お彼岸などに法事と結婚式が重なる場合の優先順位や断り方を教えて!

kannkonsousai

え、結婚式の招待状?・・○子、いよいよ結婚するんだ!よかったわねー・・・あれ、ちょっと待って、この日ってお彼岸で親戚の法事があるんじゃなかったっけ・・・?

こんなダブルブッキングってたまにありますよね。そんなときはどちらを優先しても不義理になるので困ってしまいます。
でも現実的に選択を迫られるわけですから、こんなときはどんな基準で判断すればいいのでしょうか?

スポンサーリンク

法事と結婚式が重なる場合の常識は?

本当に悩んでしまうのが弔事と慶事が重なったとき。ともにおろそかにできない大事なお付き合いごとですから簡単に考えられません。

何もこんなときを選んで結婚式を挙げなくてもと思いますが、会場の日程や仕事の都合などの関係でやむを得なくでしょうし、おそらく当人たちも悩みつつ決めたのが想像できるので責めるわけにはいかないでしょう。

こんな場合、どちらを優先するのが世間的なルールに合っているのでしょうか?

これは本当に難しい判断です。たいていのマナー常識は、どちらとも言えないケースでも多くの人が従う通例がありますが、この場合はその傾向がないからです。実際にリサーチしていてもどちらが主流かは見えてきません。

その理由はおそらく、単に弔事と慶事が重なったといってもその状況やケースが様々だからでしょう。

例えば慶事について言えば、結婚する人が身内なのかや、お付き合いが深い親友なのか会社の同僚程度なのかなど様々です。十数年会っていなかった昔の友達という場合もあるでしょう。
またすで出席連絡をしているかや、挨拶や受付協力を打診されているか否かも判断に影響するでしょう。

法事の場合はあなたから見て誰の法事かにもよります。自分の身内か義理の関係かや、親戚でも遠い近いがあるでしょうしお付き合いの深さも関係します。
また、どんな法要なのか、何回忌なのかや親戚一同が集まるかどうかの法要の規模、日程や会場や宿泊の事などがきっちり決まってしまっているかどうかも判断を左右します。

そのいずれのケースの組み合わせかによって、どちらを優先してどちらを欠席とするかの天秤が行ったり来たりします。

かろうじて義理の関係なら法事を、親戚の結婚式なら慶事を取るという「身内」にウエイトを置く傾向がありましたが、それも傾向と呼べるものではありません。

法事と結婚式の優先順位は?

あくまで一般論ですが、基本の一般常識として本などでも解説されているマナーは「弔事優先」です。

これは田舎など地方の地域性もありますが、お祝い事のために弔事をおろそかにするのはもってのほかというのがこれまでの一般常識でした。
あと、四十九日とか100日までは仏事を優先すべきという考え方もあります。

ただ一方で、例えば仮に憂慮したとは言えお彼岸中に結婚式の日取りを決める場合が少なくないことに、現代の一般常識の変化が見て取れます。結婚式の日程は当然本人たちだけでなく、両家の親や親戚にも意見を聞いているはずです。
もし弔事優先が厳然とした常識で通っているなら、「とんでもない!招待客に大迷惑だ!」と断固反対されるわけです。しかし今では「まあ好ましくはないけれど、しょうがないでしょう」くらいの考えまではゆるくなっているのではないでしょうか?
今では、料金的なことも手伝って仏滅を選んで式を挙げるカップルも多いくらいです。

このように、「なくなった人より生きている人優先」という、現代の割り切った考え方も一般に浸透しつつあるのは事実です。これが葬儀(葬式・通夜)ならともかく、法事ならお祝い事に重きを置く考えです。

考え方は、ある意味いかようにもできます。例えば・・・

①結婚式は1度きりだが、供養は後日でもできる。

②結婚の祝いは後日示せるが、法事は後日できない。

と、おのおのの真逆な解釈もあながちどちらが間違っているとも言えませんよね。

結婚式は基本一生に一回ですし、もし大事な友達であれば人生で一番いてあげたいタイミングのお祝いです。逆に欠席したら友人の感じ方次第で、その後の関係がぎくしゃくする恐れもあります。

