かつて、隅田川両岸の下総・武蔵の両国を結ぶ大橋が地名の由来となった「両国」。
架橋以降は交通の要衝として急速に栄え、今では大相撲のメッカ「両国国技館」で知られた相撲の盛んな街としても賑わいます。
最近では江戸を今に伝える江戸東京博物館などが、外国人来場者も増えつつある人気の名所施設。
そこで、両国エリアの駐車場事情についておさらいしてみます。
また確認の際は、最大料金の繰返し有無や時間/日極かに注意し、トラブルを避けるようお願いします。
両国・両国国技館の駐車場で最大料金が格安のおすすめは?
明暦の大火を契機として隅田川に両国橋が掛けられて以降、その橋の袂で江戸市中の拡大に大きな役割を果たした両国。
火事の犠牲者を弔うための寺院「回向院」で勧進相撲が始まったことで、その門前として参詣者や相撲見物で賑わい、今でも両国国技館を有する相撲の街としても知られます。
旧安田庭園(桂昌院実弟・本庄宗資築造の大名庭園跡)や本所松坂町公園(吉良上野介邸跡)など江戸を大正・昭和へと受け継いだ風景にもあふれるエリア。
国技館の隣の開館した江戸東京博物館は、そんな江戸~東京を伝える人気スポットとして、新たな両国のシンボルになりつつあります。
また、なんと言っても隅田川の川開きの際に飢饉犠牲者の鎮魂を込めて始まった両国花火は、今も隅田川花火大会として毎年大変な賑わいをみせる名物イベントになっています。
ただ、大相撲開催時はもちろん、東京スカイツリーや隅田川など東京観光の名所も囲むため、休日や行楽シーズン・行事開催時には人が増えるエリア。
駅前を横切る京葉道路など交通量の多い大通りも多く、また駅前は駐める場所が多いとは言えないので、車を使う方は駐車場事情をおさらいしておくとあわてません。
そこで、以下が両国エリアのパーキング一覧になります。
おすすめワンポイント!
もし、グーグルアプリ【Googleマップ-GPSナビ】がインストールされていて、位置情報が許可されていれば、今いる場所とともに上記の駐車場マップが開き、とても便利!
【Googleマップ-GPSナビ】
駅から5~600m前後・徒歩で10分程度の圏内でピックアップしています。
料金は短期間で変動するものなので、料金傾向の目安にしていただければと思います。
ちなみに表の中ほどの列は、平日の1時間/日中最大(青色)・休日の1時間/日中最大(ピンク)になっています。
空き状況がわかるものは、マップのガイドエリアにリンクを入れてあります。※表中の駐車場名が太文字のもの。環境によっては開かなかったり、直リンクできないことがあります。
ご覧のように、一方通行こそそれなりにありますが、比較的広い道が碁盤上に整備されており、運転はそれほど苦労しない地域。
幹線道や首都高は別にして、下道はイベント時でなければそれほど混雑もなく、都内では走りやすいエリアです。
ただ隅田川が迫り、国技館や観光施設・庭園などを背負う両国駅周辺は、それほど駐車スペースが豊富とは言えません。
また、目立った商業施設も見当たらないため大きな店舗駐車場もなく、そのほとんどは数台~10数台程度の駐車場。
何より両国国技館に駐車場施設がないため、大相撲やその他のイベント時には、駐める場所に困る地域です。
満空情報が取れるパーキングも3割に満たないので、ある程度場所を頭に入れて探したいところです。
料金的には、23区内としては驚くほど高くはなく、1時間あたりでほぼ600円(平均593円)、日中の打ち止め料金も平均1883円と、二千円を切る相場。
それでも手頃とまで言えるわけではないので、車を置いて出かけたり、駅周辺でゆっくり用足しする際に、できるだけ手頃に日中駐められるところを探すと、
<休日のみ>
34.コインパーク両国4丁目第3(3台/日祝 08:00-19:00 最大料金1400円)
<平日・休日とも>
33.NPC24H両国1丁目パーキング(17台/24時間まで1000円)※前払式
43.国際ファッションセンター駐車場(110台/当日1日最大1400円)
55.ハローパーク亀沢1丁目(2台/08:00-22:00 最大料金1300円)
59.エイブルパーキング亀沢1丁目第2(3台/08:00-20:00 最大料金1400円)
60.リパーク石原1丁目第3(15台/08:00-20:00 最大料金1300円)
61.コインパーク石原1丁目(6台/08:00-18:00 最大料金1100円)
が、いづれも1500円を切るパーキング。
この中ではキャパもあるうえ、料金も破格なのが33です。
短時間駐車には向いていませんが、このエリアで長く駐めるなら、JR駅まで500mということを差し引いてもおすすめ。
また43のイベントホール駐車場は、人気イベント開催時には注意ですが、この地域で最も収容力に優れた1日1400円の施設なので、機械式が苦手でなければ覚えておきたいパーキングでしょう。
両国・両国国技館の駐車場で時間料金が安いのは?
もし、ちょっとした仕事や地元での生活利用で来た場合なら、打ち切り料金より時間単価が安い方が助かります。
1時間あたりが手頃なパーキングをみると、先程ふれたとおり周辺相場は1時間換算で600円程度。
ただ、前述のように上限で1500円以内のところもあるので、2~3時間駐車ならもう少し抑えられると助かります。
そこで、リーズナブルなところを探してみると、1時間換算で400円以下のパーキングがリスト中で25箇所程度見つけることができます。※表参照
その中でも最安なのが、
41.コインパーク両国4丁目第2(3台/終日60分300円)
60.リパーク石原1丁目第3(15台/08:00-20:00 40分200円)
で、1時間換算で300円のところ。
60などは中規模ですし、空き情報も事前にわかるので、チェックして覗いてみるといいかも知れません。
ただ、このエリアでは1時間換算で400円程度なら、目的場所近くで探して駐めてしまっても、十分相場以内と言えるでしょう。
いずれにしても、利用割引で無料割引が見込めるエリアではないので、上記のようなところをうまく活用下さい。
両国・両国国技館の駐車場で予約ができるのは?
最近では予約できる駐車スペースのシェアサービスが盛んになってきているので、当たってみるのもひとつの手かもしれません。
観光地周辺では今や一般的になりましたが、混雑する駅やイベントスポットでも最適の選択肢と言えます。
ちなみに、越谷レイクタウンの周辺には予約できる駐車場がそこそこあります。
まだ両国エリアでは豊富にはありませんが、近年急速に普及しつつあり、今後どんどん供給が増えるはずなので、気にしておくといいかもしれません。
1箇所ごとの台数はわずかですが、何より駐車場の心配がなく向かえるのはメリットです。
早めに行くことが決まっているようなら、確保してしまうというのも、安心してアクセスできる一つの方法と言えます。
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まとめ
やはり、両国付近が人で埋め尽くされるのが、夏の風物詩「隅田川花火大会」でしょう。
そのイベント規模や打上げ玉数のスケールもさることながら、桁外れの人出でも評判になる、東京二大花火大会の一つです。
もちろん今回取り上げたエリアも混雑の中心エリアになり、当日は以下のような交通規制も実施されるので、現実的に駐車場利用は無理と考えたほうがいいでしょう。
また離れた駅に駐めて、頑張って徒歩や電車で向かうくらいなら、車はすっぱり諦めて早めに電車などで向かうのが賢明です。
※利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。
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