スマホで紅葉を撮影するコツ!設定や構図でプロになるテクニックは?

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最近はスマホがあるので旅行先でも手軽に思い出の1枚を撮ることができますが、特にその素晴らしさを記録したいのが紅葉の景観です。

ある意味、桜などよりも写真映えするこの風景は、被写体が素晴らしい分誰が撮っても同じような写真になりがちです。

そこで一味違う、見違えるようなショットを撮るために覚えておくことを紹介します。

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スマホで紅葉を撮影するコツは?

スマホでの紅葉の撮影は、花火やイルミネーションなどに比べれば明るい条件での撮影に加え、動きのある被写体ではないのでそれほど難しいものではありません。

それでもいくつか基本的な注意点があるので、当たり前のことばかりですがおさらいしてみましょう。

スマホは一般的なカメラより薄く、またレンズが上部に付いているのでレンズから遠い場所(下部)を持つと当然動いた時の振り幅は大きくなってしまいます。
なのでタテヨコどちらに持つかを問わず、レンズに近い位置かスマホ全体をホールドするように持つのが鉄則です。持つというより包み込むというイメージがいいでしょう。

スマホで写真を撮っている方を見ると、たいてい腕を伸ばしています。これは体が少しでも動けば手の揺れはさらに大きくなるので絶対NGです。両手で持つのは基本ですが、カメラを持つ腕の肘は体に付けて脇をしめる姿勢が正解です。

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紅葉に限ったことではありませんが、近景撮影や多少暗い時でもフラッシュは使いません。光を強制的に当てると影が飛んでしまうので立体感のない写真になってしまいます。最近のスマホカメラは感度設定が優秀ですので、よほどのことがない限りオフにして下さい。

スマホカメラのズーム機能は構造上光学ズームではなく、ただ単に画を拡大しているだけのデジタルズームなので使用しないほうがいいでしょう。
写真が粗くなるのも理由ですが、手ぶれを起こす原因にもなるからです。三脚などを使わないスマホでの撮影は、よほど遠くから寄りたいアングルでなければ使用しないのが鉄則です。

上記は、紅葉に限らずスマホ撮影の基本のコツと言えます。最近のスマホカメラは高性能ですので、何より手ぶれを防ぐことが撮影時に求められる注意点でしょう。

紅葉を撮影する設定でおすすめは?

写真撮影でよく残念なのが「実際はこんな色じゃないのに・・」と感じること。目ではもっと鮮やかだったのに、くすんだ色合いに写ってしまいがちです。

そこで、紅葉撮影でいちばんおすすめな設定は露出を補正してみることです。

例えばiPhoneでしたら、カメラ起動後、画面の中の被写体を1回タップして、あとは指を画面にふれながら上下に動かすだけなので簡単です。

その際、

・モミジなど赤い色に対しては、マイナスに調整して暗めにすると色が濃くなる
・イチョウなど黄色に対しては、プラスに調整して明るめにすると鮮やかになる

と覚えておいて下さい。あまり極端に調整すると暗すぎたり色が飛んでしまったりするので、画面を見ながらちょうどいいところを探してください。

最近のスマホには「HDR」という機能が標準で備わっていることをご存知ですか?
これは色相の違う写真を瞬時に数枚撮影した上で、ちょうどいい色合いに調整のうえ合成してくれるというスグレモノの機能ですので使わない手はないでしょう。

注意点は、瞬時とは言え数枚撮影するのでその間少しでも手ぶれすると失敗写真になってしまいます。前述の撮影姿勢も気にしながら写してください。

ちなみにiPhoneでしたらカメラ起動後、画面上部のメニュー中「HDR」をタップしてオンを選ぶだけです。アンドロイドでは機種によってカメラアプリが違うのでマニュアルを参照ください。

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沢山調整できるデジタルカメラでしたらISO感度やホワイトバランスなど調整はきりがありませんが、スマホカメラは難しい設定はないのでこれくらいの設定で十分でしょう。

夜景用などカメラアプリも沢山ありますが、日中の撮影なので強いては必要ないと思われます。


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紅葉の撮影は構図の工夫でプロ写真に!