その点法事は、これからも回を重ねていき供養を続けていくものですから、一度をおろそかにしてもいいといい意味ではありませんが、命日やお盆・お彼岸と機会はありますし、心の中で先祖を敬う気持ちがあれば常にできる性格のものです。ただ問題は親戚づきあいがデリケートな場合、亀裂が生じてその後とてもやりにくくなる心配は大いにあります。

これらはいずれも判断認識としては間違ってなく、合理的だと感じます。

まとめると

①これまでの考え方の通例を見ていくと弔事優先が常識

②新しい価値観の中で最近の傾向として選ばれるのが慶事優先

ということが読み取れます。

弔事優先のマナーも元々は葬儀のみを指して言われていたようでもありますし、時間が経てば時代にあった価値観が生まれるのも当然です。

結局、冠婚葬祭に絶対の常識はありません。結論があやふやで申し訳ありませんが、弔事と慶事の優先判断は第三者で決められる性格のものではないということです。
それは当人の気持ちの問題でありどちらが大事かは自分に聞いて決めるしかないと言えるでしょう。

もしあなたが結婚していて夫婦で分担が可能なケースでしたら、必ず夫婦ともにということはないので分かれて出席すればいいと思います。
また、もしこういうことを忌憚なく聞ける近しい親戚の人がいるようならざっくばらんに電話などで相談した方がいいしょう。

そのなくなった方は、あなたにどうしてもらうと嬉しいのかを考えてみるのも判断のヒントになるかもしれませんね。


スポンサーリンク

法事がある際の結婚式の断り方は?

もし、いろいろ迷った末に法事を選択して結婚式を欠席することにした場合、どのように伝えるのができるだけ失礼に当たらないのでしょうか?

基本的な注意点は、理由を告げる際に不祝儀・弔事のことには極力ふれないということです。例えば、よく友人だから理解してもらえるはずと正直に言う人がいますが勘違いです。なぜならお祝い事に「不幸」「忌み事」をかぶせるのは水を差すことにもなるからです。できれば「やむを得ない事情で」とにごして断るのが鉄則です。

言葉を尽くせず苦しいとは思いますが「はずせない所要のため」「先約はあるため」などを言いながら、本当に残念な気持ちを伝えてわかってもらいましょう。

欠席の連絡をメッセージとして伝えるなら、

ご結婚おめでとうございます!

せっかくのご招待を賜りましたが、当日は諸般の
事情によりどうしても都合が付かず、大変申しわ
けありませんが欠席をさせていただければ幸いで

華燭のご盛典を祝しますとともに、お二人の新し
い門出にあたり、ご多幸とご健康をお祈りいたし
ます

※あえて句読点は付けません

くらいの文面で大丈夫です。

その上でご祝儀を事前に渡すことはもちろん、式当日に祝電を送って少しでもお祝いの気持ちを示してあげるのが大切です。ご祝儀相場は出席していたら包んだ金額の半額程度で、実際は1万円くらいです。

親しい友人なら後で結婚式の写真を見せてもらったり話をいろいろ聞いたりと、その後のフォローにも気を使ってあげればきっと大丈夫ですよ!また、お祝い事が終わった後日なら「実は・・」と本当の欠席理由を伝えてもいいので、大切な友人なら是非わかってもらって下さい。

なお、もし会場のキャンセルのきかない直前の欠席の場合、ご祝儀相場は出席していたら包んだ金額だとされ、実際は2~3万円程度です。(できれば割り切れない3万円が好ましいですが、最近はペアという意味で2万円でも失礼ではなくなってきています)

もし挨拶などを依頼されていても代役を探すには新郎新婦なので、悪いと思うあまり他の出席する知人に直接頼むのはNGですよ。

逆に、もし結婚式を優先して彼岸法要を欠席した場合でも、やはり慶事を優先した旨は最低限の思いやりとして正直に言うべきではないでしょう。後日ご仏前やお供物などを用意して墓参りして供養の気持ちを表してください。

まとめ

冠婚葬祭と一口に言いますが、それがいっぺんにやってくると本当に判断に迷います。いっそルールが決まっていれば楽ですが、臨機応変に考えないといけないですし、その判断は全ての人から良しとはされないと思います。

でしたら、身近な人に意見を聞きつつ自分の心に従うのが唯一の選択肢になるでしょう。その判断にこの記事が少しでも参考になれば幸いです。

⇒記事一覧はコチラ

スポンサーリンク
関連コンテンツ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。