日本3大祭りのひとつ、京都祇園祭は毎年7月1日から1ヶ月にわたり開催されるため見どころもたくさんあります。
目玉は「宵山」と「山鉾巡行」が人気のイベント!
提灯が灯った露店を楽しめる「宵山」もお祭り気分が味わえますが、なんといってもハイライトは33基の山や鉾が市街地を曳かれて練り歩く山鉾巡行でしょう!
無形文化財にもなっているこの祇園祭山鉾行事(前祭り)のコース見どころを紹介します。
併せて、巡行は午前中で終了してしまうので、それから後の祇園祭の楽しみ方もまとめてみます!
祇園祭 山鉾巡行のコースと時間
毎年7月17日に行われる山鉾巡行(前祭り)は、今年(2016年)は日曜日にあたり例年より人出が予想されます。
巡行予定のコースや通過予想時間
日時:2016年7月17日(日) 午前9時~
コース:四条烏丸 (AM9:00)→河原町四条(AM9:40)→ 河原町御池 (AM10:35) → 新町御池(AM11:25)
曳かれる山鉾は、全33基の内の23基。(残りは後祭りに曳かれます)先頭で曳き初める山鉾「長刀鉾」はくじをしないで決まっているので、「くじ取らず」などと呼ばれています。
コース中のビューポイントは、以下の3つ(6箇所)でしょう。
「くじ改め」~市役所で7月2日にくじで決めた巡
行順のくじ札を、四条通り堺町で待
っている京都市長に1基づつ改めて
もらいます。その際、各山鉾がパフ
ォーマンスを披露するので見学ポイ
ントです!
「注連縄切り」~先頭の長刀鉾が、神の世界から人
間界に入るために四条麩屋町に結
界として張られた注連縄を稚児が
太刀で切り落とす儀式で、観光客
に人気のスポットです!
「辻回し」~コース3箇所の曲がり角(四条河原町、
河原町御池、新町御池)での山鉾を方
向転換させるビューポイント。10t
近くの山鉾を3~40人の男たちが
「ソーレ」「エンヤラヤー」と掛け声を
かけながら90℃ターンさせる最大の
見どころ場所です。
山鉾巡行の見どころを徹底解説
山鉾は、高さ(約25m)があるので見物場所が混んでいても前の人の頭越しには見ることできます。とは言え目の前でよく見たければ、人出がすごいのでやはり早く行くなどの行動は必要になります。
山鉾巡行のオススメは、なんといっても「辻回し」でしょう。その分人気ポイントなので最前列の目の前で見たければ、2時間以上前に行って場所を確保する必要があります。最後の新町御池交差点は混雑がいくらかましですが、それでも混みあうのは事実です。
申し込めば有料観覧席もあってゆっくり見れますが、辻回しを見るには少し遠いので、交差点間近で見るほうが迫力があります。
それに有料席は着席時間と座るブロックが決まってるので、まったく自由というわけには行きません。
また山鉾巡行のような、見るものが動き回るイベントでうまく楽しむには、
・いい場所を確保して、動かずそこで見学するか
・見えにくても移動しながらたくさん見学するか
など、目的を絞る必要があるでしょう。
具体的には、先頭の「長刀鉾」に付いて一緒に動き回れば全てを見れますが、すでに陣取っている人混みの後ろからしか眺めることが出来ない可能性大です。
暑い中それでも体力のある人は、曳き初めから「くじ改め」~「注連縄切り」を見て、2箇所の「辻回し」を経て、最後の「辻回し」ポイントの新町御池で到着してくる他の山鉾を待てば全てを観光できるでしょう。
見客人も移動するので、途中うまくすると空いた場所を見つけて近くで見れることもかもしれません。
あるいは、最初から比較的空いている終点の新町御池あたりでうまく陣取れれば、ゆっくり全ての山鉾を見れますが、「くじ改め」や「注連縄切り」他の「辻回し」などのイベントはあきらめるしかありません。
例えば、
●先頭の山鉾で1度しか行われない「注連縄切
り」(9:20頃) を中心に組み立てるのは
いかがでしょう?
①まず、「注連縄切り」ポイントに出来るだけ早
く行って良い場所で見物
②少し戻って「くじ改め」を何基か見物しなが
ら時間調整
③比較的空いている新町御池に、まだ混雑が比
較的ましなうちに移動し、山鉾到着を待って
「辻回し」を見物
あくまで例ですので、混雑具合では思惑通りにいかないこともあるのでご了承くださいね。
他にも、中盤~終盤は人が抜けていき、空いてる場所も少しずつ増えてくるので、うまく動ければ前列で見れる場所があるかもしれませんのでチャレンジしてみてください。
祇園祭 山鉾巡行を見学したあとは?
午前中に終わってしまう山鉾巡行を見たあと、祇園祭を楽しめる行事はないのでしょうか?
実は、この日の夕方4時頃には八坂神社から御神輿が出る「神幸祭」があります。一緒に稚児が馬に乗って行列で練り歩きます。
また、やはり八坂神社の石段下で午後6時から神興渡出発儀式があって、神輿が四条通りを巡行します。
神社にとっては、意味合い的にはこの「神幸祭」のほうが山鉾行事より重要な神事だそうです。
ともに山鉾巡行とは趣きが違うので、時間が許せばご覧になってはいかがですか?
祇園祭とは関係ありませんが、もしランチの後まだ「神幸祭」が始まる夕方まで時間があるようでしたら、法金剛院の蓮がこの時期見頃できれいです。
また、終わりかけの時期なので運がよければですが、三室戸寺に1万株咲く紫陽花が間に合うかもしれないので、問い合わせてみるといいかもしれません。
(明星山 三室戸寺 tel 0774-21-2067)
まとめ
2014年からは後祭りも復活して、前祭り23基・後祭り10基に分けて行うことになりましたが、前祭りでは10基減っても時間は15分しか短縮できなかったそうです。(後祭りの見どころはコチラ)
理由は炎暑で体調不良者が続出して、その対応に追われたからだそうです。
この時期の京都は日によっては35℃にもなる盆地地域なので、くれぐれも水分補給などを小まめにして楽しんでください!
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