いろいろなことで今年も残りわずかだなと感じるものですが、浅草酉の市と聞いてそれを実感する方も多いのではないでしょうか?
商売する人に限らず、縁起を大事にする人たちにとって大切な熊手を今年も手に入れようと訪れる人も多いことでしょう。
デートや家族連れで今年は私も!とひそかに思っている方もいると思いますが、要領がわからないと不安もありますし、せっかく浅草に行くのだから他にも観光をしてみたいところです。
そこで今回は、浅草酉の市を基本としたアクセスや楽しみ方をご案内します。
浅草の酉の市の日程や混雑は?
11月中に巡ってくる十二支の酉の日に行われる浅草酉の市は、今年(2016年)は11月11日(金)と11月23日(水/勤労感謝の日)2回あり、それぞれ「一の酉」「二の酉」として賑わいます。(三の酉まである年もあり、その年は年末での失火を戒める意味で「三の酉まであると火事が多い」と広めたそうです)
関東に多く見られる開運・商売繁盛の神を祀る「鷲神社(おおとりじんじゃ)」の年中行事が由来で、新宿・花園神社や府中・大国珠神社も有名ですが浅草は長国寺・鷲神社と寺・神社が行う日本最大の酉の市として知られています。
熊手店約150店、露店約750店の規模を誇り、なんと言っても訪れる人の目当ては縁起熊手や熊手守りです。特に商売をされている方にとっては購入と返納で大事なイベントにもなっています。交渉をしながら買って手締めもしてもらうという体験もできるのも楽しいところです。
<基本情報>
場所:東京都台東区千束3-19-6長国寺
TEL:03-3872-1667
日程:一の酉~11月11日(金) 11月10日は宵宮前夜祭
二の酉~11月23日(水・祝) 11月22日は 〃
時間:0:00~24:00
公式サイト
※左上(表題の頭)の→□ボタンでガイドエリアを表示させてご覧下さい。(スマホでは横回転させると見やすいです)
目当ての熊手露店は酉の市当日の0時から24時間買うことができますが、3~9時は休憩を入れている店も中にはあります。また0時からといっても前日21時ごろから開け始める店もあり、酉の日翌日も2時まで空けている店もあるので、比較的自分の都合で予定を立てられるお祭と言えます。
露店は、屋台と聞いて想像される定番のものから浅草ならではの唐辛子や切り山椒餅・雷おこしもあるのでお土産用にも最適です。熊手などの縁起物は、主には長国寺および鷲神社境内付近に集中していて、最も混雑するのもその周辺です。
それでは酉の市はどのように混雑して、いつ行けば一番いいのでしょうか。
イベントの性質上何日か日程が組まれている場合は最初の日が最も賑わいますが、今年は二の酉が祝日に当たっているので混雑は確実でしょう。
訪れる人の目的はふたつで、参拝を受けに行く方と熊手購入や露店目的の方です。参拝客は日中で、熊手購入・露店散策は夜に行く方が多いと思われるので、混雑を避けるという意味で考えればおのおの逆の動き方がBESTです。
上記は、昨年実際に行かれた方のブログ動画で、13時頃から撮り始めたと記されていますが、昼間でもそこそこ人出があるのが良くわかります。
ちなみに浅草寺方向からアクセスする際、通りにできた行列は鷲神社への参拝客に熊手目的の人がわからず一緒に並んでしまっている可能性が高いので、まずは長国寺の入り口を目指して進むことをおすすめします。※マップ参照
お祭イベントで悩ましいのが、混雑は避けたいけれど、あまり閑散としていてもお祭本来の賑わいが味わえないところです。特に露店が建ち並ぶ路地は夜こそ雰囲気が出てくるので、できれば混んでいても歩いてみたいですよね。
ですのでこのあとアクセスプランも踏まえて、14~15時くらいに到着し、混み具合を見ながら日が落ちるくらいまで楽しんで、その後は適当なところで切り上げることができれば理想的だと思います。
浅草の酉の市のアクセスはパーク&ライドがおすすめ!
