賞味期限切れの食用油の使い道 再利用や捨て方を教えて!

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お中元やお歳暮で時に集中していただいてしまい、未開封のまま古くなってしまう食用油。

色も少し変わってきているようで、そのまま使っても家族の健康に問題ないのか迷うところです。

そこで、時間が経ってしまった食用油について、どうすればいいか考えてみましょう。

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賞味期限切れの食用油 劣化の目安は?

最近では健康ブームも手伝って油についても関心が高まり、以前はそれほど種類がなかった食用油も、普通のスーパーにたくさん並ぶようになりました。

以前は同じ油で何もてんぷらを揚げるのが普通のことでしたが、アンチエイジングに気をつけたライフスタイルが注目される中、食用油の酸化の影響も注意されています。

そんな意味で、持て余してしまった食用油は、普通に料理に使っても大丈夫なのでしょうか?

油は開封したり使用されたものはもちろん、未開封でも保存状態によっては劣化が進み、酸化して変色します。なので食用油の色の変化は、目安としてどう判断すればいいのか知りたいところ。

例えば、油は揚げ物に使用しても、熱や食材から成分が加わることで変質しますが、以前公共放送で繰り返し揚げ物で使用された油の酸化度合いを調べる番組がありました。

実は体に影響するほど酸化は進まず、かえって風味が増して美味しく揚がるという内容でしたが、放送時期がECOブーム真っ盛りだったことも考えると、少し疑問が残ります。

確かに揚油は色の変化ほど劣化が進んでいないのは確かなようですが、油脂メーカーでは3~4回を目安と言っていますし、新しい油を継ぎ足しながら濾過ポットで保存して使うのがいいでしょう。

また、調理で繰り返し使用することと紫外線や空気で経時変化するのは違います。油は腐ることはありませんが時間が経って古くなった油は、空気や光のせいで酸化が進み劣化します。

油の種類により劣化の速度は微妙に違いますが、一般的には賞味期限は未開封で、

・缶入り油~2.5年
・瓶入り~2年
・ペットボトル~1年

とされます。

ただ、あくまで賞味期限(劣化が遅い製品の品質保持期限)なので、さらに半年程度は問題ないでしょう。(保存状態による)

ただ、最近注目されているオメガ3系の油(えごま・アマニ)などは、加熱料理に向かないくらい酸化に弱いので注意してください。

開封後は2ヶ月程度を目安にし、もし調理中に煙や匂いがいつもより出るようなら使うのはやめたほうがいいでしょう。

賞味期限切れの食用油 再利用の使い道はある?

古くなって食用にしたくないと思ったときに、まず考えるのが別な利用方法です。ネットで検索すると、主に行き当たるのが「石鹸」や「ろうそく」です。

簡単にできるという方法がよく紹介されていますが、いずれも固めるために劇物の苛性ソーダやそれに準じるアルカリ度の高い触媒を使います。もちろん使用の際の注意は歓喜されていますが、手軽感の印象の方を強く感じてしまいます。

濡れた手で触ったり目に入ったら大変危険な材料で、マスク・眼鏡は必須の厳重装備でやることを簡単と捉えることには無理がありますし、出来上がるまでに何週間もかかる作業の割りにうまく固まらなかったと言う声も耳にします。

できた石鹸は肌にも優しいと言いますが、一方で流し台の掃除など限られた用途にしか使えないとも聞きます。
また、最近では印鑑を持っていっても、劇薬の販売をためらう薬局も多いですし、ドラックストアでは入手が困難です。

例えば子供と一緒になって安全にちゃんと使えるものが手作りできるなら、やってみる価値はあるでしょう。

しかし、もともと沢山残って持て余した、量の多い食用油を処理するために考えていることです。
用途が限られるものをこれだけの危険を伴いながら手間や時間を使って作り、その割りにはそれに見合う量を処理できないのだとしたら、いかがなものでしょうか?

でしたら、きちんとした手順で安全に廃棄する方が、面倒の少ない賢い選択と言えるのでしょう。

唯一、食用以外で利用する方法でおすすめは、食用油を使った停電時などの手作りランプ。

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総務省消防庁ホームページより

いざと言う時に防災に役立つランプの燃料として利用でき、しかも発火温度が360℃の食用油は常温のままなので、倒しても安全なところも利用価値が十分あります。
上記の資料も消防庁で出していることからも、安全性がわかるでしょう。

災害時の停電に備えて、古い食用油でも保管しておく意味はあるかもしれません。


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食用油は賞味期限切れしたら捨て方は?

食用油を捨てる方法は皆さんもご存知でしょう。

もちろん流しに捨てることはされていないと思いますが、これは環境への影響だけでなく自分の家の排水管の深刻な詰まりを引き起こすので厳禁です。悪臭の原因にもなります。

混ぜると石鹸状になり普通に排水して捨てられるという製品もあるようですが、単に乳化しているだけでそのまま流しているのと同じなのでやめたほうがいいでしょう。

一番手軽な方法は完全に冷めた油を牛乳などの紙パックに入れて、漏れないようにガムテープで密閉して自治体に回収してもらうこと。その際不用な新聞紙や布に水を含ませて入れると発火の危険を防げて安心です。

一部自治体では資源として回収しているようですが、基本的には燃やせるごみとして出せるはず。わからなければ確認してみてください。

市販の固化剤を利用してもいいですが、持て余して廃棄する油にあまりコストはかけたくないものです。ある程度液体をごみに出しやすくできるものを挙げると、

・古新聞・不用紙(キッチンペーパー・雑誌など)
・古布
・紙おむつやナプキン
・小麦粉や片栗粉

これらに吸わせて、発火しないように水を含ませた上で密閉できる容器やポリ袋に入れ、ごみとして出すのが基本なので、家にあるものの中で一番経済的に使えるものを利用ください。

注意点はいずれも完全に冷めた状態で処理することです。
特に小麦粉などは冷めた天かすが自然発火した事例もあるので、温かいままで混ぜるのは避けること。回収日の前の日に準備してすみやかに出すのが望ましいやり方です。

また、身近で廃油の回収をしてくれる場所があるのは意外と知られていませんが、そんなリサイクル回収をしてくれるところがあるので、上手に利用したいところです。

東京近郊のリサイクル回収店舗⇒TOKYO油田回収ステーション

全国の回収拠点⇒天ぷら油回収マップ

スーパーやファミレス(びっくりドンキーの一部など)でも回収している場合もあるようなので、行く機会があったら地域のお店で聞いてみるのもいいかもしれません。

まとめ

贈っていただいた方の好意やエコという意味でも、単に捨てるのではなく何かに利用しようとするのは大切なことですが、危険だったり健康を損なってまで無理に再利用するのは本末転倒です。

いろいろ工夫した上でなら、時には割り切ってすっぱり処分するのも賢い判断と言えます。

意外と食用油は持ちがいいことや、うまく使えば何度も揚げ油に使ってもOKなこともわかりました。正しい目安で本来の目的に合った消費のしかたをした上で、それでも持て余したら正しい方法で廃棄処分するのが賢明と言えそうですね。

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