城郭や城跡が観光スポットとして脚光を集めるなか、大阪城と並んで不動の人気を集めるのが「金の鯱」でも有名な尾張の名城・名古屋城です。
さまざまな名前が挙がる日本三名城にも必ず入る、徳川天下取りの布石となった巨城です。
その名古屋シンボルの鯱を一目見ようと多くの人が詰めかけますが、気がかりなのが駐車場のこと。
そこで、名古屋城周辺の駐車場事情についておさらいしてみます。
※2018年度版(2018年7月3日再調査)
また確認の際は、最大料金の繰返し有無や時間/日極かに注意し、トラブルを避けるようお願いします。
名古屋城に近い駐車場の混雑や料金は?
本丸や二の丸など五郭が城域を構成し雄大なスケールを持つ、徳川家ゆかりの名城・名古屋城。
天守などともに国宝指定された後、空襲で失われた本丸御殿も、10年に及ぶ復元工事がつい最近(2018年6月)終わり、今がまさに旬の城郭スポットとして注目を集めます。
<基本情報>
名称:名古屋城
住所:愛知県名古屋市中区本丸1-1
TEL:052-231-1700
開城時間:9:00-16:30(天守・本丸入場16時まで)
※H30/8/31まで~17:30延長中
休日:12月29日~31日、1月1日及び催事に応じて
入城料:一般500円 中学生以下無料
アクセス:
名城線「市役所」下車 徒歩5分
名鉄瀬戸線 「東大手」 下車 徒歩15分
公式ホームページ:http://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/index.html
最大ターミナル・名古屋駅も間近であり、名城公園周囲を地下鉄などが囲むアクセスのいいスポットなので、特に混雑時期には電車がベストなエリア。
ただ市街地スポットでもあり、比較的駐車事情もいいので、車で行く方も多いでしょう。
観光地での駐車場選びの基準は近さや料金ですが、平均的な見学時間の把握も大事であり、ここ名古屋城では周辺にほかのスポットはほぼないので、お城の所要時間を考えればいいでしょう。
広い名古屋城の所要時間は、公式ホームページでは1時間~1時間半としていますが、正門から天守までの往復だけで1時間弱はかかるので、休憩や食事をはさみながらちゃんと見学するなら、2時間程度はみておきたいところ。
また名古屋城は、和太鼓や火縄銃の実演など多彩なイベント開催が活発なスポットであり、そんな際なら、車に戻ってくるまでには3時間程度は余裕を持っておきたいところです。
もちろん、名古屋城を有する名城公園にも公式駐車場がいくつか設けてあり、それが以下の3つ。※紺のPアイコン
P1.名城公園正門前駐車場(319台)
P2.名城公園二の丸東駐車場(123台)
・利用時間:
P1/8:45~21:30
P2/8:30~18:30
・利用料金:30分/180円
P3.名城公園北園駐車場(75台)
・利用時間:24時間
・利用料金:30分/230円※最初の15分無料
最近、北園エリアの複合商業施設「tonarino(トナリノ)」建設整備で閉鎖されていたP3も再稼働し駐車場事情も再び良くなりましたが、P1・P2と同じだった料金が上がってしまったのは残念なところ。
またP3は名古屋城観光にはあまり良くない立地ですが、P1.P2には入口門(正門と東門)が近くにあるので、どちらに駐めても特に遠くなるなどのデメリットはありません。
ちなみにP1は地上と地下の区画がありますが、エレベーターも完備されているので年配の方や足が悪いかとも安心感はあります。
また、P2は午後6時半までと閉門が早いので注意ください。
駐車料金は30分/180円で、先程ふれた観光平均時間の3時間なら約千円程度。
周辺の相場は、30分でみると平均165円程度なので大差はなく、近いというメリットも考慮すれば、まず駐める第1候補にしてもいいでしょう。
合わせて500台近いキャパシティがあるので、平日には駐められないことはあまりありませんが、前述のように土日祝日や行楽時期には、両方の駐車場で午前の早い内から行列する光景が普通ですし、周辺道路の混雑も激しくなります。
駐車場は城の開城時間の9時少し前の8時45分には開放されますが、確実に駐めたければお城の開門時間の9時より前には着いていたいところです。
いずれにしても満車対策やコスト節約を考えれば、周辺のパーキングをおさらいしておくと、いざという時あわてません。
名古屋城の駐車場で料金が格安のおすすめは?
そこで、以下が名古屋城周辺のコインパーキング一覧になります。
おすすめワンポイント!
もし、グーグルアプリ【Googleマップ-GPSナビ】がインストールされていて、位置情報が許可されていれば、今いる場所とともに上記の駐車場マップが開き、とても便利!
