今年、成人式を迎える男性の方はやはりスーツスタイルが多いと思いますが、私服と勝手が違うので戸惑うことも多いかと思います。
特にネクタイなんて締めたことがないから、結び方がわからない!なんて方もいることでしょう。
そこでネクタイの結び方を、簡単なものからおしゃれなものまでわかりやすく解説します。
ネクタイの結び方で簡単なものでおすすめは?
成人式は、女子にとってバッチリお洒落を決める大事なイベントですが、男子とて同様です。女子が振袖で着飾るように、男子も凛々しいスーツ姿で大人の男を主張する格好の場面でしょう。
とはいえ、普段着慣れないスーツを着こなせるか心配だと思いますし、何といってもネクタイの締め方ひとつからわからない!なんてこともあるでしょう。
そこで、今回はネクタイの結び方についていろいろな切り口で考えて見ましょう。
一般的には、成人式の男性の服装は、ダークスーツ(紺・グレー・黒)にネクタイというスタイルが普通です。
とはいえ、一概に成人式といってもあまり縛られる性格の行事ではありませんから、当日がどんな行動予定かによって服装などは自由です。
成人式に出席するのなら、ある程度はフォーマルな服装が必要ですし、式次第が完全な式典形式ならなおさらです。逆に会場の外で友人たちと落ち合う同窓会的な予定だけなら、あまり堅苦しい格好の必要もないでしょう。
TPOに合わせてフォーマル感を出したり、お洒落を楽しめばいいと思いますが、いずれにしてもネクタイを着用するケースは多いと思いますので、ネクタイの締め方もおさらいしておき、できたら慣れておきましょう。
<プレーンノット>
まず、最も基本的でポピュラーな結び方が「プレーンノット」です。別名「Four in hand Knot」といい、シンプルな手順で難易度もそれほどでもないので、まずマスターするならこの方法からでしょう。
ちなみにノットとは「結び目」を指します。
●Four in hand Knot(プレーンノット)
巻く回数も最小限のため、硬くて細い小さな結び目が作れます。
シャツの襟の種類もそれほど選ばない万能な結び方で、特に襟の開きが狭いドットタブやボタンダウン(デュエッポットーニ)シャツの時は、小さい結びのプレーンがベストです。
ちなみに、ボタンダウンは基本的にネクタイなしでさまになるデザインですし、特にデュエッポットーニ(2つボタンで襟が高いシャツ)はノーネクタイで襟を大きく開けて着こなすものなので、ネクタイが不向きのカジュアルシャツと覚えておいて下さい。
首が太い方は、結びが小ぶりなこの結び方がすっきり見えますし、巻きが少なく長さが出せるので背が高い(上半身が長い)方にも向いています。
短くて厚手のネクタイの場合も、ボリュームを抑えて長さも稼げるので最適です。
<ダブルノット>
プレーンになれたら、このダブルノットも慣れておくと、ネクタイの長さに応じて自分でチョイスできるようになるので便利です。
別名「KELVIN KNOT」ともいい、実はプレーンノットの1重巻きを2重にするだけです。
●Kelvin Knot(ダブルノット)
巻きを増やすことで厚みを持たせてボリュームを作ることができるので、横から見た時に立体感があります。
逆に正面からはプレーンノットより縦に長い結び目にすることができるので、シャープな印象を出すことができます。
もしプレーンノットで長すぎる仕上がりになりるようでしたら、このダブルノットを試してみるといいでしょう。
こちらもワイシャツの襟デザインを選ばず、どんなタイプにも合うおすすめの結び方と言えるでしょう。
ちなみに、ネクタイはベルトにかかるくらいの長さに仕上げるのが一般的とされます。長すぎるとだらしなく見えますが、逆に短すぎるとカジュアル感が出てしまうので、TPOを考慮して調整すること。
ネクタイの結び方でフォーマルな場面でおすすめは?
<セミウィンザーノット>
基本的な結び型をふたつ紹介しましたが、もし本格的な成人式典に出席予定で、よりフォーマルさを出したいという場合は、さらに向いている結び方があります。
プレーンノットやダブルノットは簡単なのはいいのですが、結び目にボリュームが足りず、少し貧弱に見えてしまうのが難点。
そこで、よりフォーマルな結び方が「セミウィンザーノット」です。ハーフウィンザーノットという人もいますが、外国では「Nicky Knot」とも呼ばれ、親しまれています。
●Nicky Knot(セミウィンザーノット)
程よい大きさの、正三角形に近い結び目が特徴で、角度のきついプレーンノットより印象強い存在感を与えられることができます。
このあとに紹介する「ウィンザーノット」と先ほど「プレーン・ダブルノット」の中間の位置づけで、大きさ・形ともにバランスのいい巻き方でしょう。
こちらも襟の形を選びませんが、プレーンやダブルよりさらにワイド襟に適した結び方と言えます
<ウィンザーノット>
ネクタイの巻き方で最もフォーマル感が出せる巻き方といえば、この「ウィンザーノット」です。セミウィンザーノットにもう1回廻し掛けることをプラスすると、この巻き方になります。
英国王エドワード八世で後のウインザー公の好んだ結び方とも謂われ、英国調のボリュームあるきれいな三角形のノットが作れるのでフォーマルシーンでは定番と言えます。
●Windsor-knot(ウィンザーノット)
長すぎたり薄手すぎるネクタイを適度な長さとボリュームにすることができますし、襟が大きいシャツやワイドカラーの時には、特にバランスよく上品に仕上がります。
また、首の細い方・上半身が短い方にも程よい見栄えに調整できますし、顔や体格がいい方でもネクタイが負けないのでおすすめです。
特にレギュラーからワイドカラーのシャツに向いている、ふっくらとした上品な結び方です。
ちなみに、ネクタイを結ぶ際にはディンプル(結び目の下のくぼみ)を必ず作るようにして下さい。
とくにウィンザーやセミウィンザーでは襟元に立体感が生まれ、よりスタイリッシュな見栄えになるので覚えておいて下さい。
ネクタイの結び方でおしゃれに決まるおすすめは?
もしあらたまった堅苦しい場面がないのであれば、せっかくの一生に一度の成人式ですから、浮ついた感じにならない範囲でお洒落をしたいところです。
社会人になればできないカジュアルなネクタイの結び方も、この機会にしておくと思い出にもなって楽しいはず。
そこで、少し粋でダンディな巻き方も紹介しましょう。
<Eldredge Knot>
交互に組み合わさった結び目がパズルのような立体感を演出して目を奪います。
<Trinity Knot>
3つに分かれた結び目が宝石のような飾りに見え、普通に締めている同級生と差がつくでしょう。
<The Truelove Knot>
さらに4つのパートに分かれた結び目は、もはやネクタイというより、花びらそのものの豪華さです。
いずれも難易度は高めで覚えるのは大変ですが、同窓パーティなどカジュアルな場所では注目されること請け合いですので、ぜひチャレンジしてみて下さい!
まとめ
あらためまして、成人おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
成人式の予定や過ごし方はさまざまかと思いますが、いずれにしても普段と違う装いで臨まれることと思いますので、準備が大変でしょう・
そんな晴れの日の用意の際に、こんな記事が少しでも参考になれば幸いです。
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