前述のように、混みあうことが確実の浅草酉の市へはどんなアクセスが賢いのでしょうか?
都内でのイベントやデートを楽しむのなら基本は公共交通が便利で、特に電車が時間も読めておすすめですが、例えば彼女とドライブもしながらなど、どうしても車での計画を立てたいのなら、混雑が避けられる周辺地区で車を停めて電車や徒歩で向かう「パーク&ライド」が確実な方法です。
例えば、今回目的地の浅草エリアや近くのスカイツリー周辺は収納台数が少ないパーキングが多く、混雑するのが普通なのでおすすめできません。また仮に見つかったとしても、料金的に1時間600円~700円以上と割高です。
では、この周辺で最もパーク&ライドに適した場所はどこかというと「曳舟」あたりが絶好のポイントです。
※左上(表題の頭)の→□ボタンでガイドエリアを表示させてご覧下さい。(スマホでは横回転させると見やすいです)
アクセスも首都高速の「向島ランプ」から降りてすぐの場所ですし、東武スカイツリーライン(東武伊勢崎線)で「曳舟駅」~「東京スカイツリー駅」~「浅草駅」と1駅ずつ(2~3分ずつ)で移動できるので、うまく予定を組めばスカイツリーやソラマチも観光プランに折りこめます。
その気になれば駅間も歩いて15分ほどで移動できるので、子供連れや年配者と同伴でなければ徒歩という選択も十分可能です。
浅草駅から酉の市が開催される「鷲神社」までは徒歩で20分と少し歩きますが、屋台は手前(10分程度のところ)から出店が始まりますし、途中の浅草寺や花やしきなど観光・デートスポットを組み入れながら向かうことができます。※マップ参照
もちろん、帰りも車に戻ってから首都高速にすぐに乗れるのでとても楽な駐車ポイントです。
少し駐車場についてもふれておきますね。
曳舟周辺でリーズナブルに停められるおすすめパーキングは「イトーヨーカドー曳舟店」です。
<イトーヨーカドー曳舟店>
住所:東京都墨田区京島1-2
営業時間:10:00~22:00
駐車料金:30分/200円 駐車後24時間 最大料金500円(7F・屋上のみ)
支払い方法:現金のみ
駐車可能台数:483台
公式サイト
こちらの魅力はなんと言っても、最大料金がワンコインの500円!
いまどき都内で1日停めてワンコインなんて信じられますか?イトーヨーカドーで買物することは条件ではありませんし、曳舟駅もすぐ目の前の好条件です。
注意が必要なのは、5F、6F、7F、屋上の内、1日最大料金設定で停められるのは7Fと屋上だけと言うこと。もうひとつは、これは重要なポイントですが利用時間が10:00~22:00のあいだであることです。
酉の市は24:00まで行われているますが、時間に合わせて切り上げる必要があるでしょう。もし夕食も浅草近辺で予定するなら、少し忙しいかもしれません。
もうひとつは、予約ができるパーキングならオンラインパーキング「トメレタ」で探すといいでしょう。
会員登録が必要ですが、1日800円~1,500円程度とリーズナブルです。ただ1箇所当たりは数台しか停められないところが多いので、ましてや酉の市の日であれば全て満車が予想されるので、行くことにしたら早めに予約してしまうことをおすすめします。
浅草の酉の市のついでに行きたい観光スポットは?
