就活を始める際は、いろいろわからなくて不安ですよね。
用意する書類もそうで、特にともすればうっかりしちゃうのが「健康診断書」。
そこで、就活の際の健康診断のあれこれについて、おさらいしてみましょう。
就活で健康診断書って必要なの?
就活で用意する書類は、成績証明書・在学証明書・卒業見込み証明書・健康診断書などがありますが、意外と厄介なのが健康診断書。
・何通くらい用意するのが普通?
・その都度、診断を受けるの?
・有効期限って?
・お金がかかりそう・・
・そもそも、必要なの?
・診断書と証明書って違うの?
・間に合わない時は?
・etc・・
就活が初めての学生さんは、わからないことだらけでは?
そこで、こんな疑問も含めて、おさらいしちゃいましょう!
まず、一番肝心なポイントを一つ。
企業さんは、厚生労働省の指導で、応募者に一律で健康診断書を求めることは原則できません。
何故かと言うと、健康診断の結果でふるいをかけるのは就職差別を生んでしまうから。
なので正式には、内定後に会社から指示されて、健康診断を受けるのが一般的な流れ。
でも、「なーんだ、だったら受かってからでいいんだ」と安心するのは早いですよ。
厚労省の採用選考のルールは、あくまで「指導」。
職業安定法でも「その業務の目的の達成に必要な範囲内で求職者等の個人情報を収集」するのは認められているんです。
つまり、必要に応じて応募者の健康情報を知ろうとするのはOKということ。
実際、応募時はともかく、内定前の選考段階で健康診断書を求める会社はたくさんあります。
例えば、最終面接まで行った場合とか、1次選考を通過して2次に進むタイミングでとかね。
なので、内定が決まる前の就活中にも、健康診断書の用意は必須ということです。
ただ、そういうことなので、応募する会社の数だけ揃える必要はありません。
活動予定や見込みにもよりますが、とりあえず5~10通も用意すればいいんじゃないでしょうか。
就活の健康診断書 有効期限や健康診断証明書との違いって?
でも、健康診断書も有効期限があるって、よく言いますよね。
就活の期間によっては、いちいち健康診断を受けなきゃいけないの?って心配でしょう。
「就活の健康診断書の有効期限は?」って聞く人がいますが、健康診断書ってそもそも有効期限があるものじゃないんです。
大事なのは、求める側がどれくらいの期間内のものが欲しいかってこと。
まあ、普通はだいたい3ヶ月以内が通例と思えばいいでしょう。
じゃあ、やっぱり3ヶ月ごとに診断を受けなきゃいけないかというと、必ずしもそうじゃありません。
企業側だって、就活っていうことは十分考慮してますから、普通は大学で発行する、
・その年度内の健康診断書(証明書)
でいいというのが、募集活動の慣例として一般的です。
ここでのポイントは年ではなく年度(4/1~3/31)なので、間違えないでくださいね。
中には「健康診断証明書」とはっきり指定する企業も多いようです。
(※逆に選考状況によっては正規の診断書を求められる場合もあるので、指示に従ってくださいね)
ご存知と思いますが、あなたの大学でも、定期健康診断は必ず行われているはず。
大学によってもちろん違いますが、4月や5月(もしくは両方で)なんかにするところが多いです。
ちなみに秋頃にも実施するところもありますが、それは復学生や後期入学生が対象。
健康を把握するためにももちろん必要ですが、3年・4年のときの健康診断は、就活に必要なので大事ですよ。
ちゃんと受けていれば、大学窓口や保健センター、自動発行機で「健康診断証明書」が必要に応じて発行してもらえます。
たいていは、受けた年の年度末(3月31日)まで、発行してもらえるはず。
ちなみに費用は、1通100~200円程度じゃないでしょうか。
中には、無料の太っ腹大学もあります。
機械ならすぐですし、窓口でも1~3日程度で出してもらえるでしょう。
よく、「健康診断書と健康診断証明書はどう違うのですか?」という質問を聞きますが、診断書は自分で見るもので、証明書は提出用と思ってください。
中身は、ほぼ一緒です。
つ・ま・り・・
・就活中には、選考途中でも健康診断書が必要になる場合もある
・しかし多くの場合は、その年度内に大学で受けた健康診断の証明書で良い
・なので、内定時に出す正規な健康診断書以外は、いちいち診断を受ける必要はまずない
ということです。
ただ注意点は、大学の健康診断実施から証明書発行まではタイムラグがあること。
たいていは、可能になるまでに1~2ヶ月くらい必要です。
3月~4月など、就活のタイミングによって間に合わない場合があれば、企業に言って了解を得るか、最悪自分で病院や保健センターなどで受けて用意してください。
また、もし大学の定期診断をうっかりしてしまった人は、おそらく有料ですが、随時の検診を受けられるかどうか、早めに大学に相談してみて下さいね。
就活の健康診断書 費用やどこでどんな項目を?
もし大学の健康診断を受けそこねたり、急遽必要な場合は、自分で公立病院や保健所に行く必要があります。
最近は就職用の健康診断をしてくれる保健所は減りましたが、もしやっていれば普通の病院より少し安いので、オススメです。
<例>
・検査料金:4,000~6,000円
・診断書発行:500~2,000円
まあ、だいたい検査と診断書1通で5,000円くらいが普通です。(保健所だと3,000円くらいだと思いますが、どれくらいかは、最寄りのところで聞いてみて下さい⇒全国保健所一覧)
自分で健康診断を受ける時の大事な点は、いつまでに必要かということ。
ほとんどの病院では予約が必要ですし、曜日が決まっているところ多いんですよ。
また、受けてもその日に発行してくれるケースはあまりありません。
たいていは数日~1週間程度かかります。
なので、まず詳細を問合せてみてから、条件にあった機関で受けて下さいね。
検査項目は特に決まりはなく、就職用と言えばわかると思いますが、
【身長、体重、視力、聴力、血圧測定、胸部レントゲン、尿検査・疾病および異常の有無】
程度の簡易検診が、実際に大学で実施する健康診断の検査項目です。
特に企業から指示がなければ、こんな簡易検診でいいでしょう。
費用も日数も、最小限で済むはずです。
まとめ
就活の際に必要な「健康診断書」のあらましが少し分かりましたか?
ですので、何よりポイントになるのは、大学の定期健康診断をきちんと受けておくということ。
自分で用意するより、費用や手間が全く違います。
もし、これから就活を控えて「うっかりしたかも」と思う方は、有料でも大学の保健センターで受けておいた方がいいですよ。
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