端午の節句の由来 子供向けの説明やクイズサンプル・絵本おすすめを紹介!

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七五三とならんで、男の子の健やかな成長を願う端午の節句も、大事な年中行事の一つです。

なのでお子さんにも、自分の節目のお祝いであることをしっかり教えてあげたいものです。

今ではインターネットで調べれば由来などはすぐわかることですが、子どもに理解できるように説明するとなるとまた別な話です。

そこで端午の節句やこいのぼり・兜などを飾る意味や由来を、子供にどんな言葉でどう伝えればいいのかを考えてみましょう。

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端午の節句の由来を子供向けに説明すると?

お子さんに行事の意味や由来を聞かれて、さっと答えられる大人はそういないですよね。

子どもの、核心をついた質問にはいつもドキッとして、あたふたしてしまうもの。

でもそんなときは、あわてずに、

「お母さんもちゃんとは知らないから、調べてみるね。わかったら今度、一緒にお勉強しようね」

と、一緒に学ぶ姿勢を見せてあげるのが、子どもも嬉しいはずです。

それでは、端午の節句やそれにまつわることをお子さんにうまく説明するために、その由来や歴史を少しおさらいしてみましょう。

あまり、こと細かく知っても、かえって説明がまとまらなくなってしまうので、お子さんと一緒に理解するためのあらましをまとめてみます。

併せて、子供向けの表現にした説明内容の1例も紹介します。

<端午の節句の由来>

端午の節句の起源は、中国の厄払いの行事がもとになったといわれます。

急に暑くなりはじめる5月は、病気にかかりやすい変わり目で、そのため中国では、ちまきの原型の肉粽(ローツ ォン)を食べたり、菖蒲・よもぎなどの薬草を利用して邪気を祓って、健康増進を願ったとされます。

「端午」の「端」は「はし」なので物事の始まりを意味し、干支の「午」も「正午・午前」という使われ方で分かるように、物事の切り替わりを指します。

ですので「端午」は、5月に限ったことではありませんでしたが、

①季節の変わりめの月で、病気にかかって亡くなる人が多かった

②「午」が「五」と音が同じで、奇数が重なるとさらにおめでたい

という理由から、「5月5日」を時節の区切りとして、厄払い行事をするようになっていったとされます。

日本に伝わったあとも、薬草を摘んで邪気を払うといった宮廷での端午の行事として続けられますが、武家の世になると、「菖蒲」が「尚武(武をたっとぶ)」に通じることから、男子の成長を願う行事へと変わっていきます。

鯉のぼりや兜を飾る風習も、この頃から始まったもので、武家に限らず一般民衆にも広まっていきました。

5月5日が、男女区別なく子どもの幸せを願う「こどもの日」とされたのは、昭和23年のことです。

これを子供にわかるような説明にすると・・・

<端午の節句 子供向けの説明>

「こどもの日」は、こどもみんなの幸せを願う日。

でも「端午の節句」とも言って、男の子が元気な子になるように、お願いをする日でもあるの。

中国って分かるよね。

もとは、昔の中国でやってた、病気になりやすい5月に「元気でいられますように」ってお願いをするお祭りのことだったの。

そのお祭りでは、美味しいちまきを食べたり、お薬の草を摘んでを飾ったりして、病気や悪いものを追い払ってたのよ。

ちなみにお薬の草は、主に「菖蒲」や「よもぎ」っていう草を使ってたの。今日は菖蒲湯を沸かすからね。

日本でも最初は、同じようなことをしてたんだけど、お侍さんが強い世の中になると、今度は男の子に頑張ってもらわないといけないでしょ。

だから、男の子が元気な子供でいられるようにお願いをするお祭りに変わっていったの。

そうやって、男の子のお祝いになったのが「端午の節句」ってわけ。

あまり細かく専門的な内容を伝えても、まだ理解できないと思うので、これくらいがちょうどいいように思います。

「端午」の意味は難しいので省いていますが、もし「端午ってどういう意味?なんで5月5日なの?」と聞かれたら、

「端午」には、新しいスタートっていう意味があるの。

さっき言ったでしょ。5月は新しい季節のスタートだけど、変わり目で病気にもなりやすいから、健康をお願いするの。

それに「5」っていう数字はとてもパワーがある数だから、5月5日に決めたのよ。

と伝えるくらいでいいのではないでしょうか。

もちろんあくまで1例ですの、いろいろアレンジしてお子さんに伝えてあげてくださいね。

端午の節句の由来をクイズで説明すると?

行事の由来や謂れを子供でも分かる内容にしたとしても、興味を持って聞いてくれるかどうかは、また別の話です。

お母さんもお話のプロではありませんから、上手な伝え方はなかなか難しいものです。

でしたら、いっそクイズ形式にしてしまってはいかがですか?

お子さんも、ただ説明を聞くより楽しく答えながら理解できますし、きっ興味やと関心が高まります。

でも、クイズって言われてもどんな問題にすれば?と困ってしまうと思いますので、以下のクイズサンプルを参考にしてみてください。

<端午の節句クイズ>

もんだい①

・端午の節句はなぜするの?

(1)男の子が生まれるように
(2)死んでしまった男の子が生き返るように
(3)男の子がじょうぶに育つように

正解は(3)。
ひな祭りは女の子が幸せになるようにお願いするけど、端午の節句は男の子がたくましくなるようになるためのお祝いなのよ。

もんだい②

・端午の節句は、なぜ5月にするの?

