自動ドアがなかなか開かないことってありませんか。それも結構しょっちゅう・・
一度下がったり足踏みしたり、手を振ってみても反応してくれず、恥ずかしいやら情けないやらで地味に落ち込みますよね。
最後は近くの人が気の毒そうに来て開けてくれたりして・・機械にまで存在感を否定されたみたいで悲しくなります。
そういえばエアータオルや自動手洗いもそうだし、私ってセンサーに嫌われる体質なの?なんて思ったりもして・・
自動ドアがなかなか開かないのには何か理由があるのでしょうか?その原因や対処法をまとめてみました。
自動ドアが開かないのは自分だけ?その原因って!
自動ドアに認識されないのって、もしかして自分だけって思っていませんか?まあ、いたとしても少数でしょって感じでしょうか。
いえいえ、つい最近(2015年)のアンケート調査でも347人のうち170人の方が認識されなかったことがあるって答えてるんです。48%の割合ですよ!
もう少し詳しくお伝えすると
女性:65% 男性:41%
10代:100% 20代:54% 30代:60%
40代:46% 50代以上:35%
どちらかというと女性の方が多いと言えそうですね。
言うまでもありませんが、自動ドアが開きにくいのに存在感は関係ありません(笑)
開きにくいのはいろいろ理由があり一言では言えませんが、一定の原因があるのは確かです。
一概に自動ドアといってもいくつかタイプがあり、当然開きにくい理由は少し違います。
では、どんなタイプがあるのでしょうか?
以前は足元の「感圧マットタイプ」が主流でした。
圧力(体重)を感じて開くもので、だいたい10kg以上で作動するようになっていたようです。感度によっては上で飛んだり跳ねたりしないと作動しない場合がありましたが、最近では見かけなくなってきているので、痩せていて体重が軽いから?というのは今はあまり当てはまりません。
では、最近の自動ドアの主流はといいますと「光電センサータイプ」か「赤外線反射センサータイプ」でしょう。(タッチ式を除く)
「光電タイプ」は、膝位置くらいの高さの左右センサー間の光が遮られたりして光量に変化があった時に動作するものです。通過するものの表面積が大きければ作動しやすいですから痩せていると検知しづらいタイプです。
「反射センサータイプ」は、現在最も多い自動ドアです。
頭上に設置された赤外線センサーで一定範囲の赤外線の反射量の差で色や温度を測り、総合的に判断して開く動作をさせます。なのでその差が検知しづらいときに動作しづらくなります。
最後に、これも多くはないですが「電子マットタイプ」という入り口の床に埋め込むタイプがあります。
これは、10cm弱の高さのところに微弱な電波(静電気)を流しておき、その上を電波を通す物体が通ったとき作動する自動ドアですが、電波を通しづらいゴムなどの素材の通過は苦手で、検知が難しいようです。
自動ドアがよく反応するコツ
光電タイプで開きづらいのは、やはり体表面積が少ない痩せている方が多いのではないでしょうか?
ですので対処法としては古典的ですが、ゆっくり気味で通り、反応しなければ1度下がったり足踏みしてみたりがいいでしょう。ただこのタイプは方式がアナログ的なので、開かないケースは少ないように思います。
おそらく開かないことが一番多いのは、主流の「反射センサータイプ」でしょう。先ほども触れましたが赤外線反射を利用して動作させているので、反射がうまく返ってこないと差がわからず反応しません。
誤動作を防ぐ目的の精密なセンサーが、むしろ人でも開かないケースを生じさせているのではないでしょうか?
具体的には、外気温と体温などの差が少ないと開きづらいです。
なので外気温と体温の温度差が少ない夏は検知ししづらいと言えるでしょう。標準体温が高いか低いかも当然影響します。かと言って体温はすぐ上げ下げはできないので、せいぜいできる事は夏なら涼んだり、冬なら温かい飲み物を飲むなりして温まって、極力外気温と差を作ることでしょうか?
赤外線の反射率を上げるには、手持ちの明るいものや光を反射するものをかざしながら通るのは効果的だと思います。もし仕事中で書類など持っていたら使えます。
センサーは、例えば雨・雪やごみなど動くもの全てに作動しないように、変化の速さも測って判断しています。例えば「ゆっくりした変化は人ではない」といったことです。なのであまりゆっくりとした動き方では動作しないことがありますので、このタイプのドアはむしろ自然にふるまった方が検知してもらえるでしょう。
黒い色は、赤外線を吸収しやすい色と言えます。頭上に配置しているセンサーは当然、髪の生えた頭も見ようとしますから、傾向としては真っ黒よりは明るい色に染めてある方が検知しやすいでしょう。
もし、反応しづらいときは顔を上に向けて、顔面を検知させると開くことがありますよ。
自動ドアは服装で開くようになる?
自動ドアがなかなか反応してくれないという方は、服装を工夫するだけでだいぶ違うので試してみてください。
赤外線センサーは色や素材で左右されることが多いからです。
まず、服装の色自体は明るめの方がよく、最も反射せず吸収してしまうのが前述の髪の件でも触れた黒い色です。
ですので、もし開かないとき暗い色のアウターの下が白などのシャツなら脱いでみるのも手ですよ。さらに季節の応じてではありますが肌の露出度も関係するので、できる範囲で素肌を出したほうがいいようです。
素材では、赤外線の特徴として天然素材(綿や麻など)は反射しやすく、化繊やプラスティック製品は透過してしまうので覚えておいて下さい。
あと革製がとてもだめなようです。よくバイクツーリングする革ジャン姿の方が四苦八苦していることが多いです。
服自体の色や素材だけでなく、ドア前のフロアやエントランスマットとの色や素材の関係も影響するのです。早く言えば同じだと差がわからず検知されにくいのです。
例えば、暗い色の化繊製マットの上を、同じく暗い色の化繊の服を着て入ろうとすれば開かない可能性大です。行く先の床の色までは気にできませんが、総じて明るい色の天然布製の服装が自動ドア対策という意味では向いています。
髪のことも先ほど触れましたが、頭上から見て面積の広い(つば付きなど)明るい色のキャップをかぶるのも有効ですね。
最後になりますが、よく厚底靴だと開かないことが多い?という声を聞くことがありますせんか。
これは前述の「電子マットタイプ」だからだと思われます。先ほども言いましたが、微弱な電波(静電気)の上を電波を通す物体が通ったとき作動しますが、ゴムやプラスチックは電波を通しづらいのでその素材での厚底靴ですと検知が難しいようです。
ブーツやサンダルなどおしゃれなレディースの靴では多そうですね。心当たりがれば注意してみてください。
また、服装ではありませんが、このドアですと俗に言う静電気体質の方は開きづらいことがあるのかもしれません。冬などに開きづらさを感じるのであれば対策グッズなどで放電してから通ってみてください。
まとめ
前述のように自動ドアは何種類かあり、タイプによっては対処も異なります。
決まって開きにくいドアがあるようなら、センサーが付いている位置でタイプがわかると思いますので確認して見てください。
あまり開かないことが続くようなら、お店や施設にメンテナンスをお願いするのも必要かと思います。
一番大事なセンサーが汚れていたりしてちゃんと検知していないことが当然あるからです。
機械の分際で人様を認識しそこなうなんて生意気なことこのうえありませんが、これらの方法であなたの存在をわからせてやってください!(笑)
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