パソコンに水こぼした!応急処置と乾燥からデータ復旧までの手順を解説!

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パソコンで作業中に、横に置いてあったお茶やコーヒーを倒して機械にかかってしまったことありませんか?

私も1度あります。まだデスクトップパソコンなら最悪キーボードだけの損害で済みますが、ノートパソコンだと機械自体が使えなくなってしまうかも知れないし、なにより大事なデータが失われたらお金では帰ってきませんよね!

もし、ノートパソコンに何かこぼしてしまったら、どう対処すればいいのでしょうか?

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パソコンの水こぼし!まずやる応急処置は?

ノートパソコンに何かをこぼしたら、やることは大きく分けてふたつあります。

ひとつはできるだけ速やかに電気を絶ち水分をふき取ることで、もうひとつはできるだけ時間をかけて乾燥させること。
まず、とにかく電気のショートで機械がダメージを受けないようできる限り早く通電を断って下さい。

正常に落とせるようなら正規の終了をしてACコードも抜きます。ノートパソコンの場合、コードを抜いてもバッテリーで通電が続くので外す必要があります。。
もし正規な終了手順が無理なようなら、バッテリーをすぐ外すことで通電を切るしかないでしょう。

その後の作業をスムーズにさせるため、周辺機器(マウスやケーブル類、無線デバイス、USBメモリなど)は取り外しておきます。

電源を落としたら、かかった水分をすぐ乾いた布や手近のティッシュなどでふき取り、降りてくる水分もキッチンペーパーなど吸収しやすいものを下に敷いて吸わせてください。

水をこぼした際は

・機械を傾けたり逆さにしたりして水を切ったほ
 うがいい

・できるだけ水が機械内に回らないよう傾けない
 ほうがいい

という二通りの解説を目にしますが、どちらがいいのでしょうか?

これはそのパソコンの購入時期にもよるのでむずかしいところです。
現在のノートパソコンの多くはユーザーが水をこぼす想定の浸水対策がされており、中には底面に排水孔まで設けてあるものもあります。

レノボ社の浸水実験

東芝の浸水実験
http://dynabook.com/pc/business/detail/tuv/rx3waterjp.wmv

ki-basutab

このバスタブ構造タイプは、かえって機械を傾けてしまうとせっかく受けに給っている水が機械内に回ってしまうことになります。
一方それ以前のPCなら逆さにして水を出してしまったほうがいいという考え方もできます。

なので一概にどちらをすべきか判断に迷いますが、まだ染みてない場所まで行き渡ってしまうリスクを考えれば、そのまま傾けずに置いておいたほうがいいのではないでしょうか。

パソコンにこぼした水の乾燥手順は?

応急の処置が済んだら、機械内の水分を乾燥させることがもっとも大事なことになります。
ここからは長期戦と思って対処してください。

一番いいのは陰干しでの自然乾燥で、直射日光の当たらない風通しのいい場所に放置すること。
その際、やはり下にキッチンペーパーや新聞紙などを敷いて、定期的に交換しながら湿気を吸わせます。

少しでも乾かそうと分解を考える方もいますが、このあとメーカーに修理を依頼することになったとき保証規定に引っかかることもあるので止めたほうがいいでしょう。

乾燥は最低でも2~3日で、狭い隙間の水分まで完全に飛ばすことを考えるなら、できれば1週間程度は放置したいところです。仕事での使用なら、代替も考えたほうがいいかもしれませんね。

それでも、少しでも早く乾かしたいのであれば、扇風機などで風を当てるといいです。ただドライヤーなどの熱風は機械部品に対してよくないですし、甘い飲み物をこぼしている場合、熱で糖分をいっそうこびりつかせる恐れもあるのでおすすめしません。

先ほども言いましたが、次の起動の際にいかに水分が飛んでいるかが重要になるので、乾燥はどれだけ気長に時間をかけたかにかかっているといっても過言ではありません。


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パソコンに水をこぼした際のデータ復旧

先ほど飲料の種類について触れましたが、こぼしたのが単なる水やブラックコーヒーか、糖分など水以外の不純物が入った飲料かによって、パソコンは無事かどうかがかなり左右されます。

炭酸やアルコールは乾いても金属部分を腐食させますし、糖分はベタベタが残ってしまいキーやその他の動く部分の動きを悪くするからです。

なので乾燥後、起動させてみて立ち上がったとしてもまず考えるのはデータの保全です。今回が最初で最後の正常起動というくらいの認識でデータのバックアップはすぐやるべきです。

大事なのは、いつ正常に動作しなくなるかわからないので、とにかくパソコン動作・負荷が最小限の手順でデータを逃がしていくことです。

まず要領の大きなUSBメモリなどに、ドラックドロップでデータの重要度の高いものからなるべく細かい容量単位でバックアップしてください。

「フォルダー丸ごと5GB分」や「完了まで90分」などの大きなデータ量を指定しての作業だとバックアップ途中で不具合が起きると作業自体が全てキャンセルされる恐れがあるからです。

外付けHDDを買ってきて、認識させて、バックアップソフトをインストールして・・などのパソコンに付加や時間をかける手順も避けるべきです。

バックアップが済んで、機械が正常に動作しているとしても時間が経って腐食が進むことが考えられるので、一安心とはいえません。

そのあとの使用は、いつ不具合が起きてもいいような使い方をする必要があります。もし不安ならメーカーに見てもらう手もありますが、おそらくメーカーは疑わしい部品は全て交換しないと修理完了の判断をしないので高額になると思われます。

水濡れでしたら、マザーボードやハードディスク交換は当然予想されるので4~5万とか7~8万などの修理金額は普通です。

実際の例を見ると・・・

事例1:子どもがPCに水をかけ、液晶がぼやつ
    き起動しなくなり約10万円

事例2:お急須を落としPCの上へ。キーボード
    とHDD異常が認められ10.8万円

事例3:ジュースをこぼし依頼。マザーボード・
    キーボード交換で約7万円

事例4:味噌汁をこぼし起動せず、メインと電
    源制御板・キーボード交換で7万円

事例5:半年前のビールこぼし以降、無事に使え
    てたが、最近効かないキーがいくつか発
    生。キーボード・CPU・メモリ不具合で
    約18万円

このように、下手をすると新しいパソコンが変えてしまうような金額になることもあるので、修理見積もりを取るのは必要かもしれません。
尚、修理見積もり自体に費用がかかる場合も多いので事前に確認してくださいね。

まとめ

後悔先に立たずという言葉が一番身にしみるのがパソコンに水をこぼしたときですよね。

なにより痛いのは、データが消えてしまうこと。何とかパソコンが無事に復旧することをお祈りします。

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