製糸産業にとどまらず、開国後の日本産業の礎となった、国内初の官営模範製糸工場「富岡製糸場」。
戦禍もまぬがれ保存されてきた美しい木骨・煉瓦造りの建物群は、近代化の伊吹とともに2014年に世界遺産登録を果たしたのは記憶に新しいところです。
登録以降は来場者もうなぎのぼりに増え、今では休日なら日に1万人にも迫る人気スポット。
そこで、富岡製糸場の駐車場事情についておさらいしてみます。
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また確認の際は、最大料金の繰返し有無や時間/日極かに注意し、トラブルを避けるようお願いします。
富岡製糸場の駐車場の混雑やおすすめは?
上信越及び関越自動車道などで首都圏とも結ばれ、東京から1時間程度の好アクセスが可能の群馬県・富岡市。
西に上毛三山のひとつ・妙義の高峻な峰に抱かれ、緑濃い清流の自然が自慢の田園都市です。
その恵まれた風土を活かした養蚕の地として発展し、なんと言っても日本の殖産近代化の発祥を担った富岡製糸場は、「富岡製糸場と絹産業遺産群」として世界遺産に登録されたのは、あまりにも有名です。
<基本情報>
名称:富岡製糸場
住所:群馬県富岡市富岡1-1
TEL:0274-64-0005
入場料:
大人1000円 大学高校250円 小中150円
※富岡市民は無料
※ガイドツアー等は別途200円程度
開館時間:9:00-17:00(最終入場は16:30まで)
ガイドツアーは16:00までの30分間隔(40分程度)
休館日:12月29日~12月31日
※点検・整備等の臨時休場あり
アクセス:上州電鉄「上州富岡駅」下車徒歩約15分
公式ホームページ:http://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/
最寄りの上州富岡駅からは、あまり観光地整備されていない1km弱の道を15分程度歩くので、車で行く方も多いスポット。
ただ、遺産登録前こそ駐車スペースはありましたが、現在は景観や文化財保護のため、富岡製糸場内には専用駐車場は一切ありません。
またその周辺も、終日規制以外に時間による一方通行規制があるので注意下さい。※マップ赤いルート表示参照
世界遺産登録による観光客急増に対し、しばらく受け入れ体制が追いつかなかったスポットであり、登録以降は急速に都市化計画が進み、だいぶ駐車スペースも整ってきましたが、まだまだ豊富とは言えないエリアです。
特に来場者が増える休日を中心に、駐めるところを探すのに苦労するエリアなので、車で行く方は駐車場事情をおさらいしておくとあわてません。
そこで、以下が富岡製糸場周辺のパーキング一覧になります。
おすすめワンポイント!
もし、グーグルアプリ【Googleマップ-GPSナビ】がインストールされていて、位置情報が許可されていれば、今いる場所とともに上記の駐車場マップが開き、とても便利!
【Googleマップ-GPSナビ】
料金は短期間で変動するものなので、料金傾向の目安にしていただければと思います。
ちなみに表の中ほどの列は、平日の1時間/日中最大(青色)・休日の1時間/日中最大(ピンク)になっています。
空き状況がわかるものは、マップのガイドエリアにリンクを入れてあります。※表中の駐車場名が太文字のもの。環境によっては開かなかったり、直リンクできないことがあります。
ご覧のように世界遺産の周辺ということを考えれば、駐車リソースは十分とは言えません。
例えば、製糸場に近い貴重な駐車場だったパーキング(アップルパーク富岡製糸場前第3)が最近(2017年8月)に閉鎖されるなどもあり、すぐ近隣での駐車場探しは少し大変。
ただ登録直後よりは整備も進み、駅北側の大きな無料スペース4.富岡駅東駐車場(300台)など、市営を中心に着実に増えてきています。
また週末のみ、有料で駐車スペースを開放している地域企業や店舗、民家もあちこちに見られ、地図に記載されている以外でも見つけることは可能な地域です。
さらに最近は、駅前市役所や市庁舎前広場の整備に伴って、8.市庁舎北駐車場や9.上町駐車場がゲート有料化され、逆に一般利用もしやすくなったのがうれしいところ。
特に2016年からバス専用になっていた上町駐車場も、再び乗用車利用が可能になっています。
※なお、以前は土日祝など無料開放されていたようですが、現在はゲートが設置されたことで休日も有料です。
登録から日が経って落ち着いた最近では、平日などの駐車はさほど困らなくなりましたが、やはり週末や行楽シーズンは空きを探すのは大変になります。
ちなみに最近の来場者数は、平日で~1000人、土日祝で~3000人、行楽時期では~8000人と言ったところ。
なので平日はともかく週末やシーズンには、月並な対処ですが午前の早い時間やピークを過ぎる夕方に計画するなど工夫は必要でしょう。
ただ富岡製糸場は、周辺観光事情も含めて長い時間過ごすスポットではないので、駐車場の回転も比較的早め。
状況によってはスムーズな駐車ができることもあり、あたる場所や料金などおさらいして出かけると安心感があります。
富岡製糸場の駐車場で無料のおすすめは?
