京都の桜 おすすめの穴場撮影スポット|伏見区編③|御香宮神社・長建寺・淀水路

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寒さも和らぐ3月も終わりの頃より、京都ではいよいよお花見のシーズンが開幕します。

その名所は、空を覆い尽くすように咲き乱れる定番スポットから、味わい深くひっそり佇む穴場まで様々で、観光客を飽きさせません。

そこで、そんな春の風物詩である桜の情景を目的に、ぜひカメラを手に出かけてみませんか?

今回は、そんな京都の伏見区で、桜の穴場撮影スポットを紹介しましょう。

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※左上(表題の頭)の→□ボタンでガイドエリアを表示させ、目的の地区にチェックを入れながら参照ください。(スマホでは横回転させると見やすいです)

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御香宮神社の桜の撮影スポットは?

<御香宮神社>

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出典:京都の桜写真

伏見は名酒の産地ですが、ここは酒造りにかかせない名水が湧く神社として有名で、名水100選にも入る「御香水(ごこうすい)」を汲みに来る人はあとを絶ちません。

地域の人からも「ごこんさん」と呼ばれて親しまれている、病気平癒の霊水として観光客に評判のパワースポットです。

良い香りの水が湧くことから、862年には清和天皇より「御香宮」の名を賜ったとされており、少なくとも1200年前以上からこの地にあったことがわかっています。

極彩色の本殿といい、伏見城の大手門が寄進された表通りに面する門といい、豪華絢爛な文化が特徴の桃山時代の影響があちこちに見て取れる、色彩豊かな神社です。

また、懐妊しながらも新羅出征後に安産を果たした、神巧皇后にまつわる安産祈願神社は、月読神社などいくつかありますが、この御香宮神社も神巧皇后を祀神としている事から、安産祈願神社として有名です。

市内からは離れているせいもあり、また「黄桜」などがある人気の酒造エリアとは駅の逆側でもあることから、比較的ゆっくりと見学できます。

・ネコもいてのんびりとした感じがよかったです。伏見城の残石があります。

・有料ですが、人も少ないのでゆっくりできます。

御香宮神社には複数の見頃時期が同じ桜が豊富に植えられ、4月上旬頃に境内は艶やかな景色にうまります。

特に本殿脇の枝垂桜とソメイヨシノが、濃淡のあるさくら色の競演を魅せ、必須の撮影ポイントと言えます。

また山桜や、大輪で濃紅色が特徴の「陽光」などもあるので、見ごたえがある花見になるでしょう。

境内には、小堀遠州作の石庭が趣があり、見どころのひとつとしておすすめです。

また、別記事でも紹介した、悲運の伏見城の残石が300個近く保管されているのも、本殿への途中で見学できます。

なお、せっかく行ったなら、人気の水占いは忘れないで下さい。社務所で買ったおみくじ(200円)を水にかけると運勢が現れる楽しい趣向の占いです。

<基本情報>
住所:京都市伏見区御香宮門前町174
TEL:075-611-0559
拝観日:不定休
拝観時間:9:00~16:00
拝観料:200円(境内は自由)
駐車場:あり(無料)
アクセス:近鉄電車「桃山御陵前」駅下車 徒歩約3分
     京阪電車「伏見桃山」駅下車 徒歩約4分
     JR 奈良線「桃山」駅下車 徒歩約5分
見頃:3月下旬~4月上旬
サイト:http://www.kyoto.zaq.ne.jp/gokounomiya/

長建寺の桜の撮影スポットは?

<長建寺>

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出典:京都の桜写真

伏見の水路をめぐる十石船のりばのすぐ近くにあるお寺で、水にまつわる弁財天を祀り、水上交通の無事を祈願しました。

伏見奉行・建部政宇が、伏見城の廃城で衰退した伏見復興を期し、1669年に別寺院の塔頭「多聞院」をここに移築したのが始まりとされます。

寺号は建部氏の長寿を願って「長建寺」とされ、京都では唯一の、8本の腕を持つ「八臂弁財天」を祀る真言道場です。

中島書はかつて、建部氏が伏見繁栄のために築いた遊郭があり、芸事上達のご利益もあるこの本尊を参拝する遊女も多かったとされ、「島の弁財天さん」の名でも親しまれました。

