コミケには、スケブというコミケ特有のサークルさんとファンのコミュニケーション文化があります。
前回そのルールや頼み方など基本的なハウツーをお伝えしましたが、具体的にスケブはどんなものを用意すればいいのでしょうか?
もちろんスケッチブックだとは思うけど、サイズとか1冊でいいの?など初めての方は疑問が尽きないでしょう。
今回は、もう少し詳細なスケブの知識や気をつける点を見ていきたいと思います。ぜひスケブゲットの確率を上げるお役に立てて下さい。
スケブのサイズや種類は何が無難?
スケッチブックと言ってもいろいろサイズがあるので、まず悩むのはその大きさでしょう。
まず、大きいサイズは作家さんの手間が増えるのは言うまでもありません。
中には大きいほうが書きやすいという方もいますが、小さいサイズのほうが短時間で描けて負担が少ないので無難です。具体的にはB6かせいぜいB5程度でしょう。
小さなメモ帳や普通のノートではやはりぺらぺらで書きづらいので、必ずスケッチブックの形が親切です。まして切り取った1枚の紙では失礼ですよ。
硬い紙と言う意味では色紙という手もありますが、表紙など付いていないので扱いがデリケートです。渡すまでに汚れたりもするので嫌がるサークルさんはいます。
色紙なので転売もしやすく、もらう動機が疑われ敬遠される理由のひとつになります。
コミケでのスケブは何冊用意すれば?
よく複数のサークルさんにお願いするとき、同じスケブで頼んでは失礼ですか?という疑問を聞きます。
人にもよるのでむずかしい問題ですが、たいていは大丈夫だと思いますよ。同じページに描いてくれと言うならともかく、スケブがもったいないですしその辺はサークルさんも理解してくれると思います。
あまりぼろぼろで描きづらいほどでなければ古いスケブでも大丈夫です。むしろ慣れてるので常識を学んでいるだろうと安心されるかもしれません。
また、別のページからその人の好みの傾向がわかり、むしろ描きやすいと言うサークルさんもあるくらいです。
なので、逆に言えばジャンルがバラバラなイラストだったら「なんでもいいのか?」と思われて気分を悪くすることも考えられるので注意です。
複数でも古くても1冊のスケブでかまいませんが、あなたがジャンルにこだわらず欲しいのなら、ジャンル別に用意するくらいの気配りはほしいですね。
ただ、複数用意すると言うことは、ばらまいて頼むことにもつながるのでやはり賛成はできません。
特に隣り合ったサークルさんで頼む時の言動はとてもデリケートなことがあるので注意してください。
スケブはスタンプラリーではなく相手の好意で成り立つものです。次から次へと何箇所も頼むのはやはり反則です。時には転売目的を疑われたりもします。
せめて本当に好きなジャンルで2箇所くらいに絞って、他は次の機会にゆずる配慮は持ってくださいね。
もらったスケブの公開ってあり?
軽い気持ちでしてしまいがちなことで注意しなければいけないことは、嬉しさのあまり自分のSNSなので断りもなしに公開してしまうことです。
例えばあなたが誰かにあげた物を「こんなの誰々からもらったよ」なんて勝手にネット上で周知されたら嬉しくないですよね。ネット上の画像を勝手に取ってきて貼り付けてしまうのと、なんら変わりはありません。(自分がもらったものだとしてもです)
まったく同じことで、作家さんは公開をしてもいいか悪いかは別にして、無断で公開されることを間違いなく不快に思うはず。必ず確認は取るべきなのは当たり前のマナーでしょう。
仮に許可を受けたとしても、その際名前を添えるてもいいかか、公表しないほうがいいか確認する配慮が必要です。
もし、問い合わせても回答がなかったら「望んでない」と解釈する方がいいでしょう。
もしあなたがスケブをもらった時点にすでにみんなに見せたい気持ちがあるなら、「こんな素敵なイラストをもらったのでみんなに見せてあげたいけどいいですか?」とざっくばらんに聞いたほうが誠実な行動と言えますよ!
まとめ
知らない自分のためだけに絵を描いて頂けるなんて、とてもありがたいですよね。
例として良いかどうかわかりませんが、握手してくれた手を洗わないファン心理と同じでしょう。
だったら次から次へと手当たりしだい握手を求めたりせず、目当ての人の手の感触を大切に記憶しますよね。
スケブも同じことが言えます。前述したように、スケブをスタンプラリーのように考えず、目的を絞った1~2名の作家さんを攻略したときの喜びは格別ではないでしょうか?
ぜひ今年はマナーは守りつつ、当たって砕けろで頑張ってくださいね!
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