北アルプスの山懐で毎年2地区に渡って繰り広げられる光の祭典が「国営アルプスあづみの公園・ツインイルミネーション 光の森のページェント」です。
その雄大な自然の中で華麗に彩られる光の花畑は毎年人気が高く、内外から大勢のイルミネーションファンを呼び寄せています。
ただ、都市部からやや離れた山間地域でのイベントなので、情報をきちんとおさらいして行きたいところ。
そこで、主にアクセスの注意点などをメインに、安曇野の冬の風物詩について解説します。
安曇野のイルミネーションの期間や混雑は?
近年では国営公園でも盛んにイルミネーションイベントが開催されるようになりましたが、あづみの公園はその規模では最大級です。
しかも「堀金・穂高地区」「大町・松川地区」の距離の離れた2地区で同時開催されるスケールが大きい珍しい形式で、合わせて70万球のLEDが冷え込む冬の安曇野や大町の夜を美しい光で引き立てます。
<基本情報>
名称:国営アルプスあづみの公園「光の森のページェント」
日程:2016年11月19日(土)~2017年1月9日(月・祝)
場所:国営アルプスあづみの公園
堀金・穂高地区 長野県安曇野市堀金烏川33-4
大町・松川地区 長野県大町市常盤7791-4
休園日:毎週月曜日 12/31(大町松川のみ) 1/1
料金 :大人410円 小中学生80円 シルバー(65歳以上)210円 幼児無料
点灯時間:16:00~21:00(通常開園時間:9:30~16:00)
問合せ:堀金・穂高地区0263-71-551 大町・松川地区10261-21-1212
●大町・松川地区
●堀金・穂高地区
テーマも両地区で毎年変わり、堀金・穂高地区では「春と夏」、大町・松川地区では「秋と冬」と今年は安曇野の四季を表現します。
また両地区ともイルミネーションに合わせてコンサートイベントや花火なども行なわれるので、楽しいひと時が過ごせるでしょう。
⇒イベント詳細チラシ
国営公園なので入園料もおとな410円とリーズナブルで、しかも同日ならばチケット1枚で両地区楽しめるのも嬉しいところ!
車で30分(20km)ほど離れているので少し移動は大変ですが、せっかく来たのだからという方はぜひご覧下さい。
12月に入っての土日やクリスマス前後はもちろん混雑しますが、混み具合で言うと中程度のイベントと言えます。
どちらかと言うと自然公園なので、寒い時期ということも考えるとあまり早めに行っても間延びしてしまいますが、混みそうな時期に行くのでしたら、少し早く行って園内施設で過ごすといいかもしれません。
料金は同じですし追加で取られたりはしないので、安心してください。
安曇野のイルミネーション アクセスで車は安全か?
ひとつ注意が必要なのは、イベント紹介記事であまり触れられていない冬道に対する心構えです。あづみの公園イルミネーションは寒い地域でのイベントなので、道路状況をよく考え準備する必要があります。
慣れている方や安曇野をよくご存知の方には当たり前でも、都市部から足を伸ばしていく方は装備や心得を頭に入れておかないと現地であわてることになります。
少し安曇野付近の気候をおさらいすると、安曇野は県北部の多雪地帯と比べると晴天率は高いので、雪になる日数は県北部ほど多くありません。それでも豊科・穗高は結構降る時があります。
特に安曇野は北アルプスの影響で晴れていても急に雪が降ってくることがあり、少ない雪でも車に踏み固められてアイスバーン状態になることもしばしば。
また北部ほど雪は少なくても気温はむしろ下がるので、安曇野では雪道よりも怖いのが凍結なのです。
天気予報で降雪の用心をして晴れるのを確認していっても、道路がツルツルだったなんてことも十分考えられます。特に橋の上、カーブ、日陰など乾いた道路の途中で凍結する箇所がまばらにあるなど厄介です。
3月頃になるとさすがに湿り気のある雪がほとんどで凍結はなくなり、地元でもタイヤをノーマルに履き変える時期になりますが、それまでは慣れない人にはまだ危険な路面状況が普通と思ったほうがいいでしょう。
以下は、あづみの公園付近で道路状況をカメラなどで観測している定点マップです。
ドンピシャのところにポイントはありませんが、クリックするとその時点の道路情報がわかるURLアドレスを入れておきましたので、参考にして下さい。
下記は安曇野の有志で作成した冬の観光マップです。積雪や凍結に注意する箇所も載っているので見てみてください。周辺観光マップとしても使えて便利です。
また、下記は安曇野市のピンポイント天気がわかるページなので併せてご覧下さい。
いずれにしても車でのアクセスや移動は、冬の装備を万全にすることが最低条件とお考え下さい。スタッドレスタイヤやチェーンの準備は怠らずに出発することをおすすめします。
安曇野のイルミネーション 駐車場とおすすめアクセスは?
車でのアクセスでは、長野自動車道の「安曇野インター」からが最も効率的なアクセスになります。※マップ参照
時間的には、堀金・穂高へは20分、大町・松川へは40分程度でしょう。
車の駐車所は各公園で無料で完備されています。
<堀金・穂高地区>
中央口:普通車 約700台(身障者専用7台)
穂高口:普通車 約350台(身障者専用8台)
<大町・松川地区>
普通車 約600台(身障者専用8台)
※いずれも無料
ただ前述のように、都心などから行く冬の危険な道路走行に慣れていない方は、できたら車ではなく電車利用がおすすめです。
それなら、本来雪に映えるイルミネーションなので、降ってきても心配なく幻想的な風景を堪能できますよ!
なお、鉄道を利用するなら以下のアクセス方法がいいでしょう。
・堀金・穂高地区公園:JR大糸線「豊科駅」または「穂高駅」よりタクシーで約15分
・大町・松川地区公園:JR大糸線「信濃松川駅」よりタクシーで約15分
特に穂高駅ではタクシーの待機台数が多く、比較的拾いやすい駅です。またシーズン中の主に土・日には、無料のシャトルバスも各駅から運行されるので、便利に使うことができるでしょう。
<JR豊科駅⇔堀金・穂高地区公園間>
運行日:11/9(土) 20(日) 23(水・祝)
12/10(土) 11(日) 17(土)
18(日) 23(金) 24(土) 25(日)
運行時間:随時
豊科駅始発/16:00 最終発/20:15
公園中央口最終/21:15
JR豊科駅乗場:駅ロータリー(バス停看板目印)
<JR信濃松川駅⇔大町・松川地区公園間>
運行日:12/23(金) 24(土) 25(日)
運行時間:随時
信濃松川駅始発/15450 最終発/20:05
公園最終/21:30
まとめ
高地の安曇野は気温が氷点下になることもあるなど、冷え込みが厳しい地域で、夜に1時間も外にいれば凍えてしまうところです。ダウンなどを着込み、マフラーや手袋・カイロなど万全な防寒対策をして行ってください。
寒さに我慢しても見る甲斐があったと訪れた人が口をそろえる自然の中のイルミネーションを、事故なく安全に楽しんできてくださいね!
⇒記事一覧はコチラ