京都の桜 おすすめの穴場撮影スポット|右京区編④|二尊院・常寂光寺・化野念仏寺

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古都・京都は四季すべてが素晴らしい風景ですが、特に春の桜景色は秋の紅葉と並んで見逃せない風物詩です。

そこで、そんな思わずカメラを向けてしまう春容が溢れている京都へ、ぜひベストショットを撮りに出かけてみませんか?

今回は、そんな京都の右京区で、桜の穴場撮影スポットを紹介しましょう。

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※左上(表題の頭)の→□ボタンでガイドエリアを表示させ、目的の地区にチェックを入れながら参照ください。(スマホでは横回転させると見やすいです)

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二尊院の桜の撮影スポットは?

<二尊院>

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出典:PHOTOGRAPH.PRO

承和年間(834年~847年)に慈覚大師円仁によって開基された二尊院は、百人一首とも関わり深い小倉山の東麓にある天台宗寺院です。

「釈迦如来」と「阿弥陀如来」の二尊を本尊とするため「二尊院」と呼ばれ、荒廃や戦火での全焼の度に復興・再建され、今に至ります。

「小倉山 峯のもみじ葉 心あらば 今一度の 御幸またまん」

と、百人一首でよまれるほど紅葉でも名高いスポットですが、「紅葉の馬場」とも呼ばれる参道は春にも桜並木に変わるなど、桜でも人気の名所です。

秋にはおおよそ穴場とは言えない混みようですが、桜の春はそこまでは混まない穴場でしょう。特に遅咲きの桜を楽しむなら、ゆったり訪れることができます。

・小倉山の風景とマッチして、落ち着いている場所だと思う。

・昨年の秋、JR東海のCMが流れた時には入るのに列が出来ていましたが、桜のこの時期はひっそりとしていました。

前述の通り、4月上旬の参道ではソメイヨシノが出迎え、「桜の馬場」と呼ばれるほどきれいと評判の風景です。

その後本堂前の枝垂桜も見頃を迎えますが、二尊院の名物桜は、何と言ってもその後に咲く「二尊院普賢象桜」でしょう。

遅くに楽しめる桜としては仁和寺の御室桜が有名ですが、ここの「普賢象」の見頃は4月の下旬。

その珍しい特徴は、花の付け方です。
大ぶりの八重の花は150枚もの花びらを持ち、そのおしべが普賢菩薩が乗る白い象に見えることからその名が付きました。

また散るときも桜特有のハラハラとではなく、牡丹や椿のように花冠ごとボトッと落ちるのです。

別記事で紹介しました上京区の「千本ゑんま堂」にも、この桜があります。本堂脇の「九頭竜権現」前で咲く、この稀有な桜もぜひ見逃さずご覧ください。

話は変わりますが、和菓子にも欠かせない「小倉餡」はこの地で職人・和三郎によって作られたもので、境内には発祥地碑もあります。

<基本情報>
住所:京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
TEL:075-861-0687
拝観日:無休
拝観料:500円
拝観時間:9:00~16:30
駐車場:あり(無料 15台)
アクセス:京福電車「嵐山駅」下車 徒歩約19分
     JR「嵯峨嵐山駅」下車 徒歩約20分
見頃:4月上旬~4月下旬

常寂光寺の桜の撮影スポットは?

