新生活をスタートした方は、期待と不安がいっぱいの日々を過ごしていることと思います。
新しい環境は新鮮さもある一方、生活の変化も激しいのでストレスから体に負担がかかり、これまで経験のない体調不良を感じることもあります。
いろいろな不調がありますが、トイレが近くなるのもその一つです。特に女性の方に多く、年齢に関係なく起こるのでとても困ります。
そこで、生活の変化から来る頻尿の対処法について考えてみます。
新生活の体調不良で心因性の頻尿とは?
春は待ちに待った新生活が始まる季節ですが、ストレスや生活習慣の変化が激しい時期でもあります。
外食が増えたり、睡眠時間も減ったりして生活のリズムが変わりますし、慣れない人間関係や仕事・勉強からのストレスを感じることも多く、体調不良をきたすことが往々にしてあります。
思った時間にトイレに行けなくなることから来るトラブルもその一つで、便秘もそうですが、我慢することで起きやすい頻尿もその一つ。
トイレに行きたくても行けないことが続くと、余計に尿意が頻繁に襲うことがあります。もちろん受診することが基本ですが、心因性による過活動膀胱が原因であることも多いようです。
行けない状況であるほどトイレに行きたくなり、女性なら恥ずかしいのも手伝い、泣きたくなってしまいます。
過活動膀胱とは昼夜問わず起こる頻尿のことで、ふいに激しい尿意が起こったり、我慢できず漏らしてしまう、れっきとした病気の一つです。
トイレに行けても少量しか溜まっておらず、また残尿感も感じることがあります。
1日8回以上トイレに行くようなら頻尿と言え、膀胱の筋肉が原因の器質的なものもありますが、コントロールしている神経がうまく働かないときも起こり、ストレスがきっかけの心因性の頻尿もあります。
先程も行ったように病院にかかって医者の指示を仰ぐことが基本ですが、そんな頻尿に対してできるだけ症状を抑えたり、和らげたりできる日常での対処法はないのでしょうか?
そこで、頻尿対策で職場や学校などでできる方法や、食生活の注意点などをおさらいしてみましょう。
心因性の頻尿の対策で体操や治し方は?
頻尿を和らげるには主に2つの側面からの訓練が効果的です。
それは、①膀胱の活動にリズムを付ける訓練と、②尿道を締める筋肉の訓練です。
まず①は、家などでいつでもトイレに行ける状態のときに、尿意を我慢することです。まずは5分程度を目安に頑張ってみて、無理なく時間を伸ばしていくと、トイレに行けない状況でもある程度我慢がきくようになります。注意点は、あまり無理をして我慢しないこと。かえって膀胱炎を発症するトラブルにつながります。
また、トイレに行きたくなくても自分で決めた時間にトイレに行くのも、排尿のリズムを膀胱に覚えさせる訓練になります。職場などで、必ず行くことができるタイミングを定時トイレタイムと決めて、行きたくなくても便座に座ることをしてみてください。
②の訓練で定番とされているのが「骨盤底筋体操」です。体操と言っても、肛門を5~10秒程度締める~緩めるを繰り返すだけです。肛門を締めることで尿道や膣を支える骨盤底筋を連動して鍛えることができます。
寝ても座っても立っていてもできるので、いかに習慣化するかが重要で、思い出したらやってみて1日に30回以上を目指すといいでしょう。
心因性であるのですから極度に気にしないことが一番ですが、それができないので起きている症状でしょう。
物理的にトイレに行きにくいことはしょうがありませんが、羞恥心がブレーキになっているようなら、逆に「トイレが近い人」というキャラを周囲に認知させてしまうことは気が楽になる方法の一つです。「え、また?」と思われず、当たり前の光景に早くしてしまいましょう。
女性の場合は、頻尿の遠因の一つに「冷え」があるのも事実です。特に骨盤内の冷えが招いている事が多いので、温める工夫をすると効果的です。
運動は効果的ですが、頻繁には忙しくて無理なら、大股で歩く、エレベータを使わず階段を使うなど股関節を大きく動かすことを心がけてみてください。
また半身浴は効果的ですし、事務ワークの方なら円座を使うのも冷えに加え、骨盤底筋への刺激もできの一石二鳥です。
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服装にも気を配ることが大切です。特に女性の方は下半身を締め付けるボトムスなどは膀胱も圧迫するので、できればゆったりとした服で、しかも冷えない工夫をしてみてください。
頻尿の対策で効果がある食べ物は?
膀胱や排尿には食物も密接に関係しており、注意点を知って正しい食生活を心がければ、頻尿も和らげることができます。
まずよく言われるのがカフェインです。コーヒーや紅茶、ウーロン茶などに多く含まれるカフェインは、体内への水分吸収を妨げる作用があり、尿の量を増やしてトイレが近くなるので注意が必要です。
よく頻尿の方は水分を取るのを抑えてしまいがちですが、かえって良くありません。前述のカフェインなどに気をつけ、体が必要な水分(1日1500ml程度)をバランス良く摂ること。
前述のように、頻尿の方は体が冷えていることも多いので、夏冬にかかわらずおすすめは、温かくした黒豆茶です。腎を温める効果があるので、ティーバッグなどで作ってポットに入れて持ち歩くといいでしょう。
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またカリウムも頻尿には悪い作用をします。カリウムには体内のナトリウム量を調節するため、ナトリウムと結合して尿を作って排泄します。
アボカドやバナナ、わかめや納豆などに多く、ポテトチップスやスポーツドリンクなども注意です。カリウムは様々な食材に含まれていますので、参考サイトなどで調べてみてください。
しかしカリウムは体にとって大事なミネラルでもありますし、塩分を控えることも大事なので工夫してみてください。
柑橘類(みかんやグレープフルーツ)もクエン酸などの効果で代謝を上げ、結果的に利尿作用が働くことが知られています。柑橘類にかぎらず酸味は頻尿と関係があると言われます。例えば体を冷やす生野菜サラダに、酸味の強いフレンチドレッシングというような繰り合わせは避けたほうがいいでしょう。
心因性のトラブルは、主に緊張のために自律神経が乱れて起こるものですが、食品成分でも自立神経バランスを刺激するものがあります。例えばアミノ酸の一種のチラミンがそうです。
<チラミンを多く含む食材>
チーズ バター ヨーグルト サワークリーム
味噌 醤油 納豆 パン酵母 チョコレート
レーズン プラム イチジク ワイン ビール
コーヒー バナナ イチジク アボカド
そら豆 ナス トマト ニシン タラコ
すじこ カジキ サラミ ソーセージ ハム
レバー
元気が出る食材でいいのですが、膀胱の神経も刺激しやすいので頻尿に困っている間は避けたほうが無難かもしれません。
このように、利尿作用や神経を刺激するものは避け、体を温める食材を積極的に摂ることが頻尿を和らげる食生活のコツと言えそうです。
まとめ
過活動膀胱の原因には、他にも「便秘」や「不眠」がきっかけになっていることもあるので、やはり新生活での様々な変化が重なって起きていることが十分考えられます。
頻尿改善だけにフォーカスぜずに、新生活全般のリズムや習慣に注意し、なかなか難しいかもしれませんが、従来の規則正しさをできるだけ早く取り戻すことが一番の解決策なのかもしれませんね。
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