黄金色のトンネルに真っ赤な絨毯!
紅葉スポットで見られる美しい景観ですが、京都ではさらに寺社仏閣が加わって演出を深め、一味違う体験をすることができます。
理想を言えば人が少ないところで体験したいところ。そこで京都のそんな紅葉が堪能できる穴場スポットを探してみます。
今回は、東山区で穴場をピックアップしてみました!
京都で紅葉の穴場 泉涌寺とは?
京都、東山区は言わずと知れた祇園や三条の賑やかな観光エリアも抱えつつ、山間部は開発が行われておらず、東山の麓には有名な東福寺をはじめとし大きな寺社が多い地域です。
清水寺や高台寺など観光スポットも多く混雑するエリアでもありますが、そのため脇道に入ると思わぬ隠れスポットがあったりもします。
そんな中から、見逃しては後悔しそうな名所中の名所を厳選して紹介しましょう!
※右上の□ボタンで拡大してご覧下さい。その際、目的の地区にチェックを入れながら参照ください。
<泉涌寺(せんにゅうじ)>
住所:京都府京都市東山区泉涌寺山内町27
TEL:075-561-1551
拝観日:無休(第4月曜宝物館休館)
拝観時間:9:00~16:30
拝観料:500円(庭園入場300円)
駐車場:あり(無料)
アクセス:JR京阪 東福寺駅下車 徒歩10分
市バスにて泉涌寺道下車、徒歩7分
見頃:11月下旬~12月上旬
サイト:http://www.mitera.org/
格式が高い泉涌寺は真言宗泉涌寺派の大本山で、御座所がある皇室とも関係深い「御寺」です。御座所とは天皇が居室のことで、今では皇室の方の休憩などに利用されています。
東福寺という超定番スポットの間近ながら、入っていくわき道が狭くわかりづらい山道なこともあって、ストレスはほとんどなく紅葉が見物できるでしょう。JRのCMでも採用され行こうとする観光客も結構いますが、そんな理由で穴場になっています。
・紅葉シーズンとは云え、実際に泉涌寺迄参拝する観光客は少ないように見えました。
・紅葉の時期はどちらも大変混雑する中、比較的ゆっくり見て回る事が出来ました。
入ると、背筋が伸びる感じのひんやりした中にも格式を感じる空気に包まれ、境内に紅葉はほとんどないので訪れた瞬間はがっかりするかもしれませんが、奥の本坊にある前述の貴人をもてなすための御座所庭園は紅葉が見事に広がっています。
皇室ゆかりの紅葉は一見の価値があるでしょう。
美人祈願ができる楊貴妃観音堂の観音様は、一度観てみたいと思う女性が多い、なんともいえない上品な顔立ちで見応えがあります。また、運慶作の三尊像と狩野探幽の竜の図など、敷地は広く見る場所は沢山あるので、時間をかけて見学したいところです。
忘れずに紹介したいのが「雲龍院」!
・近くにある東福寺に圧倒されてしまいがちですが、かえって訪れる人が少ないことで心落ち着く場所になるように思います。
泉涌寺の別院で拝観料は別途(400円)必要ですが、お堂に上がって建物の中から眺めるお庭が見事なので是非見ておいてほしいスポットです。
れんげの間では雪見障子の4枚のガラス窓から「椿」「灯籠」「楓」「松」とひとつの庭が別な趣に見える仕掛けがほどこされ、悟りの間の窓からはしっとりとした楓の紅葉が堪能できます。
朱墨の写経もでき、目的に訪れる方も多いので、静かに落ち着いて心をリセットしたい方は是非チャレンジしてみてください。
京都で紅葉の穴場 今熊野観音寺とは?