ここで紅葉を写した写真を1枚ご覧ください。

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一般の方が普通に撮るとこんな感じの写真が多くありませんか?
もちろん悪い写真ではありませんが、構図を意識せずに撮るとこのような風景を一部切り取っただけの写真になりがちです。

そこで紅葉に限らず、ポイントや構図という意識を持ってカメラを向けると見違えるような写真になるので試してください。

例えば、あえて紅葉だけを写そうとせずに背景も構図に入れるようにしてみるといいでしょう。特に空や建物といった紅葉の色とコントラストになるような色彩の背景をバックにすると、紅葉の色彩が浮き立つような立体的な写真が撮れます。

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これは同時に、撮影した場所がどんなところかがわかって臨場感が伝わるメリットもあります。先ほどの写真だと山の中なのか神社の庭なのかわからないので、時間が経つとどこに行った時に写した写真なのかの記憶が薄れ、面白みも半減してしまいますよね。

コツは、少し大胆に紅葉を画角からずらしてみること。紅葉以外の風景を広く切り取ることで構図のバランスも驚くほど良くなるので試してみてください。

紅葉というと植生的にもどうしても赤や黄色1色の風景が多く、同じ色の写真ばかりになりがちです。もちろん真っ赤な参道などの写真は素敵ですが、後で見て色合いが変わり映えしない写真ばかりというのもつまらないもの。
そこで、あえて違う色彩も入るようなアングルを意識して探してみるのも楽しいでしょう。その際、遠景だけでなく間近の構図でも見つけてみて下さい。

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紅葉の色だけで探さなくても樹木や地面・水の色など風景の中のどんなものでもOKです。

最近は、絨毯のような散り紅葉の時期も好まれるので、地面に向けてカメラを構える方も多くなりました。その際、普通の姿勢で撮るのもいいですが、あえてしゃがんだり背伸びしたりして無理な姿勢でカメラを向けるといつも見ている角度と違う構図になって新鮮です。

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スマホは持ち方で普段の目線と異なる写真が撮りやすいツールと言えます。逆さに持ったり、地面に近づけたり、腕を伸ばして見下ろすように撮ったりして工夫すると、いつもとまったく違う1枚が撮れるのでチャレンジしてください。

写真撮影で普通なら避ける逆光も、うまく利用すると紅葉が引き立つように撮れるのでおすすめです。

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コツは、太陽の位置を中心からうまくずらして撮ること。上手に利用すると光に透けた葉が撮れ、臨場感が出ます。
ここで威力を発揮するのが、前述の「HDR」機能です。明るい/暗いをちょうどいいところに調整してくれるので、透けた葉の輪郭が飛ばずにきれいに出るのでおすすめです。
尚、太陽をレンズ越しに直接見ると眼を傷めるので注意してくださいね。

これは構図に加えて少し設定も必要ですが、前景にピントを強制的に合わせて背景をぼかすという古典的な手法も紅葉写真では有効ですし、スマホカメラでも写せます。

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設定といっても難しくはありません。
例えばiPhoneでしたら、ピントを合わせたい被写体を長めにタップするだけです。固定がかかると画面に「AE/AFロック」という表示が出ますので、そのままシャッターを押せばOKです。
ちなみに解除は、もう1回画面タップするだけです。

最後に、iPhoneには標準でパノラマ撮影機能が付属しています。紅葉写真で使わなくていつ使うの?という楽しい機能なので紹介します。

①カメラを起動
②シャッターボタンの上に並ぶメニューの一番右の「パノラマ」をタップ
③シャッターをタップ
④画面に出た水平ラインに沿ってスマホを右に回していく
⑤水平ラインの右まで達したら撮影は自動で終わる

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庭園や山並みなど、いろいろなシーンで楽しい1枚が撮れるので是非試してみてください!

まとめ

花火やイルミネーションほど複雑な設定が要らない紅葉ショットは、このように後で見てもどこで撮ったかを思い出せるようなアングルを意識して撮ると、いい写真になると思います。

この秋もベストショットが撮れるといいですね!その参考になれば幸いです。

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