京都の観光に行こうとする時、頭をよぎるのは、
「でも、混むんだろうなあ・・・」
という不安ですよね。
ましてや桜や紅葉、ゴールデンウィークの時期に行くなら、かなり心配でしょう。
そこで、混雑必至の観光地・京都を効率よく回る、歩き方のコツを伝授しましょう。
京都の観光地の回り方や移動のおすすめ方法は?
京都観光の常識が「公共交通機関の利用」というのは、よくご存知でしょう。
それほど広くないエリアに観光スポットの集中する京都では、渋滞も考えればセオリーです。
そこで、まず多くの方が目指すのが「京都駅」。
遠方から来る不案内な方は、おそらく京都駅を起点にして、目的地との往復をイメージされるのでは?
それは、京都駅をホームにして放射状に往復する、こんなイメージです。
ただ、このイメージだと、行き帰りについ目的の名所行きや京都駅行きのバスに乗ってしまいがちになります。
確かに、京都の市・京都バスは500円で1日乗り放題と、便利でオトク。
そのため1日パスの購入は、絶対オススメです。
ただ渋滞のあるバスは、公共交通機関と言っても、使い方を間違えれば、車と同じ。
とは言え、「電車」は市内を隅々まで網羅していないので、やはりバスとうまく組み合わせるしかありません。
そこでポイントは、3つ。
①南北移動は、できるだけ電車(主に烏丸線)を使う
②東西移動は、バスと電車(主に東西線)をうまく使う
③歩ける距離は、できるだけ徒歩で動く
この3つを組み合わせた「キ」の字の移動方法がおすすめです。
この動き方を意識するだけで、だいぶ効率的な移動ができるはず。
例えば、先程の放射状のイメージで清水寺へ行こうとすると、つい大渋滞の四条通りを通るバスに乗りがちです。※次章参照
ところが、九条駅まで行ってからバスに乗れば、スイスイ行けたりします。
●清水寺:烏丸線「九条駅」~市バス「清水道」下車徒歩10分
他にも
●金閣寺:烏丸線「北大路駅」~市バス「金閣寺前ではありません」下車徒歩3分
●龍安寺:仁和寺~金閣寺から徒歩25分
●銀閣寺:烏丸線「今出川駅」~市バス「銀閣寺道」下車徒歩5分
●北野天満宮:烏丸線「今出川駅」~市バス「北野天満宮前」下車徒歩すぐ
●知恩寺:東西線「東山駅」下車 徒歩10分~周辺定番スポットへ徒歩で
●東寺:烏丸線「九条駅」~市バス「九条大宮」下車 徒歩すぐ
●二条城:東西線「二条城前駅」下車すぐ
※なお、嵐山エリアは他の観光地と一緒にしないで、1日設けて観光することをオススメします。
アクセスは、やはり時間がかかるバスより、電車がおすすめです。
京都駅から山陰本線に乗れば、最寄りの「嵯峨嵐山駅」まで20分弱で行くことができます。
もちろん、こんなコツも万能なわけではありませんし、予定コースによっては臨機応変に動くことも必要です。
ただ、一つの方法として頭に入れておくと、観光の助けになるはずです。
電車やバスを賢く使うのも大事ですが、何より歩ける距離は自分の足で歩くことが、京都を深く味わうコツということも覚えておいて下さい。
京都の観光 バスの渋滞や混雑を避ける工夫とは?
ここで、効率よく回る上で、避けるべきポイントをおさらいしましょう。
MAPを参照しながら、確認してみて下さい。
市街地は、基本的にどこも混みます。
ただ、中でも渋滞や人通りが極めて激しく、どうしても必要な場合以外は、利用しない方がいい通りがいくつかあります。
それが、マップの緑の線の、
・四条通り
・河原町通り
・東大路通り
・きぬかけの路
観光スポットへの導線だったり、スポットが集中していたりするわりには、道の広さが十分でない道路です。
間違っても、自家用車で走ろうなどとは考えないこと。
また、それに応じて、乗るバス路線も注意が必要です。
市内は慢性的に渋滞が発生するので、注意すべきバス系統はたくさんありますが、特に
・205系統(赤線)
・206系統(青線)
の循環路線は避けたほうが無難。
目的地近くで短い区画を利用するのはOKですが、特に京都駅あたりから乗車することはおすすめできません。
冒頭でふれた、京都駅からダイレクトに目的地との往復アクセスをイメージしていると、やってしまいがちですし、そもそも京都駅を拠点にするのはそれほどメリットはないのです。
要は、渋滞や混雑が日常茶飯事の市街地を車の中で過ごすのは、行きも帰りもタブーということ。
そんな意味で、渋滞の穏やかな地点まで電車でタテ移動し、混まないバスやタクシーに乗ったり、最後は徒歩でアクセスするのは、京都観光のツボと言えるのです。
京都の観光 パークアンドライドの駐車場でおすすめは?