龍宮城に誘われるような竜宮造の山門が印象的ですが、境内は落ち着いた雰囲気が気持ちいいスポットです。

・門は特徴的ですが、境内はおちついた雰囲気でした。

・3月中旬だったので、桜が咲き始めていて雰囲気いい寺院です。

・こちらの弁財天さんは境内はこじんまりした感じですが、入口の門が南蛮ぽさがあり面白い造りです 

境内には、やはり御香宮神社と同じく枝垂桜やソメイヨシノ、陽光桜などの複数の桜が多数咲き乱れますが、特に有名なのが「糸桜」です。

京都では最も開花が早い桜として有名な枝垂桜で、その名の通り枝が細く糸のように垂れるさまがきれいな桜です。

今も、桜守り佐野藤右衛門氏により管理され、重たそうなほど花をつけるさまは、最高の撮影ポイントになるでしょう。

この地域の神社には名水が多いですが、ここにも「閼迦水(あかすい)」という神水が湧くので、手水舎を探してみて下さい。

ちなみに、こちらの宝貝のお守りやおみくじは御利益があることで有名なので、お忘れなく。おみくじは「凶」が多いとのことです。

<基本情報>
住所:京都市伏見区東柳町511
TEL:075-611-1039
拝観日:無休
拝観料:無料
拝観時間:9:00~16:00
駐車場:あり(無料 4台)
アクセス:京阪電車「中書島」駅下車 徒歩3分
     中書島バス停徒歩3分
見頃:3月下旬~4月上旬


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淀水路の桜の撮影スポットは?

<淀水路>

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出典:京都桜photo

桂川と宇治川が合流して淀川になる少し手前の川沿いは「淀水路」と呼ばれ、その遊歩道は市民や観光客の散策スポットとして親しまれています。

特に京都競馬場裏手の川沿いは、地元の方の手によって240本もの早咲きの「河津桜」が植樹され、花見の名所として評判のエリアです。

・川沿いの散歩はとても気持ちよく、ベビーカーでも楽にいけたのでよかったです。人もそれほど多くなくゆったりと散歩するには最適でした。

何と言っても、この濃いピンクの桜の特徴は、2月中旬から咲き始め、3月中旬頃まで長く楽しめること。

伊豆半島河津町が発祥の桜で、京都でも各所で見られますが、これほど一箇所でたくさん咲き乱れる場所はこの淀水路だけです。

また琵琶湖疏水沿いでも見られる、黄色の菜の花との咲き比べも見ごたえがあり、ぜひ3月中旬にこの競演をカメラに収めたいところです。

なお、京都競馬場の開催日には周辺が混雑するので、日程はチェックしたほうがいいでしょう。

また、付近には淀城跡公園(京都市伏見区淀本町167)や与杼神社(よどじんじゃ/京都市伏見区淀本町167)などの桜スポットもあるので、併せて寄ってみるといいでしょう。

特に淀城跡公園には、3月下旬に早咲きの江戸小彼岸桜や陽光桜が盛りを迎え、その後にもソメイヨシノが楽しめる名所なのでおすすめです。

伏見城の遺構としては石垣と内堀を残すのみですが、古城の名残とともに写す桜は、京都・伏見の歴史を感じさせる春ショットになるでしょう。

<基本情報>
住所:京都市伏見区淀新町~淀河津町
TEL:075-643-5405(京都市南部みどり管理局)
駐車場:なし
アクセス:京阪電車「淀駅」下車 徒歩約10分
見頃:2月中下旬~3月中下旬

まとめ

伏見稲荷神社の門前町にして伏見城の城下町でもあった伏見区は、京都市に編入されて以降は京都の郊外地域として発展し11区中最も人口の多いエリアでもあります。

かつて伏見は「伏水」と記していた名水の湧く土地で、それゆえ酒造りが盛んな場所でもあります。

伏見の桜といえば、醍醐寺が押しも押されぬ名所ですが、穴場の隠れ名所はたくさんあります。

今回はそんな伏見区の3箇所をピックアップしましたが、まだまだ撮影スポットはたくさんあるので、ぜひ別記事も参考に訪れてみてください!

⇒記事一覧はコチラ

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