京都の桜 おすすめの穴場撮影スポット|右京区編③|大覚寺・清凉寺・佐野藤右衛門邸

seiryoji1

寒さも和らぐ3月も終わりの頃より、京都ではいよいよお花見のシーズンが開幕します。

その名所は、空を覆い尽くすように咲き乱れる定番スポットから、味わい深くひっそり佇む穴場まで様々で、観光客を飽きさせません。

そこで、そんな春の風物詩である桜の情景を目的に、ぜひカメラを手に出かけてみませんか?

今回は、そんな京都の山科区で、桜の穴場撮影スポットを紹介しましょう。

ukyou


※左上(表題の頭)の→□ボタンでガイドエリアを表示させ、目的の地区にチェックを入れながら参照ください。(スマホでは横回転させると見やすいです)

スポンサーリンク

大覚寺の桜の撮影スポットは?

<大覚寺>

dldaikakuji
出典:京都桜photo

嵐山エリアでも北に位置する大覚寺は、平安時代に嵯峨天皇が造営した寺で、弘法大師空海を祖とする真言宗の本山です。

嵯峨天皇の離宮だった頃の、平安京の雅な面影をそのまま残す雰囲気が素晴らしく、嵯峨天皇のころに舟を浮かべた観月会は今の世にも「観月の夕べ」として引き継がれています。

さすがに混雑スポットの嵐山に位置するので人は多めですが、拝観入場してしまえば敷地は広々としているので、ストレスはそれほど感じないでしょう。

・嵐山の人の多さに驚き、バスで40年前に訪れた大覚寺に行きました、その日だけかもしれませんが、団体の観光客がいなかったので、ゆっくりと鑑賞することができました

・いつ行っても観光客が少なくてゆっくり見学できます。回廊を巡って優雅な気分に。白砂が敷かれた境内の庭には見事な枝垂桜が満開でした。

桜は境内に溢れるほどはありませんが、ポイントは主にふたつです。

その1つめは、勅使門前の紅枝垂れです。地面に敷かれた白砂の上に枝を伸ばす桜の紅色は、より鮮やかに映え、見ごたえがあります。

もう一つは敷地の東側に広がる、外周700mに及ぶ広大な「大沢池(おおさわのいけ)」を囲む山桜やソメイヨシノの咲く風景。

唐の洞庭湖に習って作られた日本最古の林泉式庭園で、その風光明媚な風景にはシャッターを押す手が忙しくなること請け合いです。

特に、池の畔で佇む朱の心経宝塔や島を結ぶ太鼓橋をアングルに入れて、遠景で撮影すれば、市街地とは思えない風靡なショットが収められます。

もちろん堂宇も重要文化財が多く、鴬張りの「村雨の廊下」や内陣・内々陣鏡天井の花鳥雲竜など見ていて飽きないポイントもたくさんあるので、ぜひ北へ少し足を伸ばして立ち寄ってみて下さい。

<基本情報>
住所:京都市右京区嵯峨大沢町4
TEL:075-871-0071
拝観日:無休
拝観料:500円
拝観時間:9:00~17:00
駐車場:あり(有料 30台)
アクセス:JR嵯峨「嵐山駅」下車 徒歩約15分
     市バス「大覚寺」下車 徒歩すぐ
見頃:4月上旬~4月中旬
サイト:https://www.daikakuji.or.jp/

清凉寺の桜の撮影スポットは?

<清凉寺>

seiryoji1
出典:京都の桜写真

この清清しい名前を持つお寺は浄土宗の古刹で、平安時代に創建され、火災焼失後、江戸時代に再建され今に至ります。

本堂に所蔵した釈迦如来像が国宝として有名で、「嵯峨釈迦堂」という名前で覚えている方のほうが多いかもしれません。梅や桜の名所としても知られ、広い境内に春の景色を演出してくれます。

広い敷地の中には多数の由緒ある建築が林立していますが、観光地化された雰囲気がないのも清涼寺の特徴です。

・バスで渡月橋を渡って行ったので人が多いのかと思いきや本当に人が少なくて静かでゆっくり中を見ることが出来ました。

・嵯峨野を散策には大体立ち寄る寺院で境内も広く、ホット一息入れるのにはちょうど良いところです。

やはり壮麗な貫禄の山門の引きしまった暗褐色に映える染井吉野は圧巻で、その仁王門に重ねて撮影すると、花や樹の輪郭がくっきりと映えて鮮やかです。
また、本堂付近に佇む枝垂桜も同じ効果が狙えるので、試してみて下さい。