見てきたように、京都観光のセオリーは、公共交通機関を上手に使うこと。
京都に限らない話ですが、人でごった返す観光地では、車はいかにお荷物になるかということです。
例えば、京都駅付近から人気の嵐山へ渋滞の道路で行けば3時間以上もかかるところを、電車なら20分弱なのは、先程もふれたとおりです。
効率だけでなく、何より古都・京都の風景を満喫するなら、自分で運転しないほうが絶対楽しめるはず!
とは言え、高速道路が整備された今は、近くまでは車で行きたい人も多いでしょう。
そこで、最近しきりに進められているのが「パーク&ライド」というアクセス方法です。
少し離れた駅の近場駐車場に停めて、公共交通で向かうという手段です。
今回紹介したコツを活かす意味でも、車で来る方は「パーク&ライド」を前提にしてみてくださいね。
では、どの辺のエリアを選んで駐車すればいいでしょうか?
まず、もし観光シーズンの最盛期で、京都市街地周辺が混んでいそうなら、滋賀県の大津駅あたりがベストです。
「え、他県で停めるの?」と思われるかもしれませんが、大津駅から京都駅までは電車で10分たらず。
以下ような、1日最大料金がある駐車場に停めて観光地に向かうのが、最良のアクセスです。
NO | エリア | 名称 | 台数 | 料金 | 1日最大料金 | 住所 |
1 | 大津 | 大津駅南口公共駐車場 | 117 | 30分迄毎に150円(最初の30分無料) 当日最大料金 1,050円 6時から24時 | 1,050円 | 滋賀県大津市逢坂1丁目1−1 |
2 | 大津 | 浜大津公共駐車場 | 247 | 30分迄毎に150円(最初の30分無料) 当日最大料金 750円 24時間営業 | 750円 | 滋賀県大津市浜大津1丁目3−32 |
3 | 大津 | 明日都浜大津公共駐車場 | 349 | 30分迄毎に150円(最初の30分無料) 当日最大料金 750円 24時間営業 | 750円 | 滋賀県大津市浜大津4丁目1−1 |
もし、なるべくなら市街地で停めたければ、京都市で勧めているパーク&ライド駐車場がいいでしょう。
⇒京都市情報館・パーク&ライド駐車場検索
エリア別になっているので、目的地に応じて検索してみて下さい。
特に、おすすめした「キ」の字を意識して動くのなら、烏丸線の「九条駅」や「北大路駅」近辺の駐車場がオススメです。
NO | エリア | 名称 | 台数 | 料金 | 1日最大料金 | 住所 |
1 | 北大路駅 | タイムズ烏丸北大路 | 12 | 200円/20分(8:00〜22:00), 100円/60分(20:00〜8:00) 最大料金 1,800円(駐車後24時間) |
1,800円 | 京都市北区小山北上総町12 |
2 | 北大路駅 | 北大路ビブレ地下駐車場 | 360 | 250円 / 30分 最大料金 1,000円 / 土日祝1,500円 / 泊り料金500円 |
1,000円~1,500円 | 京都市北区小山北上総町49−1 |
3 | 北大路駅 | タイムズ北大路駅北 | 14 | 200円/60分(8:00~20:00),100円/60分(20:00~08:00) 最大料金 800円(駐車後24時間) |
800円 | 京都市北区小山上板倉町38 |
4 | 九条駅 | タイムズ九条室町 | 36 | 08:00-20:00 60分 200円 20:00-08:00 60分 100円 駐車後24時間 最大料金800円 |
800円 | 京都市南区東九条下殿田町 |
5 | 九条駅 | タイムズ大石橋第2 | 15 | 08:00-20:00 40分 200円 20:00-08:00 60分 100円 駐車後24時間 最大料金700円 |
700円 | 京都市南区東九条西御霊町26 |
6 | 九条駅 | タイムズ東九条中御霊町 | 10 | 08:00-20:00 60分 200円 20:00-08:00 60分 100円 駐車後24時間 最大料金800円 |
800円 | 京都市南区東九条中御霊町 |
7 | 九条駅 | タイムズ烏丸札ノ辻 | 65 | 08:00-22:00 60分 200円 22:00-08:00 60分 100円 駐車後24時間 最大料金800円 |
800円 | 京都市南区東九条西明田町28 |
「九条駅は」、清水寺など東山エリアへの混まないアクセスが可能ですし、「北大路駅」はバスターミナルが直結しており、洛北観光地への移動も楽だからです。
上記であげた駐車場はあくまで1例ですので、いろいろ調べてみて下さい。
まとめ
京都駅は、とても美しい駅ですし、京都ランドマークの京都タワーも見逃せない観光ポイントです。
ただ見てきたように、必ずしも観光地を目指すためのホームにする駅ではないと言えます。
ただやみくもに、目的地が表示されたバスに飛び乗るのではなく、上手に交通手段を組み合わせた、賢い回り方をしてみてくださいね。
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