普通に話してても食べてても、四六時中悩まされる憂鬱な口内炎・・
女性のほうができやすいですが、特に妊婦さんが困っているのをよく聞きます。
つわりなど、そうでなくても妊婦さんは体調がよくないことが多いのに、さらに口内炎なんて!と悲しくなりましすよね。
かといって、妊娠中だからうかつに薬を飲むのは怖いし・・
そんな妊婦さんの口内炎の対策をまとめてみました。
妊娠すると口内炎になる理由は
妊娠中に口内炎を患うことが多いことは事実ですが、実はその原因ははっきりわかっていません。
ただ、主に妊娠初期に多いことから、
・つわりにより歯を磨くことが減り、口内環境を
清潔に保てなくなる
・つわりで食べることがあまりできず、栄養バラ
ンスが乱れる
などが考えられますが、他にも
・母体が赤ちゃんを異物とみなさないように女性
ホルモンを増やして白血球などの免疫機能を
弱める
ために、殺菌能力が落ちるためとも言われてます。
なのでつわりが落ち着き栄養やホルモンバランスが再び整ってくると自然と治る方もいるようですが、中には長引くケースもあります。
妊娠の体調変化によるストレスも大きな要因になっているので、心のコントロールも大切と言えます。
妊婦さんの口内炎を治すには
原因がわかっても、気持ち悪い中で無理に食べたり歯磨きしたりもつらいですよね。それにストレスをコントロールしろって言われても・・・
なにか具体的にできる対処はないのでしょうか?
まずやって欲しいのは「うがい」で口の中を清潔にすることです。塩水や緑茶などで「ガラガラ」とではなく「ブクブク」とうがいすると効果的です。
殺菌力があり、つわりの妊婦さんにもやさしい香りのシソを使ってうがいをするのもおすすめです!やり方もむずかしくなく、青シソを2枚ほどみじんきりにしてカップに入れ、お湯を注いで冷めたらOK!試してみて下さい。
対処として頼りになるのはやはり薬ですが、妊娠中だし下手な薬は心配で使えないですよね。それでは口内炎が改善できる安全な薬はあるのでしょうか?
口内炎治療薬として市販の軟膏で「ケナログ0.1%」という塗布剤があります。
成分中にステロイドが含まれ心配になると思いますが、局所塗布は実は服用する薬に比べ1/500~1/10000の量で効果が見込まれる最も安全な使用法と医師も太鼓判をしているんです。
この薬は実際にも多くの産婦人科で処方されているもので、飲み薬でなく塗る薬を、しかも長期間塗り続けたりしなければまず胎児に影響が出るようなことはないので、つらい時は処方してもらって下さい。
他にも非ステロイド系の口内炎パッチも出ていますので試してみてください。
妊婦さんの口内炎を食事で治すには?
つわりのひどい妊娠初期には食べるものも限られ、口内炎を食事改善で対処もむずかしいところですよね。
よく口内炎にはビタミンBやCを良く摂るようにとも言われますが、具体的にはどうすればいいのでしょうか?
ところで、産科の先生に「葉酸」という栄養素を積極的に摂ることを言われたことがないでしょうか?
理由は貧血予防の他にも妊娠初期の先天障害リスクを下げるためなのですが、実は口内炎も改善したという報告が多数あるのです。
ビタミンB群のひとつの葉酸は、主にほうれんそうやブロッコリー、モロヘイヤなどの緑黄色野菜やイチゴやマンゴー等の果物、納豆や卵に多く、工夫して摂って欲しいですが、1日0.4mgが推奨量なので、むずかしければサプリに頼るのも手です。
注意点は、1日1mgは超えて摂ると母体や胎児にむしろ良くないこと。サプリで摂るなら気をつけて下さいね。
あと、一度に摂っても必要量以外は排泄されてしまうので、朝昼晩と小まめに摂取してください。
最後に、口内炎に効く妊婦さんにも優しい飲み物を紹介します。
180cc無調整牛乳かヨーグルトにペットボトルキャップ1杯程度の酢(普通の酢でも果実酢でも)を入れ、20~30秒でレンジしてハチミツを加え、冷めればOK!
乳製品はビタミンBが豊富ですし、お酢は口内をアルカリ性にして、殺菌効果のあるハチミツが加わるのでとても利にかなった飲みのと言えます。お試しください。
当たり前ですが、口内炎のことも含めて母体にとって一番いいのは全ての栄養素をバランスよく摂ることです。
つわりの中むずかしいとは思いますが、いろいろ工夫して心がけてみてください!
まとめ
妊娠は体にいろいろな変化が一度に起きるので妊婦さんは大変です。でも、それも全ては出産に必要で起きていること・・
赤ちゃんもおなかの中で頑張っているはずなので、どうかお母さんもストレスをためないように頑張ってください。
無事に新しい家族に会えるようにお祈りしています!
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