それでは少し具体的に見てみると、やはり製糸場の駐車場としておすすめは断然、
5.富岡駅東駐車場(300台/終日無料)
の、一番の収容力にして24時間無料という、市営の駐車場でしょう。
特に、富岡製糸場の一般入場料が1000円と高めなことも考慮すれば、製糸場まで少し歩いたとしても、節約などの効果が高いスペースと言えます。
もし真夏であったり、年配の方や子供連れで少し大変であれば、この東駐車場を起点に富岡駅~まちなか交流館~富岡製糸場を結ぶ電動の「まちなか周遊観光バス」が便利!。
100円(小学未満無料)という手頃さで何度でも乗り降りできる上、車内ではボランティアガイドさんによる見どころ案内まである充実ぶり。
<まちなか周遊観光バス>
運行時間:9時00分から16時00分まで
約40分ごとに1便(1日10便を予定)
所要時間:約40分(まちなか1周)
料金:ガイド料として100円(小学生未満は無料)
運行ルート:マップのルート表記を参照
運行が40分程度間隔なので少し時間の調整には気を使いますが、製糸場周辺には地元グルメの飲食店や養蚕の街ならではの土産ショップも豊富なので、問題はないはずです。
富岡製糸場の駐車場で近い・安い料金なのは?
もし有料でも極力近いところに駐車したければ、
6.いなりパーク(約40台/20分100円)
7.信州屋駐車場(約30台/09時00分~18時00分 最初1時間500円 以降20分毎100円)
10.南パーク(24台/20分まで100円 以降20分毎100円)
がベスト3。
最も近い製糸場に近い駐車スペースの7などは、メディアでもよく取り上げられる和風絹しゅうまいの銘店であり、買物による駐車割引もあるようです。
ただ、近隣は一方通行道路も多く、人通りも激しいので注意下さい。
また、この3箇所よりは少しだけ離れますが、
2.宮本町駐車場(80台/終日30分100円)
は、製糸場の駐車場としてはもっとも定番として認知されており、近隣としては一番収容力があるので、やはり混雑時には最も頼りになる駐車場としておすすめです。
最後に、前述の場内ガイドツアー所要時間からもわかる通り、見学自体はせいぜい1~2時間程度なので、時間料金の手頃さで拾ってみると、
2.宮本町駐車場(80台/入庫後30分無料 以降30分毎¥100)
3.NTTル・パルク富岡第1駐車場(5台/08:00-19:00 月-土 60分¥100)※月-土のみ
8.市役所北駐車場(60台/入庫後30分無料 以降30分毎¥100)
9.上町駐車場(25台/入庫後30分無料 以降30分毎¥100)
また、最大料金は2箇所しか設定がなく、
3.NTTル・パルク富岡第1駐車場(5台/24時間最大500円)
12.パークステーション富岡第1(12台/24時間最大200円)
になるので、終日の観光・散策したいような場合は覗いてみて下さい。
なお、富岡は世界遺産登録以降に周辺の様子や環境が激変したエリアであり、駐車料金なども目まぐるしく変わっている可能性があるので、上記記載にかかわらず、よく確認の上利用下さい。
まとめ
記事でも少しふれましたが、せっかく世界遺産に行ったのですから、製糸の街ならではのお土産も買って帰りたいところ。
そこで特に女性に圧倒的人気を誇るのが、高濃度のシルクタンパク液を含ませた「富岡製糸場あぶらとり紙」や、やはり高品質シルクで作られた「富岡シルク石鹸」です。
職場などへ買っていくなら、「赤れんが姫」や「富岡シルクサブレ」などのお菓子も捨てがたいところ。
また、ホワイトチョコを蚕そっくりに成型した「かいこの王国」などは、一瞬で富岡製糸場に行ったことをわかってもらえる、インパクト大の土産物になるでしょう。
そんな、個性的な魅力を持つ世界遺産スポットを尋ねる際に、記事が参考になれば幸いです。
※利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。
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