ニキビはどこにできてもイヤですが、特に鼻の下は炎症しやすく厄介です。
特に女性にとっては、顔の中央で目立つし、メイクもしにくくなるので、この大人ニキビで悩んでいる人は多いはず。
一概にニキビといっても、場所によって微妙に原因が違います。
そこで、鼻の下のニキビの原因やポイントを抑えた対処法をおさらいしてみましょう。
鼻の下のニキビの原因で主なものは?
ニキビで困っている人なら、ニキビのできる根本の原因が毛穴の詰まりなのはよくご存知ですよね。
じゃあ、その毛穴の詰まりはどうして起こるのかって言うと、きっかけはさまざま。
ストレスや食生活、ホルモンバランスやダイエット、あと間違ったメイクや触りすぎるのもよくありません。
また、花粉やストレスが多い春から始まって、夏~秋は紫外線、冬は乾燥と、季節ごとでも特有な要因があります。
じゃあ、鼻の下に限って言えば、その原因って主に何だと思いますか?
実は、鼻の下のニキビの原因は、ほぼほぼホルモンバランスの乱れ!
特に男性ホルモンが犯人って言われているんです。
その仕組みは、こうです。
男性ホルモンは、そもそもは「闘うホルモン」。
なので、体がストレスと感じると、交感神経を刺激して、戦闘モードをオンにしてくれます。
緊張したり忙しい日々が続くと、男性ホルモンが活躍する機会は増えるんですね。
それとともに、男性ホルモンには、特に女子には嬉しくない副作用もあります。
それが、皮膚の角化や皮脂の過剰分泌。
鼻の下は、女子でも悩む人が多いほど、髭が生えやすい場所ですよね。
つまり、ココは特に男性ホルモンが作用しやすいトコロなんです。
なので、鼻の下はその影響で、他の場所より
①皮膚が固くなって、毛穴が塞がりやすい
②皮脂も多く分泌し、毛穴に溜まる
という、ダブルパンチでニキビができやすくなるというわけです。
ストレスを感じるのは1年中でしょう。
でも、生活環境が変わって、忙しさや緊張が続く春先などは、ホルモンバランスが乱れやすい時期。
なので、特に鼻の下にニキビができやすい時期と言えるのではないでしょうか?
鼻の下のニキビの治し方は男性ホルモンの抑制から!
そこで、対策はというと、当然ホルモンバランスを整えてあげるのが第一です。
どうして整えるかというと、本来の女性ホルモンをしっかり増やすのも必要ですが、まず過剰な男性ホルモンを抑えるのが先決です。
何故かと言うと、ホルモンコントロールは難しいものですが、増やすより抑えるほうがいくらか簡単だからです。
あとで、女性ホルモンを増やす方法にもふれますが、まずニキビの原因の男性ホルモンをしっかり抑えることをしてみて下さい。
やり方は、ハーブ療法が基本。
効果が期待できるのは、「芍薬」と「甘草」です。
それってハーブっていうより、漢方じゃないの?と思うかもしれませんが、ハーブはイコール薬草のこと。
このふたつのハーブ漢方は、男性ホルモンを抑制して、皮脂分泌を抑えることでニキビを改善できるハーブなんですよ。
ですので、このふたつが組み合わされた「芍薬甘草湯」を用法に従って数ヶ月服用してみてください。
ドラッグストアでも、普通に買えます。
漢方は、比較的副作用が怖くない分、体質改善して治すので、3ヶ月程度は根気よく取り組んでみて下さい。
ただ、他の薬を飲んでいる場合は、1度薬局や医師に相談してみて下さいね。
さらに、積極的に摂りたいのが「ビタミンB8」!
別名を「イノシトール」と言って、やはり男性ホルモンの分泌を低減して皮脂を抑え、ニキビを改善します。
あまりなじみのない栄養素ですが、主に
・豆類(グリーンピースほか全般)
・果物(グレープフルーツ、オレンジ、メロン)
・ナッツ類(ピーナッツ、アーモンド)
・玄米や小麦
に多く含まれます。
イノシトールとコリンが結びついた「レシチン」を含むものなら、なおさらOKです。
・大豆製品
・卵黄
・ごま油
普通の食生活で不足する心配のない栄養素で、サプリに頼る必要はありませんので、少し意識して上記のような食品を多めに摂るといいかもしれません。
この「イノシトール」は、あとでふれる女性ホルモンを増やす睡眠に大切な「セロトニン」を働かす作用もあるんですよ!