前述のとおり、14~15時に酉の市の散策を始められるように余裕を持って計画をすればいいと思いますが、もしもう少し早めに来て浅草のスポットも回りたいという方は、周辺スポットを紹介しますので参考にしてみてください。
言わずもがなのスポットばかりではありますが、今回のアクセスの仕方なら組み入れやすいと思います。
※左上(表題の頭)の→□ボタンでガイドエリアを表示させてご覧下さい。(スマホでは横回転させると見やすいです)
<東京スカイツリー/東京ソラマチ>
・東京スカイツリー
住所:東京都墨田区押上1-1-2
TEL:0570-55-0634
営業時間:8:00~22:00
公式サイト
・東京ソラマチ
住所:東京都墨田区押上1-1-2
TEL:0570-550-102
営業時間:10:00~21:00(全館)施設のより異なります
公式サイト
言わずもがなの東京の新名所で、高さ634mの地上デジタル波の放送タワーです。2012年の開業以来累計2000万人以上の観光客が訪れているスポットですから混みあいますが、せっかく酉の市アクセスの途中あるので寄らない手はないでしょう。
展望台からは東京はおろか関東平野が一望できますし、やはり2012年に開業した東京ソラマチには水族館やプラネタリウム・世界のビール博物館など、ちょっと寄るのにはもったいないくらい1日遊べる施設があるので、家族連れにもおすすめです。ショッピング施設も充実してるので、荷物にならない程度にお土産もゲットするといいでしょう。
またどんなジャンルの店でもありグルメも満足の飲食店が揃っているので、時間帯によってランチやカフェタイムにすると楽しい時間が過ごせます。
<浅草寺>
住所:東京都台東区浅草2-3-1
TEL: 03-3842-0181
営業時間:6時30分~17時(4~9月は6時~)
定休日:無休
料金: 境内無料
公式サイト
浅草に行って、ここに寄らない手はないでしょう。このときばかりは酉の市に主役の座を奪われてしまいますが、そうでなければ浅草寺が観光やデートの目玉になるのは間違いありません。
雷門にかかる大提灯はガイドブックやテレビでなじみがあっても、実は実際に自分の目で見たことがあるという人は少ないのでは?
都内最古の天台宗のこのお寺は、それ以外にも重要文化財の数々の建築や表参道の仲見世など見どころ満載ですので、年間3,000万人が訪れる一大観光地ゆえもちろん混雑しますが素通りと言うわけにはいかないですよね。
もしデートで彼女を連れてきているのでしたら、浅草人力車が雷門前に客待ちをしているのでいかがですか?一名3,000円と少しお高めですが、デートに耳寄りの観光地情報も教えてもらいながら30分、普通では味わえない乗り心地を味わえるので、彼女も喜ぶ体験ができるはずですよ。
<浅草花やしき>
住所: 台東区浅草2-28-1
TEL:03-3842-8782
営業時間: 10:00~18:00(季節・天候により異なります)
定休日:毎週火曜日(学校休み期間・祝日は営業)
入園料:大人1,000円 小学生500円
各アトラクションは料金が別途必要
公式サイト
酉の市はどちらかと言うと大人のお祭ですので、お子さんと一緒ならこんなスポットを入れてあげると喜ぶでしょう。アトラクション施設も最先端を追うところが多い中、古き良きアナログな遊園地を楽しめます。
外国人に人気があるのも、日本の良いところが感じ取れるからこそではないでしょうか?
日本最古のコースターは時速42kmでも都心のビルの間を滑走するスリル感満載ですし、最近ではなかなか見かけない王道のお化け屋敷は土産話に押さえておきたいところ。
また、高さを楽しむいろいろな乗り物からはスカイツリーが視界に入るので眺望としてお得感があります。
そのほかのレトロ感たっぷりの演出も、今時の子供たちにはかえって新鮮に楽しめると思うのでおすすめです。
こんな観光スポットを、酉の市との見物時間を加味しながら回られたらいかがでしょうか?
他にもたくさんのスポットがありメジャースポットにこだわらなければ意外な発見ができる街でもあるので、研究してみてくださいね。
まとめ
酉の市だけではなく、まだ行ったことがなければ「ぜひ一度は!」というスポットをピックアップしてみましたがいかがでしょうか?
少し欲張りすぎたかもしれないので、時間を見ながらうまく調整して回ってみてください。
併せて、車で行かれるようなら気をつけてお出かけくださいね。
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