【Googleマップ-GPSナビ】
料金は短期間で変動するものなので、料金傾向の目安にしていただければと思います。
ちなみに表の中ほどの列は、平日の1時間/日中最大(青色)・休日の1時間/日中最大(ピンク)になっています。
空き状況がわかるものは、マップのガイドエリアにリンクを入れてあります。※表中の駐車場名が太文字のもの。環境によっては開かなかったり、直リンクできないことがあります。
ご覧のように、名古屋城周辺は観光エリアであると同時に、正面・丸の内エリアを中心の行政機関も集積するビジネス街でもあります。
そのため、南側正面などは官庁街を挟み駐車ポイントは少し遠くなりますが、駐車場の数は豊富。
それほど大きなスペースはないものの、城の南・西面の密集度はかなり高いので、情報をもとに探せば効率的に空きは見つかるはずです。
料金的には、前述の通りビジネスエリアのスペックであり、平日より休日のほうが有利の相場。
1時間あたりでは平均331円、日中の最大料金は平均908円(平日1006円/休日813円)と、まあまあ標準的でしょうか。
そこで、公式駐車場よりも割高にならないような、手頃なところを拾ってみると、
<時間料金>
54.MAYパーク柳原第2(19台/08:00-18:00 50分100円)
63.ミウラ城西1丁目パーキング(6台/08:00-20:00 40分100円)
<上限料金>
27.名鉄協商上名古屋1丁目(20台/24時間最大500円)
47.名鉄協商幅下1丁目第2(6台/土日祝 08:00-20:00 最大料金¥500)※土日祝のみ
55.リパーク柳原4丁目(10台/土日祝 当日1日最大500円)※土日祝のみ
62.リパーク名古屋城西5丁目(12台/24時間最大400円)
なら、公式駐車場の半分以下のコストで済ませられる可能性が高い割安スペース。
また、上記以外でも1時間換算200円、上限料金600円程度のところはたくさんあるので、十分節約効果が見込めます。
もし、混み合う日にあまり駐車場を探してうろうろしたくないのであれば、
38.MAYパーク丸の内(153台)
が、このエリアのコインパーキングでは最も収容力に優れるので、候補にしてみてください。
名古屋城の駐車場で無料や穴場のおすすめは?
では、無料で駐められるような駐車場はないかというと、まずは候補になるのが周辺道路で土日祝日に限り駐車禁止が解除になる区間。
よく標識の下に「土曜・日曜・休日は除く」と記載がある道路のことであり、城周辺は広い道が多いのでかなりの駐車区間があるようで、しきりに記事でも紹介されています。
ただ、地域のことをよく知る地元の方ならともかく、地の利のない観光客の方は最初からあまり当てにしないほうがいいように思います。
歩道からの距離や縁石の塗装色・消火栓の有無など、細かなルールはあるので、せっかく楽しみに行って切符を来られるのでは、悪い思い出になってしまいます。
現に、事情をよく知る地元の方で早くからすぐ埋まってしまうとのことあり、なにより正規の場所に駐めたほうが、何の心配なく観光を楽しめむことができます。
路上駐車以外で、空いていれば当てにできる無料の駐車場が以下のところ。
59.愛知県庁西庁舎駐車場(約100台程度)
観光地の役所などでは、閉庁日に限って無料開放しているケースがよくありますが、愛知県庁も同様に観光客にスペースを提供しています。
他のコインパーキングに比べても城までの立地が抜群ですし、開放時間さえ注意すればとても嬉しい駐車場です。
ちなみに利用の際の注意書きを引用しておきます。
「愛知県西庁舎駐車場の利用について」
この駐車場は、閉庁日に限り一般開放しておりますので、ご利用下さい。
1 開放時間
閉庁日 午前8時~午後6時
(閉庁日とは土・日曜日、休日をいう。)2 注意事項
(1)駐車場の利用時間は厳守して下さい。なお、閉扉後は出られませんのでご承知ください。
(2)駐車場における事故について県は一切その責任を負いません。
(3)施設等に損害を与えた時は、利用者の責任において原状回復していただきます。
もし空いていたら、規則や注意を守ってありがたく活用するといいでしょう。
名古屋城の駐車場で予約ができるのは?
最近では予約できる駐車スペースのシェアサービスが盛んになってきているので、当たってみるのもひとつの手かもしれません。
競技・イベント会場周辺では今や一般的になりましたが、混雑する行楽スポットでも最適の選択肢と言えます。
ちなみに、名古屋城の周辺には予約できる駐車場がそこそこあります。
1箇所ごとの台数はわずかですが、何より駐車場の心配がなく向かえるのはメリットです。
早めに行くことが決まっているようなら、確保してしまうというのも、安心してアクセスできる一つの方法と言えます。
駐車場の貸し借りが出来る駐車場シェアサービス【akippa】
まとめ
冒頭でもふれましたが、平成21年から始まった空襲で消失した本丸御殿の復元事業も、計画通り平成30年6月に全体公開を迎え、営業時間も延長してお披露目中の名古屋城。
平成の大修理以来見学者がうなぎのぼりの姫路城と同様、近世城郭御殿の最高傑作と言われた本丸御殿の姿が、さらに多くのファンを惹きつけるのは間違いないでしょう。
そんな、今が熱い名古屋城観光の際に、記事が参考になれば幸いです。。
※ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。
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