いろいろな時に起こる、耳の詰まり。
あのこもった感じはたまらなく不快ですし、しばらく耳の空気が抜けないと、とっても鬱陶しいですよね。
そこで、そんな耳づまりの起こるわけや、頑固に空気が抜けない時の対処法をおさらいしましょう。
耳詰まりの原因と仕組みって?
トンネルに入ったり、飛行機やエレベーターに乗ったりした時に、耳に空気が入って抜けない経験は、誰でもありますよね。
また、耳に水が入ったときや、風邪を引いた時も起こりやすくなります。
たいていはすぐに治りますが、頑固な場合は、耳が塞がって音がこもる感じがしばらく続いて、とってもイヤ。
そんな時って対処のやり方もいろいろあって、人によっては効き目がある方法もさまざまみたい。
・水を飲む
・あくびをする
・くしゃみをする
・飴を舐める
・つばを飲み込む
・顎を大きく動かす
・鼻をかむ
・片足で飛びながら、頭を傾けて叩く(水が入った場合)
・etc・・
でも、そもそもなんで耳が詰まるのかって知ってますか?
それがわかれば、飴を舐めたり、つばを飲むと治る理由も分かるはず。
耳づまりの原因って、鼻炎や異物以外は、主に気圧の変化。
鼻が入り口の風船が、膨らんだりしぼんだりして鼓膜が変形し、うまく振動できなくなるっていうイメージです。
例えば、気圧の低いトンネル内や高い所では、風船が膨らんで、鼓膜が押されちゃいます。
変形した鼓膜は、いつものように震えることができなくなって、音がこもるというわけ。
なので、対処法はもうわかりますよね。
風船から空気を抜く!
これだけです。
その方法は、主にふたつ!
①空気を鼻からはいて出す
②管を広げて、空気を出やすくする
よく、耳が詰まった時は吸うのはNGだったり、くしゃみや鼻をかむのが効果的なのは、こういう理由です。
また、顎を動かしたり、飲み込む・飴をなめる(結果唾液を飲む)・あくびなんかは、耳管・・つまり風船の通り道を広げる動作でもあるんです。
しくみがわかると、どうして対処法が有効なのかが、よくわかりますよね!
耳抜きの正しいやり方と安全なコツは?
このように、上手に空気を抜くことがポイントの耳抜き。
ここで、もう少しきちんとした耳抜き法をおさらいしましょう。
やり方は大きくわけて3つ。
耳を傷めにくい、以下の順で試してみてくださいね!
①鼻をつまんだ状態で、つばを飲み込む。
一番シンプルで簡単な耳抜き法で、耳への負担も少ない方法です。
耳管が一瞬しか広がらないので空気も抜けにくいですが、耳の負担は少ないのが○。
つばを飲み込むのが苦手な方は、水を含んでから、鼻をつまんで飲み込んでもいいですよ。
もし、これでも耳が通らなければ、②をやってみて。
②やっぱり鼻をつまんだ状態で、舌の根元を上あごに向かって持ち上げる。
圧縮した空気を、強制的に耳管に送り込む方法で、慣れないとコツがつかみにくいのが難点。
でも、耳に優しい方法なので、チャレンジしてみて!
これでも通らない方は、最後の③を試してみて下さいね。
③鼻をつまんだ状態で、口と目も閉じる。
↓
そのまま、ティッシュで鼻をかむように、鼻に空気を送る。
↓
逃げ場のない空気を耳に送り込むイメージで、内耳に意識を集中する。
これが、一番強く耳を刺激できる方法です。
なので、逆にもっとも耳を痛めやすい方法でもあります。
最初から力いっぱいやらないで、少しずつ空気を送るように注意してくださいね。
これらは、いずれもマリンスポーツをする人たちの耳抜き法です。
水圧がかかる水中なので高所とは逆ですが、耳抜き効果は同じ。
ただ、③もダイバーさんたちがセオリーにしている「バルサルバ法」っていう方法ですが、最近あまり勧められてないみたいです。
理由は、加減が難しくて、耳を痛めることもあるから。
なので、試す時は無理をしないで、くれぐれも徐々にやってみて下さいね。
耳に入った水の出し方でなかなか抜けないときは?
最後に、耳に入って頑固に出ない水の抜き方も見てみましょう。
いつもなら自然に出る水が、なかなか抜けなくて困ることってたまにありますよね。
耳の中って意外に産毛がフサフサなので、水がたまった場所によっては、なかなか出ないこともあります。
そうなると、綿棒を使ったりしても届かないで、とれない場合も多いんです。
そんな時は、無理をして耳を痛める前に、以下の方法を試してみてくださいね!
①仰向けに寝る
②顎を大きく動かす
③その後、しばらくじっとする
④水が抜けない耳を下にして、横向きになる
⑤頭をそのまま転がすように動かす
うまくいけば、流れ出すように水が出てくるはず。
前述の、片足で飛びながら頭を傾けて叩くのは、それほど効果がありませんし、あまり頭を叩くのはオススメできないので、やめておきましょう。
首を痛める恐れもありますよ。
なお、耳の詰まりは、ほとんどは耳抜きなどで治りますが、時には怖い病気が原因な場合もあります。
風邪もそうですが、例えば、中耳炎や耳管開放症、突発性難聴のせいだったりすることも。
いつまでも治らないで、痛みがあったり、音がやけに響いたり、極端に聞こえづらいような時は、迷わず耳鼻科に必ずかかってくださいね。
まとめ
中には、ホントに苦しんでいる人もいる耳の詰まり。
しばらく長引いても、所詮耳の空気が抜けないだけだからと油断しないで下さいね。
ちゃんとした耳抜き法でもダメなら、お医者さんに相談しましょう!
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