逆に、男性ホルモンを刺激しやすい栄養素もあるので注意して下さい。
それが「ビタミンB9」。
妊婦さんにいいと言われる「葉酸」と呼んだほうが、なじみがあるでしょう。
この葉酸は、実は摂りすぎると男性ホルモンを増やしてしまいます。
妊活にもいいと言われますが、皮脂ニキビで困っている人は、少し注意したほうがいいでしょう。
<葉酸を多く含む食べ物>
・野菜(枝豆 ほうれん草 ブロッコリー モロヘイヤ アスパラガス)
・果物(いちご キウイ アボカド)
・納豆
・焼き海苔
・タタミイワシ
何より男性ホルモンを抑える最も効果的な方法は、戦闘モードがオフになったリラックスした生活を送ること。
ストレスコントロールが大事だということも、覚えておいて下さいね。
ニキビをホルモンバランスの改善で治すには?
先程も言いましたが、ホルモン分泌を自分でコントロールするのは、とてもむずかしいことです。
よくバストを豊かにしようと、女性ホルモンをあの手この手で増やそうとしますが、なかなかうまくいく人はいません。
それでも、生活改善によって女性ホルモンを上手に働かすことは可能ですし、努力する価値もあります。
男性ホルモンを抑えると同時に、女性ホルモンへのアプローチも試してみて下さい。
先程もふれた、男性ホルモンが皮膚の角化や皮脂の過剰分泌させるなら、女性ホルモンは逆に水分を含んだ肌を維持する役割をします。
そのため柔軟な肌を保てるので、結果的に毛穴づまりも防いでくれるのです。
その女性ホルモンが「エストロゲン」と呼ばれるもの。
生理周期に合わせても増減を繰り返し、排卵前が最も多く分泌されます。
エストロゲン値をあげるには、ストレスコントロールや冷え対策も大事ですが、すぐに改善は難しいもの。
そこで、今日からでも取り組める有効な方法が、よく眠ることです。
エストロゲン値は質のいい睡眠で、確実に上がります。
実は、睡眠ホルモンと言われるメラトニンの元「セロトニン」は、「エストロゲン」と比例関係があることが分かっています。
セロトニンが増えれば睡眠の質が良くなってエストロゲンが増え、エストロゲンが増えればセロトニンも分泌して睡眠が良くなります。
そこで、良い睡眠を取るためのアプローチはいろいろありますが、今回おすすめしたいのが、
棗(ナツメ)!
セロトニン生成に必要な栄養素を豊富に含み、不安感・ストレスを抑えるGABA成分も安眠に効果があるスーパーフードです。
PMS(月経前症候群)の緩和にも効果があるとされ、鉄分も豊富なので貧血予防、血流、冷えの改善効果も。
つまり、睡眠・ストレス緩和・冷え性改善という3つのニキビ対策に期待ができる食材なんですよ!
最近では、ドライフルーツとしてもよく売られているので、ぜひ質の良い睡眠のために少し習慣にしてみてください。
ジュジュベ☆なつめの実・1kg(ウイグル産)(海外認証品) |
併せて、2章でもふれたように、セロトニンを働かす効果があるビタミン8のイノシトールも取り入れて下さい。
また、食生活でも心がけるといいのが、セロトニンの材料になる「トリプトファン」の摂取。
これを通常時の必要量(120mg)より多めに摂取すれば、効果が期待できます。
ちなみに不眠症改善には500mg/日程度が必要と言われています。
<トリプトファンの食品別含有量>
・豆乳 53mg/100g
・牛乳 42mg/100g
・ヨーグルト 47mg/100g
・プロセスチーズ 291mg/100g
・ひまわりの種 310mg/100g
・アーモンド 201mg/100g
・肉類 150~250mg/100g
・赤身魚 200~250mg/100g
・納豆 242mg/100g
・すじこ 331mg/100g
・たらこ 291mg/100g
・白米 89mg/100g
・そば 192mg/100g
最後に、ナツメを使ったお茶のレシピをひとつ紹介しますね。
作者:やなママ☆
■材料(作りやすい人分)
乾燥なつめ / 50~60g
水 / 1000cc
生姜、蜂蜜 / 少々
■レシピを考えた人のコメント
なつめは美肌、血行促進、精神安定、冷え性にも効果があるそうです。
煮出す時間はかかりますが、甘酸っぱくて美味しいです(^ν^)
まとめ
実は、あまりなじみのないナツメをおすすめする理由があります。
イソフラボンの豆腐などより、少し意識しないと摂取できないからです。
ホルモンバランス改善は、すぐに効果が現れるものではありませんから、いかに意識して取り組むかが大切。
漢方やハーブなどもそうですが、すこしづつ根気よく取り組むことで、大人ニキビも改善していくはずなので、ぜひ頑張ってみて下さい。
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