<常寂光寺>

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出典:PHOTOGRAPH.PRO

1596年に日禎により創建された日蓮宗寺院の「常寂光寺」は、二尊院と同じく小倉山中腹にあり、常寂光土のように幽雅閑寂であることから寺号が付けられました。

山肌の立地で境内は起伏があり、重文の多宝塔付近では嵯峨野が一望できるなど、その眺望でも人気のお寺です。

苔の風情が素晴らしく、紅葉でも人気のスポットですが、桜の風景でも定評があります。

・紅葉の時期はとても混雑していて、身動きがとりにくいのだが、今回は4月だったので比較的静かにゆっくり見学ができた。

・渡月橋周辺は人が多いですが、こちらはとても静かなのでついつい長居してしまいました。

仁王門を抜けると目に飛び込んでくる大枝垂れ桜は圧巻で、山の緑とのコントラストがとても鮮やかです。

また、石段を登っていくとある多宝塔付近では、その眺望とともに八重の紅枝垂れが風景に色を添えているので、良いアングルに事欠かないでしょう。

なお、平地ではなく石段での移動がメインになるお寺さんなので、履物や服装はそれなりの格好がおすすめです。

運慶作の仁王が鎮座する仁王門は、市街地寺の勇壮な山門とは違い、こじんまりとして趣がありますが、これは 本圀寺客殿の南門(貞和年間の建立)を移築したものです。

また前述の多宝塔も、茅葺屋根の味わい深い造りで、山中にマッチした趣で写真映えします。

喧騒から離れて心静かに桜を愛でたいなら、常寂光寺はその寺号に恥じない体験を提供してくれるはずです。

<基本情報>
住所:京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
TEL:075-861-0435
拝観日:無休
拝観料:400円
拝観時間:9:00~17:00
駐車場:あり(無料 5台)
アクセス:JR 嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車 徒歩約15分
     京福電車「嵐山」駅下車 徒歩約20分
見頃:4月上旬~4月中旬
サイト:http://www.jojakko-ji.or.jp/


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化野念仏寺の桜の撮影スポットは?

<化野念仏寺>

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出典:PHOTOGRAPH.PRO

2時間ドラマのロケ地としてよく利用される化野念仏寺は、「あだし」と読み、命のはかなさを表現してします。

もともと空海が811年に、野ざらしの死者などの無縁仏を弔う浄土宗の寺として創建したもので、その後法然上人が念仏道場とし「化野念仏寺」になりました。

境内にはそんな仏の石仏や石塔が8000あまりもあり、往生や転生を願って連なります。

近くにある愛宕念仏寺(おたぎねんぶつでら)も1200羅漢で知られていますが、愛宕念仏寺が命の明るさを感じさせるのに対して、こちらは対照的と言えるでしょう。

嵐山から徒歩なら40分ほど行った奥嵯峨のエリアに位置し、近年少しずつ観光客は増えてきていますが、アクセスで少し手間がかかることから、まだストレスを感じずに桜を見物できる穴場と言えます。

・桜や紅葉の時期は結構地味ですが綺麗な場所でもあります。

境内では、染井吉野の他にも、山桜や紅枝垂れなどの比較的遅咲きの桜が咲きほこります。

なんと言っても石仏や石塔が立ち並ぶ「西院の河原」を取り巻くように植えられた枝垂桜は、印象が強烈。

灰色の石仏など、モノトーンの景色を囲む紅色が強いコントラストを見るものの目に焼きつけます。

幾多の石仏に桜の絢爛さが覆うようにかぶさり、なんともいえぬ中和・浄化した美しさを感じさせる希少な時間を味わえます。

悲しみを超えて昇華していく清浄な空気に、不思議な癒やしを感じることができるでしょう。

<基本情報>
住所:京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17
TEL:075-861-2221
拝観日:無休
拝観時間:9:00~16:30
拝観料:一般500円・中学生高校生400円・小学生以下無料
駐車場:なし
アクセス:京都バス 鳥居本バス停
見頃:4月上旬~4月中旬
サイト:http://www.nenbutsuji.jp/
TOP画像も化野念仏寺の風景:出典PHOTOGRAPH.PRO

まとめ

言わずと知れた定番の観光スポットの嵯峨・嵐山エリアをかかえる右京区は、京都区の中では最大の面積を有する地域です。

桜の名所も、嵐山渡月橋周辺以外でも「天龍寺」「仁和寺」「龍安寺」などビッグネームを有しますが、混雑度も一級なので観光が心配な面があります。

それでも、まだ知られざる名所は沢山あるエリアでもあり、定番名所に比べればはるかにストレスなく楽します。

今回はそんな右京区の3箇所をピックアップしましたが、まだまだ撮影スポットはたくさんあるので、ぜひ別記事も参考に訪れてみてください!

⇒記事一覧はコチラ

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