<今熊野観音寺(いまくまのかんのんじ)>
住所:京都市東山区泉涌寺山内
TEL:075-561-5511
拝観日:無休
拝観時間:8:00~17:00
拝観料:無料
休日:無休
駐車場:あり(無料)
アクセス:JR京阪 東福寺駅下車 徒歩15分
市バスにて泉涌寺道下車、徒歩7分
見頃:11月下旬~12月上旬
サイト:http://www.kannon.jp/
泉涌寺を訪れたなら、ついでに寄りたい名所がここです。ついでといっても境内は広く紅葉は見事で、最近では東福寺の人ごみを避けるように知る人ぞ知る穴場の今熊野観音寺を訪れる人が年々増えているようです。泉涌寺で少し紅葉が物足りなく感じた方にはおすすめです。
・こちらは観光客が比較的少なくて、ゆっくり紅葉を見ることができますよ。
・東福寺が大変な人混みで閉口していたところ・・思わず見事な紅葉が見られました。
・秋の京都はどこも大変混んでいると思っていましたが、今熊野観音寺は余り知られていないのか、空いていて良かったです。 紅葉だって、清水寺や東福寺に負けていません。 オススメの紅葉スポットです。
かの空海が自ら起こした泉涌寺の搭頭(たっちゅう=支寺)で、応仁の乱では焼失した伽藍も再興され今に至っています。泉涌寺と同様、霊場の厳かな雰囲気に包まれ、お遍路さんの姿も見受けられます。
境内には川が流れ、借景の山もあり、写真好きな方にはナイスロケーションがふんだんにあっておすすめかもしれません。
肝心の紅葉も見どころが多く、特に見逃せないのが「五色かえで」です。樹齢350年の名木で、梢の先から順に1ヶ月かけてその彩りを変えていく稀有な楓です。また、大きくはありませんが京都一赤みが強い木があるので、見つけてみて下さい。
ここは、「頭の観音様」として頭痛やボケ封じにもご利益があるので有名ですから、将来にためにもよく拝んできてください(笑)ちなみにご利益のある枕カバーが特別授与品として用意されています。
境内には茶店があり甘酒が飲めるので(250円)、坂道で疲れた体に心地いい甘さが補給できます。
シーズン中(11月中ごろから下旬)は、紅葉まつりも開催され特別拝観が可能なので、タイミングが合えばさらに楽しめるでしょう。
またすぐ近くには、やはり紅葉見事な大石内蔵助建立の「含炊(がんすい)の庭」がある「来迎院」や、その向かいには航空機事故の慰霊のお堂周囲に立つ凛とした紅葉が美しい「善能寺」があるので、素通りするには惜しいスポットでしょう。
京都で紅葉の穴場 光明院とは?
<光明院>
住所:京都市東山区本町15-809
TEL:075-561-7317
拝観日:無休
拝観時間:日没まで
拝観料:志納金(300円~500円)
駐車場:有り(無料)
アクセス:JR京阪 東福寺駅下車 徒歩10分
京都バス 東福寺バス停 徒歩10分
見頃:11月下旬~12月上旬
やはり東福寺の南に位置する光明院も、こんなにきれいなのに何故?というくらい穴場中の穴場です。
普段時よりも、東福寺に人が集中する紅葉時期のほうが空いているという意外感があるスポットと言えます。
・東福寺は、毎年恐ろしいほどの混雑になります。しかし、すぐ近くにある光明院は意外な穴場で、ピーク時でもそれほど混んでいませんでした。
・紅葉の超名所、東福寺から南で100mぐらいのところにあります。東福寺の喧騒とは無縁に、ゆっくりと紅葉を楽しめます。
東福寺から程近いのも当たり前で、ここは東福寺の境外塔頭(たっちゅう=支寺のこと)だからです。「虹の苔寺」という別名もあり、苔寺に負けない趣きがあり、紅葉時期には色彩が加わり一見の価値があります。
ここの紅葉ポイントは、なんといっても枯山水庭園の「波心庭」。
東福寺の方丈庭園「龍吟庵」と同じ作庭家によるもので、東福寺に劣らぬ景観を誇ります。
ちなみ以前有名スターで作られたお酒のCMで撮影場所になったのもこのお寺です。
高台の茶亭「羅月庵」からお茶や手作りおはぎをいただきながら眺める紅葉は至福のひと時でしょう。
京都には、先ほど紹介した雲龍院や有名な源光庵など障子窓越しに紅葉を愛でるお寺がたくさんありますが、この羅月庵でも円形の吉野窓越しに額紅葉が楽しむことができます。
お庭や和室など、日本文化の素晴らしさをあらためて感じることができる気持ちのいいお寺です!
まとめ
今回紹介した隠れ名所はいずれもあの東福寺から間近の、見逃すにはもったいない東山紅葉の景観です。
東福寺を見終わって帰路に着く人を尻目にそっと向かって訪れれば、お得感もある紅葉観光ができること請け合いです!
⇒東山区での他の穴場は「京都の紅葉で東山区の穴場を厳選②!清閑寺・圓徳院・長楽寺!」
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