエリアを表示させてご覧下さい。(スマホでは横回転させると見やすいです)
<武蔵御嶽神社>
住所:東京都青梅市御岳山176
TEL:0428(78)8500
費用:15,500円(2日間修行の場合)2食付
日程:平成28年9月24・25日(土・日)
定員:30人
資格:18~65歳までの健康な男女
アクセス:JR「御嶽駅」下車~多摩バス「ケーブル下」下車(10分)
ケーブルカー「滝本駅」より「御岳山駅」下車(6分)
徒歩25分
サイト:http://musashimitakejinja.jp/
武蔵御嶽神社は中世以降、山岳信仰の霊場として発展した紀元前91年創建された神社です。位置的に龍脈上にあるとされ、その強力なパワースポットとしても評判の神仏習合霊場(神道と仏教を融合させたもの宗教施設)です。
守り神が「おいぬ様」であることから犬を連れた参拝客も多く、元旦には日の出を拝む目的で賑わうスポットとしても有名です。
修行体験は、随時できるわけではなく年3回の開催に合わせて予約して受ける形になります。
<平成28年度修行体験講座日程>
・6月25日~日帰り体験講座(終了)
・7月18日~滝行体験講座(終了)
・9月24・25日(土・日)~修行体験講座
このうち泊りがけは上記のとおり9月予定のものだけですが、空きがあれば日程的には間に合うので是非という方は問合せ・申込みをしてみてください。
まず電話で確認申込みして、郵送される所定用紙で5,500円振り込み、残金は当日受付で渡す形になります。
当日13時に宿坊になる嶺雲荘に集合してから翌日16:30終了解散まで、滝行私語厳禁で滝行・山駆け・大祓行法・鎮魂などが続き、内容は盛りだくさんです。修行ですから当たり前ですが、滝行もハードですし、山駆けなどは10数キロの山道を歩くので少し大変でしょう。
もちろん指導者の管理の下で行われるので心配はないでしょう。
作法など説明を受けた後、本殿で祝詞口上を聞き修行の無事を祈っていただき、早速山道を40分ほど歩いて滝行に向かいます。
女性は近くの小屋で白服に着替え、決まりの所作に則って滝に打たれます。戻ってからは再び本殿でテキストを見ながら全員で祝詞を奏上します。
食事は菜食で主食もおかゆ。風呂に浸かって、翌日に備え早めに就寝します。翌日も、こんな感じで5時起きの朝食後、滝行から始まり修行が続いていきます。
宿泊は、同性同士の相部屋でなので同部屋の方と親しくなれるでしょう。
必ず動きやすい服装で行ってください。持ち物は、タオルや下着、メモ、山で修行に必要なリュック、雨具程度で、リネン(白衣・浴衣)や歯ブラシなどは宿で準備されます。
決まった日程でなくても修行は可能ですが、10名以上が条件になるので少しハードルが高いかもしれません。しかし女子会などで周りの人も募って人数を集めれば、気心の知れた女性同士で修業できるのは魅力かもしれません。料金は同じ15,500円/1名です。
当日は13:00集合ですので、公共交通の本数もあまり多くないので余裕を持って向かってください。ちなみに以下は発着時刻を考慮したちょうど着くような予定です。欲を言えばもっと余裕があったほうがいいと思います。
バス「御嶽駅」発11:50~(10分)~バス「ケーブル下」着12:00~(徒歩3分)~ケーブルカー「滝本駅」発12:15~(6分)~ケーブルカー「御岳山駅」着12:21~(徒歩30分)~「嶺雲荘」着12:40
もし車で向かう方は、御岳山のケーブルカー駅「滝本駅」に154台収容できる駐車場があります。料金は1日と宿泊の2タイプあり、軽・普通乗用車は、1日/1,000円、宿泊/1,800円と手頃に停められるので便利です。
他にも周辺にはいくつか駐車場があり日帰りでしたら料金も幾分安いところもありますが、今回は泊りがけになるのでやはり駅駐車場が安心です。
滝行ができる駒鳥山荘の魅力は?