(1)お休みがあって、ちょうどいいから
(2)1年で、男の子が一番生まれる月だから
(3)ちょうど季節が変わって、病気になりやすい時だから

正解は(3)。
夏に向かって急に暑くなる、病気になりやすい時期だから、丈夫でいられますようにってお願いするお祝いなのね。

もんだい③

・なんで「しょうぶの節句」っていうの?

(1)昔は、鬼と勝負(しょうぶ)したから
(2)菖蒲(しょうぶ)という薬草で悪いものを追い払うから
(3)正夫(しょうぶ)という名前の、お侍の子のお祝いだったから

正解は(2)。
刀の形にも似ている菖蒲は、悪いものをやっつける力を持つって信じられてたの。

もんだい④

・じゃあ、菖蒲湯に入ると、どんないいことがあるの?

(1)悪いものを追い払うパワーで、じょうぶになる
(2)においが強いから、虫よけになる
(3)菖蒲の葉っぱで舟をつくって、お父さんとあそべる

正解は(1)。
本当に体にもいい薬草だから、1年間風邪なんかひかないように、お風呂に入れてはいるのよ。

もんだい⑤

・兜はなぜ飾るの?

(1)兜を飾ると、鬼が近づいてこないから
(2)兜のように、子供を守ってもらえるように
(3)兜に、病気の身代わりをさせるため

正解は(2)。
兜は、むかし戦いの時にお侍さんの体を守るために着けたのは知ってるよね。鎧もそうだけど、これから子供を、悪いものから守ってくださいって願って飾るのよ。
でも病気もしないようにって意味では、(3)も正解かな。

もんだい⑥

・こいのぼりは何のために立てるの?

(1)水に溺れないように
(2)水にさからえるような、つよい子になるように
(3)魚ぎらいにならないように

正解は(2)。
鯉は、滝ものぼっちゃうくらい元気な魚で、そんな鯉みたいにたくましくなって欲しいって願って立てるのよ。

もんだい⑦

・柏餅を食べるのはなぜ?

(1)柏の葉っぱは、お餅を腐らせず、お腹をこわさないから
(2)柏の木の、命のパワーにあやかるため
(3)柏の葉っぱは、面白い手の形で、楽しく食べられるから

(2)が正解。
柏の葉っぱは冬でも落ちないで、春まで枝に付いてる強い葉っぱなのよ。だから、そんなパワーをわけてもらうために、柏餅を食べるようになったのね。


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端午の節句の由来の絵本でおすすめは?

いろいろな物事の由来や意味を伝えるのに、絵本の読み聞かせを利用するのも賢い方法です。

子どもはお話が大好きですし、そんな機会をたくさん作ってあげることで興味や関心が広がっていくものです。

本によっては、由来の説明ではない内容のものもあるかもしれませんが、上記のような簡単な説明をしてあげた上で行事にちなんだ絵本を読んであげればお子さんは喜ぶでしょう。

それでは、端午の節句にちなんだ絵本はどんなものがあるでしょうか?少しピップアップしてみますね。

「げんきにおよげ こいのぼり」 

作・今関 信子 絵・福田 岩緒

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「こいは、元気なさかなだ。こいののぼりなら、子どもたちは喜ぶにちがいない」 こいのぼりのはじまりのおはなし。

行事の由来絵本のシリーズなので、端午の節句やこいのぼりのはじまりについても学べる絵本です。

特に、男の子の行事になった武士の時代の背景もわかるので、大人も勉強になる教育絵本でしょう。

「ちいさなこいのぼりのぼうけん」 

作・岩崎 京子 絵・長野 ヒデ子

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ちいさなこいのぼりのぼうけん [ 岩崎京子 ]

折り紙で作ったこいのぼりたちが幼稚園をこっそりぬけだして、大空を自由に飛びまわり・・・

あたたかい作風の絵に、ファンタジックなお話の展開で、子供もワクワクして聞いてくれるはず。

さらに楽しいのは、折り紙の鯉のぼりの作り方が、詳しく載っていること。お話だけでなく、おりがみ工作も楽しめる絵本です。

「とらのこさんきょうだい かえうた かえうた こいのぼり」

作/絵・石井 聖岳 

お父さんが垣根にこいのぼりをくくりつけているのを見つけたトラの子3きょうだい。元気いっぱい、「こいのぼり」の歌をうたい始めましたが?
やねよりひくいこいのぼりじゃ、つまんない!そんなときはかえうた!!おもし~ろ~そ~うに うた~って~る~~~きっとみんな歌いたくなる!

お話とともに替え歌のオンパレードの内容に、そういうものが大好きな子供に大ウケと評判の楽しい絵本です。

繰り返し読むのをせがまれること必至で、一緒に歌って踊ってと、親御さんは疲れる本かもしれません。

まとめ

お子さんの知識欲ってすごいですよね。

大人が考えもしない、当たり前と思うことの理由や説明を求めてきますし、逆にそれで自分が何も知らなかったことに気づかされたりします。

調べて自分で理解しても、子どもに教えるのはまた別で、いろいろ噛み砕いて興味を引きそうなお話にしないといけないので親御さんは大変です。

そんな際の参考になれば幸いです。お子さんとの楽しいお節句が過ごせるといいですね!

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