また、多宝塔付近のソメイヨシノも見逃せなく、うまく撮ると東寺の五重塔に引けをとらない桜ショットが収められること請け合いです。

インスタントの写経も体験できるので、忘れなかったらどうぞ!
境内参道にはお茶屋もあるので、昼時の見学にも最適で、嵯峨の名物の「あぶり餅」の香ばしい味も堪能できるのでおすすめです。

<基本情報>
住所:京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
TEL:075-861-0343
拝観日:無休
拝観時間:9:00~17:00(境内自由)
拝観料:一般400円 中高300円 小学200円(境内自由)
駐車場:あり(有料)
アクセス:JR「嵯峨釈迦堂駅」下車、徒歩10分
     市バス・京都バス「嵯峨釈迦堂」下車すぐ
見頃:4月上旬~4月中旬
サイト:http://seiryoji.or.jp/


スポンサーリンク

佐野藤右衛門邸の桜の撮影スポットは?

<佐野藤右衛門邸>

sanotoemon4
出典:京都の桜写真

京都を代表する桜守で、天保年間創業の造園業「植藤」の当主でもある、第16代佐野藤右衛門氏の邸宅の庭は、一般開放されており、散策が可能なのです。

京都で桜を見ようと少しでも調べごとをした事があれば、必ずその名前は耳にしたことがあるのではないでしょか 。円山公園の大枝垂れや春日神社の黒田百年桜など関わった仕事も数え切れません。

そのお宅は茅葺屋根の風情たっぷりの住居ですが、手塩にかけた庭園の桜は言うまでもなく素晴らしく、中にはここでしか観ることのできない珍しい樹もあり、見ごたえがあります。

メディアにもほとんど紹介されないため、聞きつけた人だけが訪れる知る人ぞ知る穴場名所です。

その庭園も、四六時中開放されているわけではなく、春の桜の時期だけ入ることができます。

沢山の種類の桜が楽しめ、その数はなんと200種類あまり! 十月桜、手毬、白雪、咲耶姫など挙げたらきりがないほどです。

メイン品種は枝垂桜で構成されており、空を覆い尽くさんばかりの様子は息を呑むほどです。

夜は篝火が焚かれ、桜を知り尽くした当主の秀でた演出で夜桜が堪能できるおまけ付きです。

仏閣の堂宇や宝塔など、京都の花見では付きものの小道具はもちろんなく、純粋に桜を愛でるために訪れる場所と言えます。

もちろん、好意で開放されているとは言え、あくまで個人のお宅の中なので、常識で考えれば
騒いだり、飲食がマナー違反ということはいうまでもありません。

末永く開放してもらうために、手塩にかけた素晴らしい桜を静かに愛でるのがルールと言えるでしょう。

以下は注意書きの転載です。

園内の桜の参観は自由にできます。 しかし、あくまで個人の敷地内であるという事を忘れないで下さい。 来園される際、下記の注意事項をお守り下さいますようお願い致します。

・ タクシーでお越しになるお客様を含め、一般の方々の駐車場はございません。
・ 関係者以外の車の出入りを禁じております。恐れ入りますが公共交通機関でお越し下さい。
・駐車禁止区域内でのトラブル等について、当社は一切の責任を負いません。
・ 園内でたばこ等のポイ捨ては言語道断です。マナーをもってご参観下さい。
・ 園内での御飲食はご遠慮願います。
・お客様へのトイレはご用意しておりません。ご了承ください。
・幹や根を傷める恐れがございますので、ペットの入場はご遠慮下さい。

<基本情報>
住所:京都市右京区山越中町13
見学日:春季限定(4月初旬の金~日 要確認)
見学料:無料(入園自由)
見学時間:原則日中
駐車場:なし
アクセス:市バス「山越」下車 徒歩約1分
     京福電車「鳴滝駅」下車 徒歩約18分
見頃:4月上旬~4月下旬
サイト:http://www.uetoh.co.jp/company/map.htm

まとめ

言わずと知れた定番の観光スポットの嵯峨・嵐山エリアをかかえる右京区は、京都市の中では最大の面積を有する地域です。

桜の名所も、嵐山渡月橋周辺以外でも「天龍寺」「仁和寺」「龍安寺」などビッグネームを有しますが、混雑度も一級なので観光が心配な面があります。

それでも、まだ知られざる名所は沢山あるエリアでもあり、定番名所に比べればはるかにストレスなく楽します。

今回はそんな右京区の3箇所をピックアップしましたが、まだまだ撮影スポットはたくさんあるので、ぜひ別記事も参考に訪れてみてください!

⇒記事一覧はコチラ

スポンサーリンク
関連コンテンツ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。