<宿坊 駒鳥山荘>
住所:東京都青梅市御岳山155
TEL:0428(78)8472
mail:webmaster@komadori.com
費用:11,340円(滝行プラン/女性)2食付
時期:3月~11月
資格:子ども以外の健康な男女
アクセス:JR「御嶽駅」下車~多摩バス「ケーブル下」下車(10分)
ケーブルカー「滝本駅」より「御岳山駅」下車(6分)
徒歩25分
サイト:http://www.hkr.ne.jp/~komadori/komadori%28j%29.html
駒鳥山荘は、いわゆる宗教法人の寺社ではなく宿泊施設です。その歴史は古く、江戸の頃より営業を始めた記録が残っている長年親しまれている宿坊と言えます。
主人は御岳山に34人いる御師(おし)という神職の方で、神事の際は神社でお勤めもします。
駒鳥山荘の滝行は日帰りは受け付けていないので、前日から泊まって翌朝滝行を受ける日程のプランになります。
武蔵御嶽神社さんと違い、空いていれば随時申し込めるので、日程が自由に組めるのがうれしい場所です。
こちらで空き状況が見れるので、チェックしながら予定を立てて下さい。
尚、問合せや申込みはメールが助かるそうです。
<概略日程>
1日目
15:00 チェックイン~夜に簡単なレクチャー~夕食
2日目
5:00 起床
5:30 滝行出発(滝まで2km程度/30分)
8:00 宿坊帰着~朝食~御嶽神社参拝
11:00 解散
※基本的に私語厳禁
服装は山歩きできる動きやすいもので、滝行の際は白衣が必要ですが希望すれば用意があります。持ち物は、
標準的な宿泊セットや雨具と滝行の際のサンダル(裸足だと足に怪我が怖いので)は必須です。浴衣とアメニティなどは宿坊に用意があります。
ちなみに滝行の後に入浴はしたいところですが、滝行自体が禊の1種なのでそれはできないそうです。
武蔵御嶽神社さんほどフルコースの修行ではないので、シンプルに滝行を泊まりで体験したい女子にはおすすめです。
尚、女性の場合生理中の方は見学になってしまうので、予定の際は注意ください。
基本的なアクセスの要領は武蔵御嶽神社とほぼ同じ場所にあるので、前述の経路を参考にして下さい。ただ、ケーブルカー終点の御岳山駅から送迎をしてくれるので連絡の上利用すれば楽です。
滝行ができる静山荘の魅力は?
<宿坊 静山荘>
住所:東京都青梅市御岳山43
TEL:0428-78-8445
費用:11,800円(1泊滝行・瞑想・呼吸プラン)2食付
時期:特になし(11月~3月は暖房費別途200円)
資格:子ども以外の健康な男女
アクセス:JR「御嶽駅」下車~多摩バス「ケーブル下」下車(10分)
ケーブルカー「滝本駅」より「御岳山駅」下車(6分)
徒歩25分
サイト:http://www.seizan.gr.jp/index.html
駒鳥山荘同様、お寺さんではなく、御師(おし)という神職の方が取り仕切る宿坊施設です。面白いのが滝行だけでなく、「瞑想」「呼吸法」「ヒーリング音楽」「気楽占い」などさまざまな癒し体験ができるユニークな宿坊なのです。
やはり駒鳥山荘と同じく決まった日程があるわけではなく、宿を予約する感覚で申し込めるのは気軽でうれしいところ。もちろん予約に際は空き情報を確認する必要はありますが、開いてさえいればこちらの都合で予定が組めるのは便利でしょう。
<概略日程>
1日目
14:30 チェックイン
15:00~16:00 滝行
2日目
6:30 滝行出発(滝まで2km程度/30分)
11:00 解散
※瞑想呼吸法指導~滝行の前に15分、夕食後約30分、翌日朝食後15分
※クリスタルボウルヒーリング~夕食後と朝食後の2回約30分
駒鳥山荘さんと違う点は、行った日も滝行があり計2回あること。また前述のとおり、滝行以外にもヒーリングアクティビティがいろいろ体験できます。
・瞑想・呼吸法~普段バラバラな瞑想や呼吸法は、心と身体と頭脳をひとつに統一させて本来ある
べき人間の状態に戻します。
・クリスタルボウルヒーリング~人間のチャクラを開花させるために作られたクリスタルボールの振動を感じリラックスして、細胞のひとつひとつを活性化しさせます。
食事なども、修行中の宿坊の粗食イメージする肩透かしを食うぐらい豪華なものが並びます。
服装は、滝まで山道を30分くらい歩くのでやはりハイキングをするような格好が必須です。持ち物はタオル・リュック・雨具くらいです。
あとはホテルに泊まる感覚で小物や浴衣は用意されてますので心配ないでしょう。また滝行の際の白装束も用意されています。
アクセスも上記施設の要領を参考にして下さい。御岳山駅から送迎情報は確認できませんでした。
まとめ
こうして見てくると、一口に滝行と言っても、この御岳山エリアひとつとっても、修行色の強いものから、どちらかというとアクティビティ体験寄りのものまでさまざまあることがわかります。
修行色の強さという意味では、
武蔵御嶽神社>駒鳥山荘>静山荘
という感じでしょうか?
本当の修行の厳しさを体験したければ武蔵御嶽神社にしっかり身をゆだねればいいですし、静山荘さんは逆に滝行がセットの旅館プランといった印象かもしれません。(それでも滝行自体は本格的でハードなものですが)
いずれにしても体験した方がなんらかの変化を感じ取ることができる「滝行」はさまざまな良い効果があると言えるので、目的や好みに応じてチョイスして体験してみることをおすすめします!
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