ため息が出るほど紅葉のきれいな京都ですが、人でごった返す意味でもため息が出てしまうのが残念なところ・・・
特に清水寺や永観堂など有名な場所は、立地条件も手伝い人混みに埋もれながらの紅葉見物になることがほとんどです。
シーズンの京都でも、ゆっくり紅葉を眺められるスポットはないものでしょうか?そこで、今回は、京都市の中心エリアの上京区で探してみました。
京都で紅葉の穴場 京都御所とは?
穴場といっても、お土産話もできないさびしい山奥や寂れた寺社では紅葉がきれいでも京都に行った意味がありません。やはり京都の風情があった上で適当な混み具合の場所が理想です。
一見虫がいいように聞こえますが京都は観光スポットが豊富なので、超有名な条件にこだわらなければそんな場所もあります。
※左上(表題の頭)の→□ボタンでガイドエリアを表示させ、目的の地区にチェックを入れながら参照ください。(スマホでは横回転させると見やすいです)
<京都御苑>
住所:京都市上京区京都御苑3
TEL:075-211-1215
駐車場:あり(有料)
拝観料:無料
アクセス:電車/地下鉄 今出川駅下車
バス/市バス 烏丸今出川バス停下車
見頃:11月中旬~12月上旬
サイト:http://sankan.kunaicho.go.jp/(御所)
広い敷地で紅葉をゆったり楽しめるという意味では京都御苑は最高の穴場と言えます。約92ヘクタール東京ドーム19個分におよび、京都市民や観光客に愛される憩いの場になっています。
周囲4kmの苑内を全部見て回るのは一苦労なほどなので、混雑のストレスなくゆっくり見たいという方には穴場中の穴場と言えるでしょう。各所のベンチで休憩しながら堪能してください。
紅葉の見ごろは、11月下旬~12月中旬と京都の紅葉では後半のシーズンに当たります。
凝華洞跡付近のイチョウの巨木をはじめ、一條邸跡や蛤御門など歴史的にも重要な苑内各所で紅や黄色の色づきが目を楽しませてくれます。
京都御所は一般公開の期間以外は申し込まないと入れないのでは?と思われた方がいませんか?
確かに京都御所では春と秋に一般公開をしており、それ以外は前もって申し込みしないと入れません。申し込んでも必ず希望がかなえられるとは限らず、時間指定があったり長くても60分の案内が付く参観なので自由に散策というわけにはいきません。それでも最近は申し込みも楽になりそのせいで公開日以外も混雑するようになっています。
なので自由に参拝できる一般公開のときは観光客が集中して混雑します。ちなみに今年(2016年)秋季の一般公開日程は決まっていません。(昨年は10月30日~11月3日)
京都御苑に関しては少し名前のせいで混同が起きているようですが、ここで少しおさらいをしますと、
・「京都御苑」
・「京都御所」
は同じ場所ですが違うということ。
正確には、環境省管轄の広大な公園「京都御苑」の真ん中に、以前の天皇住居で宮内庁管轄の「京都御所」があります。地元の方なら当たり前のことですが、観光客の方は混乱するのはしょうがないですよね。
京都観光という意味では、御所も貴重な建物や見事な庭園があるので見逃したくないスポットのひとつですが、こと紅葉を楽しむという意味では一般公開時を狙う必要はなく、むしろ混みあうので避けたほうがいいタイミングということになります。
もし、せっかく京都に行くのだから京都御所も是非!という方は、開門の9時を避けて入ったほうがいいでしょう。団体ツアーもこの日を狙って組まれるので人出が激しいことがほとんどです。
京都御苑は、砂利道が多く歩きにくいので動きやすい服や足元がおすすめですよ!
駐車場は80台と250台収納の駐車場が完備されているので停めるのぬは困らないと思いますが、京都市の中心街の交通事情を考えると、アクセスはだんぜん電車がおすすめです。
京都で紅葉の穴場 妙覚寺とは?
<妙覚寺(みょうかくじ)>
住所:京都府京都市上京区上御霊前通小川東入下清蔵口町135
TEL:075-441-2802
拝観料:500円
拝観時間:9:30~15:30(当日電話で確認すると良いとのこと)
アクセス:市バス「天神公園前」下車徒歩5分、地下鉄「鞍馬口駅」下車徒歩4分
見頃:11月中旬~12月上旬
市内からの近場でこれほど落ち着いて過ごせる場所も珍しいといえる明覚寺は、今風に表現すると「ツンデレ」の穴場感が感じられるお寺さんです。
以前は聚楽第だった裏門を改築した大門を抜けると本堂前にある庭園で静かな紅葉の世界が広がります。同時に目に入るのが「写真撮影のみ・予約なしの団体、お断り」の貼り紙。
近年、マナー違反の観光客のため写真撮影を禁じる寺社が増えていて悲しいことですが、こちらも同様です。
ただ、ここで引き返す観光客もいますが、マナーをわきまえて観賞する人まで拒絶しているわけではありません。
三脚片手にパシャパシャ撮影するのでなく、見物の合間に記念に数枚スマホやスナップカメラで撮る程度なら大丈夫でしょう。
もうひとつの注意点は、一般開放されているとは言え観光受け入れを旨としていないので、法事・行事が優先されるので拝観できない場合もあるとのこと。できれば連絡して確認のうえが失礼でない訪れ方と言えるでしょう!
