寒さも緩みはじめ、いよいよ待ちに待った春のお花見シーズンが到来します!
鮮烈な色合いの紅葉も似合う京都ですが、寺社仏閣に可憐な桜が咲く様も絵になります。
そこで、カメラを手に暖かくなった京都へ、日本の象徴とも言える桜とお寺のベストショットを撮りに出かけてみませんか?
今回はそんな京都の右京区で、桜の穴場撮影スポットを紹介しましょう。
※左上(表題の頭)の→□ボタンでガイドエリアを表示させ、目的の地区にチェックを入れながら参照ください。(スマホでは横回転させると見やすいです)
退蔵院の桜の撮影スポットは?
<退蔵院>
出典:京都の桜写真
1404年に創建された、臨済宗・妙心寺の塔頭で、枯山水庭園「元信の庭」、池泉回遊式庭園「余香苑(よこうえん)」の2つの名庭を有することでもよく知られている名刹です。
余香苑の庭園のライトアップ紅葉でもファンが多いスポットですが、なにより桜の名所としては名高く、少し人出はありますが、有名スポットに比べれば穴場と言えます。
・春の特別拝観の期間に、満開の紅しだれ桜を静かに味わえる
・枝垂桜と枯山水の庭のベストマッチを楽しむことが出来ます。・・・人もさほど多くなく、とてもゆっくりできました。
先程ふれた2つの庭ともに桜の見所があります。
まずは枯山水の「元信の庭」では、砂色の違う「陰の庭」「陽の庭」を分かつように中央で咲き誇る大枝垂れ。
もちろん両側の陰・陽の庭にも滝のように枝を伸ばす枝垂があります。
さらに、情景とマッチするように配置された「余香苑」の枝垂桜は風景にとけ込み、池越しに収める写真は絵になるでしょう。
ここでは茶席も設けられていますので、ぜひ喉を湿らせながら花見をお楽しみ下さい。
また、是非耳にして欲しいのが、余香苑の水琴窟の癒される音色。
落ちる水が反響させるその音はまさに琴の音そのもので、昔の人の粋な仕掛けの発想力には驚かされるばかりです。
なお、退蔵院には花ごよみに合わせて粋な食事付き企画が毎年行われますが、桜の時期にも「春のお食事付き特別拝観」が開催されます。
【春のお食事付き特別拝観概要】
開催日:2017年4月1日(土)~4月16日(日)
予約サイトにて受付中
親寺の妙心寺御用達のミシュラン1つ星「阿じろ」の精進料理を味わいながら桜を愛でる優雅な企画なので、ぜひと言う方は早めにお申込みください。
<基本情報>
住所:京都市右京区花園妙心寺町35
TEL:075-463-2855
拝観日:無休
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:大人 500円 小人300円 (通常拝観)
駐車場:あり(無料)「花園会館」駐車場利用
アクセス:嵯峨野線「花園駅」から徒歩7分
見頃:4月上旬~4月中旬
サイト:http://www.taizoin.com/
法金剛院の桜の撮影スポットは?
<法金剛院>
仁和寺や妙心寺など高名な寺が近くにある法金剛院は律宗の寺院で、待賢門院によって1130年に創立された「花の寺」です。
京都通なら間違いなく、そのいかつい寺名に似合わずハスの名所として記憶されているスポットでもあります。
カメラを片手に早朝に開花するハスに合わせて来観する方も多く、極楽浄土を表現した法金剛院の「浄土式庭園」は、初夏に「蓮華の寺」たる所以をいかんなく発揮します。
夏だけでなく、紅葉や菖蒲やアジサイと折々を花で告げる粋な寺ですが、もちろんサクラやツバキなど春にも見応えがあります。
・ここも観光客が少なく、静かに桜を楽しめる穴場だ。
・参拝客も少なかったので桜以外に春のお花が色々咲いておりお庭をゆっくり拝見出来ました。
春には50本あまりの桜が境内を彩りますが、特に本堂前の池の脇で迎えてくれる枝垂桜は、「待賢門院桜(たいけんもんいんざくら)」と呼ばれる大枝垂れです。
この桜は紫にも見える花をつける珍しいもので、その妖艶な風情は見るものを魅了します。
また浄土庭園では、池越しに眺める枝垂桜が、堂宇や背後の五位山とも見事なアングルを作り出してくれるので、絶好の撮影ポイントになるはず。
庭園の一郭にある石組みの「青女の滝」は、日本最古の人の手による滝といわれ、かつて天災などで埋もれていましたが、今では庭全体を含めきれいに蘇ったものです。
絶世の美貌を誇ったといわれる待賢門院に手によって開かれた法金剛院は、その硬い名前に反して女性的な軟らかさやロマンをあちらこちらに感じさせる女性向のスポットと言えそうです。
<基本情報>
住所:京都市右京区花園扇野町49
TEL:075-461-9428
拝観日:無休
拝観時間:9:00~16:00
拝観料:一般500円・中学生高校生300円
駐車場:あり(無料)
アクセス:JR「花園」下車徒歩5分。
市バス「花園扇野町」下車徒歩2分
見頃:3月下旬~4月上旬
サイト:なし
TOP画像も本満寺の風景:出典PHOTOGRAPH.PRO
蓮華寺の桜の撮影スポットは?
<五智山 蓮華寺>
出典:京都桜photo
蓮華寺という名前のお寺はたくさんありますが、こちらは右京区にある「五智山蓮華寺」という真言宗御室派の別格本山です。
時の天皇の御願寺として、平安初期に藤原氏によって建立された名刹で、その名の通り、寺庭には五大如来の石仏が鎮座することでも知られます。
またその背後にも十一坐像の石仏が控え、壮観な中にも柔和な表情が見るものを和ませます。
西隣にある仁和寺の喧騒から逃れて一息つくなら、格好のスポットになるでしょう。
・参拝者が少ないので、のんびりと桜を観賞することができます。
・仁和寺の人ごみを抜けてこちらに来るとほっとします。
桜はふんだんにはありませんが、石仏に寄り添うように色を添える桜は風情があり、特に向かって左側に佇む「手弱女桜(タオヤメサクラ)」という品種の八重桜のしとやかで優美な表情はきれいです。
撮影ポイントとして、優しい石仏の表情と淡い紅色が優しくマッチした、穏やかな1枚が望めるはずです。
春の時期ではありませんが、7月土用の丑の日には病気平癒を祈願する、珍しい「きゅうり封じ」の奉納が3日間に渡り行われるので、夏の観光の際にもぜひ立ち寄ってみて下さい。
<基本情報>
住所:京都市右京区御室大内20
TEL:075-462-5300
拝観日:無休
拝観料:無料
拝観時間:8:00~17:00
駐車場:あり(有料 仁和寺共用)
アクセス:嵐山電鉄「御室仁和寺駅」下車 徒歩約5分
市バス「御室」下車 すぐ
見頃:4月上旬~4月中旬
サイト:http://rengezi.com/
まとめ
言わずと知れた定番の観光スポットの嵯峨・嵐山エリアをかかえる右京区は、京都市の中でも最大の面積を有する地域です。
桜の名所も、嵐山渡月橋周辺以外でも「天龍寺」「仁和寺」「龍安寺」などビッグネームを有しますが、混雑度も一級なので観光が心配な面があります。
それでも、まだ知られざる名所は沢山あるエリアでもあり、定番名所に比べればはるかにストレスなく楽します。
今回はそんな右京区の3箇所をピックアップしましたが、まだまだ撮影スポットはたくさんあるので、ぜひ別記事も参考に訪れてみてください!
⇒記事一覧はコチラ