いつも慢性的に冷え性のあなた。
いつもの冷えだから、ましてや寒い冬はしょうがないと考えてはいませんか?冬には冬の冷え性を悪化させる原因やメカニズムがあるんですよ!
今回は冬季の冷えの原因やできるだけ悪化させない工夫を紹介しましょう。
冬の冷え性の原因で意外な犯人は?
慢性的な冷え性の方は、自分でもいろいろ調べてみて原因などはある程度ご存知ですよね。
主には血行不良で熱が身体に行き渡らないのが原因ですが、その犯人はストレスや食生活、自律神経の乱れや筋肉量とさまざまですし、それらが影響しあって悪化してしまっています。
特に女性は筋肉量が少なく、また生理と言う体調変化もあるので冷え性が起こりやすいのです。
しかしあまり注意せずに見過ごしがちな原因が「甘いもの」です。すこし意外に感じたかたもいるかもしれませんが、糖分は体を冷やす元凶と言え、特に砂糖は悪化させる犯人なのです。
理由は主にふたつです。
ひとつは、糖を含む炭水化物は、エネルギーとして利用する際に主にビタミンB群をたくさん必要としますが、精製された砂糖にはビタミンやミネラルが失われています。当然体内にすでにあったビタミンを利用するため、ビタミンB群が不足気味になってしまうのです。
実はビタミンBは血液(特に赤血球)を作るのに欠かせない材料のため、質の良い血を必要分作れなくなって冷え性がさらに悪化するのです。
ビタミンBの不足は、さらに交感神経を過剰に刺激すると言われており、結果的に自律神経のバランスが乱れ血行不良を促してしまいます。
ふたつ目は血糖値の乱高下です。
糖分を特に白砂糖を摂ると、血糖値は急激に上昇してインシュリンが分泌されるのはご存知と思いますが、急に高まった血糖値はやはり急激に降下することになり、その際には体温も奪われる結果となります。
たまにならいいのですが、頻繁にそれを繰り返していると冷えをさらに悪化させ、頑固な慢性のものへと変化させてしまうのです。
これは「血糖値冷え」という言葉があるくらい因果関係があり、運動不足やストレスだけでなく、甘いもの(特に精製された砂糖)は自分の冷えを悪化させるものとしてしっかり認識しておくのは大切と言えます。
糖質制限で冷えが劇的に改善したケースも多いので、真剣に冷えに悩んでいる方はこの際取り組んでみるのも手かもしれません。
冬に甘いものが欲しくなる理由は?
夏のエアコンや春先の体調変化など季節特有の原因はいくつかありますが、寒さ以外の冬の冷えの原因は実はこの甘いものにあることが多いのです。
甘いものは1年中食べるし、特に冬に限ったことではないのでは?と思われるでしょう。でも良く考えてください。寒いと甘いものが無性に欲しくなったりませんか?
クリスマスのケーキなどイベント時は別にしても、なんとなく冬はスイーツやお菓子、焼き芋などが食べたくなりますよね。実はそれは体が体温低下を感じて温まるものを要求しているからなのです。
体は寒さを感じると熱の放射を防ぐために血管を収縮させようとします。血管を収縮させるには「炭水化物」や「脂質」(正確には、糖質から分解されるATP物質と脂肪から分解される脂肪酸)が必要になるため、これが甘いものを欲する理由となるのです。
その体の要求に従って砂糖を摂取してしまうと、先程ふれたビタミン不足や血糖値の乱高下によって、一時は体が温まったとしても、かえって冷え性の悪化を招く形になるのです。
このようにして、冬特有の冷え性が甘いものも原因のひとつとして引き起こされるということになります。
冬の冷え性の改善に食べ物でおすすめは?
それでは冬の時期に少しでも冷え性を悪化させないように甘いものとうまく付き会う良い方法はないでしょうか?
もちろん食べないのが1番ですが、それではあまりに切ないですよね。ですのでまず大事なのは、グラニュー糖や白砂糖を使ったお菓子やスイーツを極力避けることがポイントです。それ以外で甘味の欲求を満足させるものが理想的です。
例えば和菓子は小麦粉や動物性脂肪があまり使われておらず、大福などは同じ炭水化物でも米(もち)で作られることが多いので少しはヘルシーと言えます。またあんこも砂糖は入っていますが原料は植物ですから、クリーム類よりはおすすめです。
しかし冬でおすすめはなんと言っても「フルーツ」!
果物は体を冷やすと言われますが、南国の果実(バナナやマンゴー)ではなく寒い地域のりんごや日本のみかんなら大丈夫ですし、むしろ体を温めるとさえ言われています。
それに、冷え性に効果抜群に食べ方もあるんですよ!
そのイチオシの食べ方が「焼きフルーツ」!
なんと言っても、温めることで体を冷やさないのはもちろん、糖度が増して満足感が得られやすいのがいい点です。
また、準備・用意するのにいちいち手間がかかるうえ、熱々な状態で食べるので食べすぎを防止しやすいのも嬉しいところ。
さらに加熱することで従来持っている栄養成分が良質なものに変化し、効率的に摂取することも期待できる優れた料理法なんですよ。
焼きフルーツの具体例を挙げると、
・バナナ~体を冷やすと言われていますが、温めれば心配なく、甘さの割りにカロリーが80kcalと低カロリーです。加熱して糖度のあがったバナナは高級スイーツにも負けない美味しさで、しかも食物繊維や腸内環境をよくする善玉菌を増やすオリゴ糖が加熱で増えるので一石二鳥です。
まさに焼いて食べるのにピッタリのフルーツなのです。
シナモンをふれば毛細血管にもいいスーパースイーツになりますよ!
・りんご~焼くと優秀なスイーツになるのはりんごも同様です。焼くことで一緒に食べやすくなる皮には、腸を活発にする「ペクチン」が豊富な上に、加熱すると吸収率が高まることがわかっています。
甘みを足したければ、オリゴ糖がおすすめです。
・みかん~同じかんきつ類でもオレンジと比べ体を冷やさない日本のみかんも焼いて力を発揮する果物です。皮に含まれる免疫力を高めるビタミンやポリフェノールが果実に行き渡るからです。皮によって果実のビタミンCも守られるので、冬の肌乾燥や風邪にうってつけの食べ方なのです。
すべて焼くことでパワーアップすることがお分かりいただけたと思います。各々のレシピの1例を紹介しておきますのでご参考にして下さい。
料理名:焼きバナナ
作者:sundisk*
■材料(1人分)
バナナ / 1本
シナモン / 適宜
■レシピを考えた人のコメント
バナナって焼くとびっくりするくらい甘くなります。シナモンの香りも食欲をそそります♪
知ってる?バナナを焼いたものを食べると胸が大きくなるらしいよ~(//∀//)
料理名:焼きリンゴ風
作者:*nini*
■材料(1人分)
リンゴ / 1個
砂糖 / 小さじ2~3
バター / 小さじ2
シナモン / お好みで適量
■レシピを考えた人のコメント
出てきたシロップをからめて、熱々をどうぞ。
作者:ぐっち1618
■材料(4人分)
みかん / 4個
■レシピを考えた人のコメント
あまーい幸せ…
まとめ
冷え性対策としてだけでなくても、焼いたフルーツは甘さが立って香ばしく、そのまま食べるより抜群に美味しくなるのでおすすめの食べ方です。
そのうえ冷え性だけでなくダイエット、便秘予防、肌荒れ解消、風邪対策と嬉しい効果ばかりなので、この冬にぜひ試していただければと思います!
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