逆に入り口で衿を正されるため混雑もしませんし、拝観客も静粛に観賞する人が多いので、市中にもかかわらず穴場になりえているとも言えます。
絶妙な感覚で植えられている楓は美しく落ち着いた空間を演出していて、また落ち紅葉の紅い絨毯も見ごたえがあり、とにかく居心地がいいスポットです。
またちゃんとお茶やお菓子で接待してもらえるので、貼り紙に臆さず寄って正解だったときっと感じるでしょう。
まさに、このツンデレ感が妙覚寺さんの真骨頂と言えます。
見ごろは、11月下旬~12月上旬。
人に教えたくない穴場とよく言いますが、こちらはそれが当てはまる貴重な場所と言えそうです!
※動画も外からのようですね!
京都で紅葉の穴場 カフェの庭園は?
紅葉の見学ポイントは寺社仏閣と決めつけてはいませんか?
歴史のある京都では、寺院だけでなく趣のある庭園があるところは沢山あります。例を挙げると、ホテルの庭園やカフェの中庭。
上京区のような京都の中心地区ならではのロケーションで、紅葉の穴場を見つけることができます。
<御所西京都平安ホテル 庭園>
出典:御所西京都平安ホテル
住所:京都府京都市上京区烏丸上長者町上
TEL:075-432-6181
定休日:無休
営業時間:朝食 7:00~10:00(LO 9:30)
ランチ 11:30~14:30(LO 14:00)
ディナー 17:00~21:00(LO 20:30)
カフェ 10:00~21:30(LO 21:00)
アクセス:JR京都駅より地下鉄烏丸線「今出川駅」下車、6番出口徒歩7分
見頃:11月中旬~12月上旬
サイト:http://www.kyoto-heian-hotel.com/
先ほど紹介した京都御所の前にある宿泊ホテルで、なんといっても自慢は江戸時代に公家のものとして有名庭師小川冶兵衛氏が手がけた500坪の池泉回遊式日本庭園です。
滝や池が配され、夜もライトアップ(~22:30)で見事な情景が浮かび上がりますが、秋も紅葉の彩りが加わり一見の価値があります。
宿泊しないと?と心配されると思いますが、カフェや朝食で利用しても庭園を眺めることができます。
ホテル内のカフェ「カフェアルボア」で、フランスで修行したシェフが作る料理やスイーツが窓越しに一望できる庭園の紅葉とともに楽しめます!
・日本庭園があり、庭園を眺めながら朝食はとてもリラックスできました。
紅葉観光の起点としても適した場所にあるので、贅沢な景観を眺めながら食事や休憩をとるのも楽しいでしょう。
<虎屋菓寮 京都一条店>
住所:京都市上京区一条通烏丸西
TEL:075-441-3113
時間 10:00~17:30
休日:元日
見頃:11月中旬~12月上旬
サイト:https://www.toraya-group.co.jp/toraya/shops/detail/?id=55
ご存知の方も多い、羊羹で有名な和菓子の老舗「とらや」が営む甘味処で、京都御所の御用達として1628年から営んでいた老舗でもあります。
自慢の餡を生かした甘味メニューを味わうことができますが、なんといっても嬉しいのが窓越しに見える中庭の紅葉の絵画のような景色。
秋色に彩られた中庭を眺めながら甘いもので疲れを癒すのも、京都ならではの贅沢なひと時です。
・ちょうど紅葉シーズンに訪れたので、お庭の木々が色づきお庭も見応えがあり綺麗でした。
いずれも見ごろ情報がありませんが、京都御所の向かい側の場所なので11月下旬~12月上旬で間違いないでしょう。
まとめ
今回は京都の中心エリアでの紅葉穴場スポットを紹介しましたが、観光の基点になる場所でもあるので、なにかと寄りやすいスポットのはず。
特に食事や休憩に利用できそうな穴場も紹介したので、是非参考にしてみてください!
⇒上京区での別な紅葉穴場スポット「京都の紅葉で上京区の穴場を厳選②! 廬山寺・相国寺・北野天満宮!」
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