暑い夏は、逆に冷房などで寒さに悩まされる時期でもあります。
特に冷え性の方は、交通機関の車内や職場などでエアコンが効きすぎていると本当につらいですよね。
中でもデスクワークする方などで下半身の慢性的な冷えに困っているのをよく聞きますが、下半身の冷えには特有の原因もあるようです。
下半身の冷えの原因やオフィスでも手軽にできる改善法を紹介します。
下半身の冷えは原因は?
冷房が冷えの原因なのはもちろんですが、何故かと言えばそれによって血行が悪くなるからですよね。
血行不良は他にもストレスや食生活、自律神経の乱れなど理由はざまざまですが、中でも運動不足は大きな原因のひとつでしょう。
ここで質問ですが、体の熱は体内の化学反応で発生していますが、それでは体のどこで一番生まれているかご存知ですか?・・・
実は筋肉なんです。
<からだの熱産生の割合>
骨格筋 … 59%
肝臓 … 22%
呼吸筋 … 9%
心臓 … 4%
腎臓 … 4%
その他 … 2%
このように、筋肉は体内の実に約6割もの熱を産生しているんですよ。
なので単純には、筋肉を動かしたり増やしたりすることが体を温めるのに効果的ということになるのですが、話はそれだけではありません。
体は熱で温められた血液が全身に行き渡って温まるのですが、筋肉は心臓に次いで血流を促すポンプの役割も担っています。筋肉は血液を温めてさらに血流まで良くしてくれるんです!
足がむくむ人は重力に逆らうポンプ機能が働かないためとよく言われますが、冷えもまったく同じと言えます。運動不足の人は筋量も少なく、また硬く凝っているため動きが悪くこの機能が弱いのです。結果血流が滞り、冷えを感じてしまいます。
なので運動で筋肉を使うことは、血流改善の賢い方法と言えるでしょう!特に体の中で一番大きな筋肉が集中している下半身を刺激することは、下半身の慢性的な冷え性を改善するのに最も効果的な方法と言えそうです。
ただ筋トレなどで筋量を増やすのは理想ですが、なかなか大変ですぐにはむずかしいところ。そこでおすすめはストレッチやヨガ!
手軽な運動で筋肉を刺激して凝りをほぐして軟らかさを保ち、冷え性の改善を目指してはいかがでしょうか?その上で、習慣化し筋量を少しずつ増やせたら言うことないところです。
下半身の冷え性にきくストレッチは?
特にデスクワークが多い方は腰やお尻の筋肉が圧迫され疲労しがちになります。すると筋肉が凝って硬くなるので、血管が圧迫されますしポンプ機能も弱まるので血行が滞ります。もちろん筋肉自体も効率的に熱を生むのがむずかしくなります。
結果下半身が貧血状態になり、冷えが進行して慢性化しがちになるのです。
この下半身の冷え性を解消するのは、お尻の梨状筋という筋肉をほぐすストレッチが効果的で、ここをストレッチすると下半身の血流が改善します。
やり方は簡単です。
①イスに座る
②足を組み、組んだ上の足を手で強く押す
(お尻の側面を伸ばすイメージで)
③1回5秒で左右5回ずつ
痛かったり楽にできない人は凝っているからだそうです。
次に、そのままの足を組んだ姿勢で
①足先を手でつかみ、内側(ふくらはぎ側)にむかって曲げる
足の甲を伸ばすイメージで
②やはり1回5秒で左右5回
両方ともイスの上で大きな動きをしなくてもできるストレッチなので、職場の休み時間でもできまよね。
思い出した時にやってみると、スーッと下半身が温かくなるのでおすすめです!
下半身の冷え性にきくヨガは?
下半身を動かして刺激するのは冷え性改善だけでなく、太ももを引き締めたりヒップアップなど女性にとって嬉しい効果があるものです。
ヨガでも大事なのはある程度の強度で筋肉をしっかり刺激し、下半身を強化してあげること。
ただヨガは奥が深く、冷え性改善のポーズもたくさんあります。今回はそんな中で、難易度は高くなく冷え性やシェイプ効果が期待できるポーズを紹介します。もちろんマットなどはいらない、職場の休み時間でもできるものなので、やってみてください。
<椅子のポーズ>
①まっすぐ立ち、膝をつけたまま背筋はまっすぐしてゆっくりお尻を落としていく
椅子に座るように膝が足首の前に出ないこと
②で余裕があればそのままの姿勢で両手を上げる
<木のポーズ>
①まっすぐ立ちます。
②息を吸いながら、両手で右足をつかみ、左足の付け根までもっていきます。
③バランスを取りながら、両手を離して、胸の前で合掌し、頭の真上にもっていきます。このポーズをキープします。
④ゆっくり息を吐きながら、元の位置に戻ります。
⑤今度は逆の足で、同じ動作を繰り返します。
まとめ
こうして下半身の冷え改善の見てくると、ストレッチもヨガもお尻の筋肉を伸ばすものが多いですよね。
いかに腰回りが大事かがわかりますし、女性にとって大切な役割がたくさんある場所でもあるので冷え性改善だけでなく大事にケアしたいですよね。
もちろん空調の温度設定を適切にしてもらえれば越したことはありませんが、言いづらいことでもあるので、こんな対処法を参考に夏を過ごしてもらえればと思います。
⇒記事一覧はコチラ