正月太りはなかなか戻りにくいと感じたことがありませんか?
休みが終わって仕事も始まりいつもの生活に戻っているのに、ぜんぜん体重が元に戻らない!とよく耳にします。
それでは何故、同じ休みでも年末年始の休暇だけダイエットが難しいのでしょうか?
正月の太りには理由があった!
正月太りは、下手をすると1月いっぱい解消できないこともありますが、何故正月に限っていつもの状態に身体を戻すのが難しいのでしょうか?
実はこれには正月前後の生活状況が深く関わっており、特有のメカニズムが原因しています。
当然仕事が休みに入っているので身体を動かすことが減り、カロリー消費が抑えられるのは当然ですが、寒い冬の休暇なので、他の時期の休暇より圧倒的に活動量が低下するのが第一の原因なのです。
例えばお盆休みなら家の中にいても動き回るところを、正月はこたつの中からあまり出ることが少ないなどによります。
また大掃除などを終えて休みに入っているので、家事も普段より頻度が減るのも一因です。
動くことができない入院患者は1日に筋肉が1.5%づつ減っていくと言われていますが、正月はまさに入院状態と同じ。たとえ正月が明けたとしても、筋肉量減少で代謝が落ちた状態ではすぐに戻すのは難しいのです。
それに加えて、正月の食生活が原因であることは皆さんもなんとなくわかるでしょう。
特に正月は、三度三度の食事という概念が崩れ、間食が続きやすい特殊な食生活になりがちです。おせち料理やお餅、こたつの上のみかんやお菓子など気が向いたときに食べる状態が休み中続く可能性があります。
食べるものも大きく原因します。正月に食卓に並ぶものは塩分や水分が多いのでむくみを招きやすく、座ったままの姿勢がさらに血流を悪くさせむくみを助長します。
正月明けの1月に体重が戻りにくい原因は他にもあります。それが休みが明けて仕事が再開することによるストレスや生活リズムの変化です。
1月は1年の始まりの仕事始めということで、普段の月よりも業務内容や取り組む姿勢・気持ちが異なりませんか。結果忙しさが増したり、気が張ったりして疲労やストレスが溜まりがちになります。
しかもゆるんだ生活からいきなりトップギアに切り替わるので、そうでなくても冬でバランスが崩れやすい自律神経がさらに乱れ、血行不良や冷え・むくみを起こしやすくなります。
夜更かし気味だった睡眠量も、仕事が始まることで減り、一時的に睡眠不足になるのも一因になります。
このように、普段の単なる食べ過ぎによる脂肪の増加だけでなく、生活スタイルから来る筋肉量の減少に加え、会社が始まったことによるストレスや疲労で著しく代謝が減った状態が長く続くことが正月太りが解消しづらいメカニズムなのです。
まさに筋肉量減少、自律神経の乱れ、血行不良、代謝量の低下と互いに影響しあう悪条件が重なる正月時の身体は、生半可なことでは元の状態には戻りにくいと言えそうです。
正月太りを解消する七草粥の断食とは?
それでは、正月太りを解消し、普段の体調に戻す効果的な方法はないのでしょうか?
手ごわい正月太りには、普通に食事量や食べるものを気をつけていただけでは改善は見込めません。少し強度の高い短期間集中型の方法で臨む方がいいでしょう。
おすすめは「断食」です。
断食は、単に摂取カロリーを抑えて痩せるというものでは決してなく、暴飲暴食で弱った内臓(特に腸)を休めることで代謝を改善し、痩せやすい状態を再び作ることを目的とします。
同時に滞った老廃物排出も促すデトックス効果が強いので、正月太りで起きたほかの体調不良(肌荒れ・冷え・便秘など)も改善が期待できます。
仮に体重や体調が完全に戻らなくても身体をリセットする効果があるので、その後の体調の推移にいい影響を及ぼすのは確かです。
別に本格的な断食は必要ありません。よく言われる「プチ断食」でいいでしょう。
タイミングとしては、仕事明けは前述のとおり始まっていきなり忙しくなる可能性がありますから、できれば正月休みが明ける前の2日間程度チャレンジすればいいのではないでしょうか?
では、どんな内容の断食がおすすめかと言いますと、ズバリ!
「おかゆ断食」!
熱々のおかゆは冷ましながら食べる関係で食事がゆっくりになり少量で満腹になりますし、カロリーも1杯200kcalを大きく割ったヘルシーなもの。
しかもおかゆ断食のいいところは、とにかく代謝を上げる効果が高いこと。温かい食べ物は当然身体も温め、食事誘発性熱産生(DIT)を高めるので、結果的に基礎代謝を底上げする効果があります。
ところで、この時期ならではのうってつけのお粥がありませんか?そうです!
「七草がゆ」!
先人の知恵は本当に的を得ているものばかりで驚くことが多いですが、まさに七草粥も日本人の慣習に合わせたベストタイミングの健康食と言えます。
昔の人も正月の生活の乱れを七草がゆで解消していたに違いありません。
具体的には、七草粥は鎌倉時代に始まった魔よけ・豊作祈願・無病息災祈願がこめられた医食同源をふまえた究極の健康食で、その成分もこの時期の体調改善にうってつけのものばかり含まれています。まさに日本の強力なハーブフードと言えるのです。
ですから、この「七草粥」パワーを断食に利用しない手はないでしょう!
断食は厳密に言えば細かなルールがありますが、あまり難しくしても取り組みづらいので、今回のおかゆ断食のルールはシンプルです。
①2日間食べるのはお粥のみ。ただしお粥はいくら食べてもかまいません。
②梅干や漬物は食べてもかまいません。
③もちろん水分は、水やお茶で普通に摂ってください。
よく断食前後の準備食や復帰食の必要性が言われますが、できればやはり消化の良いものを腹八分に押さえたものにしたほうがいいでしょう。終わったらいきなり「カツ丼」では身体に悪いのは常識的にお分かりのはずです。
正月太りに効く七草粥のレシピは
最後に、肝心の七草粥のレシピを紹介しますね。
お粥ってお餅を入れるの?と思われるかもしれませんが、七草粥では邪気を払う意味も込めて使うことも多いです。ただ断食の効果と言う意味ではあまり必要はないので、好みにお任せします。
また、毎回お米から作るのが大変なようなら、簡単に作れるレシピも合わせて紹介しておきますので、忙しさに応じて試してみてください。大事なのは熱々の状態で食べることです。
料理名:七草粥
作者:Anelavivi
■材料(2人分)
白ごはん / お茶碗2杯
水 / 600ml
七草 / 各1つ/1束
餅 / 1個
塩 / 小さじ1
ほんだし / 小さじ1
■レシピを考えた人のコメント
お節料理で贅沢をした後は、あっさり、さっぱり!
胃を優しく休めて下さい。
料理名:七草粥
作者:hm-Lemonade
■材料(2~3人分)
ご飯(炊けている白米) / 1合
水 / 米量の5倍くらい
七草(スーパーで売っているもの) / 適量
塩 / 小さじ1程度
顆粒だしの素 / 小さじ1程度
■レシピを考えた人のコメント
お米からだと水分量や火加減が気になりますが炊けたご飯を使うと一度煮立てば完成目前!
水に浸した後は10分で出来ちゃいます
まとめ
やはり正月太りがなかなか解消しづらい理由はたくさんありましたが、かといってせっかくのお正月をストイックに過ごすのも寂しいのですよね。
こたつに入ってゴロゴロしてテレビを見ながらみかんやお餅を食べるなんて、お正月しかできないことです。
ですのでお正月は割り切って楽しみ、あとはぜひ七草粥のパワーで断食チャレンジしてみてくださいね!
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