生後間もなく赤ちゃんが始める指しゃぶり。
いろいろ調べて神経質にならなくてもいいのはわかっているけど、そのため吐き戻したり授乳を嫌がったりするので心配になることがあります。
ましてや体重の増えが良くなければ、そのせいでちゃんと栄養が足りてないのでは思ってしまいますよね。
指しゃぶりのせいで吐き戻したり授乳がうまくできない時はどうすればいいのでしょうか?
赤ちゃんが指しゃぶりで吐くのは大丈夫なの?
赤ちゃんは生後1ヶ月~2ヶ月くらいに知能が発達し始め、身近なものを口で確かめたり調べたりする行為が始まります。なんでも口に入れたがるのはそのためで、自分の指も対象になります。
ですので、指しゃぶり自体は発育が順調なことを示しているので、愛情不足や授乳不足を心配することはありません。
一般的に指しゃぶりは、遅くとも2~3歳までには卒業する行為ですから、そのことによる吐き戻しや母乳を飲まない、指のたこやあかぎれといった弊害も一時的なことと認識してください。
よく歯並びが悪くなる心配をするお母さんがいますが、3歳以降ならともかく正常な時期(乳歯時期)の指しゃぶりが影響することはまったくありません。
不衛生を心配する声も聞かれますが、これも神経質になることはありません。確かに赤ちゃんは指に付いたホコリや糸くずを飲み込んでしまいますが、気が付いたときに濡らしたタオルやウェットティッシュで拭いてあげるだけで十分衛生は保てるので安心です。
ですので指しゃぶり自体は止めさせたほうがいいものと考えず、良好な発育過程と見守ることが大切です。
吐き戻しに関して言えば、まず本当に指しゃぶりが原因かを見極めたほうがいいでしょう。
母乳を飲んだ後に吐くのは新生児にはよくあることです。一緒に吸った空気はげっぷでも出し切れないので、どうしても赤ちゃんは吐きやすくなります。
もちろん指を口の奥まで入れてえずいてしまうこともあると思いますから、まったく指しゃぶりが吐く原因でないとは言えません。ただ、指しゃぶりをしてたまたま普通に吐くこともあるはずです。
もし、毎回大量に戻すのでなければ極端に神経質になることはないですし、大事なのは吐くことが毎回指しゃぶりが原因なのか、赤ちゃんに付きものの普通の吐き戻しなのかを見分けることです。
赤ちゃんは、時にはえずいた時の母親の反応を覚えてかまってくれることを学習してしまい、繰り返ようになることもまれにあります。
そんな意味でも、指しゃぶりで吐き戻してもあまり過敏に反応せずに、あまり指しゃぶりでえづかにように冷静に観察しながら注意してあげてください。
赤ちゃんの指しゃぶりの対策は?
とは言え、あまり指しゃぶりで頻繁に奥まで指を入れることが多いようなら、心配なのは確かです。ましてや育ちが良くないと感じているのなら、なおさらでしょう。
でしたら指しゃぶりをしても、指をあまり口の奥まで差し入れないように工夫してあげるといいでしょう。
簡単にできるのは、絆創膏を貼ってあげて指のしゃぶる感触を変えてあげる方法です。違和感を感じればしゃぶっても、あまり奥までは入れなくなる効果が期待できます。
よく指しゃぶり対策に利用されるのが、ミトンやグローブをはめる方法です。指しゃぶりはその上からでも続けるとは思いますが、ゴワゴワするので口の奥まで差し入れるのは難しくなります。ミトンで注意することは、布がびしょびしょになり指にしもやけを起こす心配があること。ですので、いくつか用意してまめに交換してあげてください。
もし、指しゃぶり自体をいくらかでも減らしたければ、赤ちゃんの関心をそらすことが効果があります。
指しゃぶりは、生後1歳未満の赤ちゃんにとっては遊びのひとつとも言えます。赤ちゃんにとってひらひら動く手や指は不思議なものに見える遊びの対象です。
ですので、同じ関心の対象になる指遊びできるようなものを与えて、指への刺激を増やしてみてください。もちろんまだ小さくて高度なおもちゃは無理でしょうから、ちいさなぬいぐるみやタオルなどの布地でもいいですよ。
ビニール類は絶対避けること!誤飲で窒息を招く一番危険なものだからです。
最近では1歳未満対象のおもちゃが沢山あります。幼児は聴覚も新生児からすぐ発達をはじめるので、音が鳴るものは関心を引く刺激には格好です。
水洗いもできるのがほとんどですのでおすすめです。
中に鈴が入っていてシャンシャンと鳴り、赤ちゃんの手にもなじむ形状のラトルです。もちろん丸洗いできます。
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うまくいくと、こんな方法で指から興味がそれて、しゃぶる頻度が減るかもしれませんね。ただ、幼児の事なので必ずうまくいくという方法はなかなかありませんので、いろいろ工夫してみることをおすすめします。
もし頻繁に指しゃぶりでえずくようでしたら、おしゃぶりを使うことも対策のひとつです、
おしゃぶりに関しては、やはり歯並びや衛生面、習慣性などに心配で好き嫌いがあるかもしれませんが、ちゃんと使えば鼻呼吸の促進やあごの発達など発育にいい面もありますので、ぜひ検討してみてください。
授乳の効果的な正しいやり方は?
もし、吐き戻しなどで授乳回数の割りには量を飲ませることができていないと感じているなら、単純に授乳回数を増やす以外にも、抱き方や咥えさせ方を見直すことで、お腹に入る分を増やすことができます。
赤ちゃんにおっぱいを咥えさせることを「ラッチ・オン」といい、これがうまくできていないと赤ちゃんがうまく飲めなかったり、母乳自体の出が悪くなることがあります。
乳首は斜めではなく正面から大きく咥えられてないときちんと吸い付くことができません。なので基本姿勢は、赤ちゃんの体全体をおっぱいに抱き寄せるイメージで抱っこすること。横抱き・縦抱きにかかわらず、首の据わっていない赤ちゃんの頭だけをおっぱいに近寄せるのはNGです。
咥え方で大事なのは口が十分開いて朝顔のような形で乳輪まで広く咥えられていること。正しい咥え方になっていれば唇はドナルドダックのようにめくれているはずです。
逆に乳首だけを浅く吸うような咥え方だと唇を巻き込みやすく、空気が漏れ吸う力も弱くなるので、思ったような授乳ができません。
ちゃんと咥えているかの目安は舌を見てもわかります。赤ちゃんの口の端から下が見えていれば、ちゃんと舌を前に出して圧力をかけて吸えている証拠です。
正しく咥えさせるには、おっぱいを押し付けるのではなく、赤ちゃんの口を大きく開け、親指と人差し指でつまんだ乳房(乳首ではない)を口に差し込むようにするのがポイントです。その際、乳首中心よりより心もち下よりに咥えさせると吸いやすくなります。
このような正しい抱き方や咥え方をすると、おっぱいの出も良くなり、赤ちゃんも効率的に吸えるようになるのでやってみてください。
まとめ
知識として心配ないことがわかっていても、いざ自分の子どもで実際に起きてくることは、どれも本当に大丈夫なのか不安になるのは当たり前のことです。
赤ちゃんは吐きやすいものとはいえ原因も様々ですから、心配でしたら周囲や産科に相談する勇気も必要です。
赤ちゃんは健やかに成長することをお祈りします。
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