ようやく暑さも和らぎ、一息つけるとともに陽気も良くなるので楽しみな行楽シーズンが始まります!
でも待ってください。夏の間に浴びた紫外線やお出かけが増える秋の紫外線対策など、9月から10月にかけてはお肌にとって油断しているとあとで後悔する時期とも言えます。
では夏とは違い、秋はどんな肌ケアをしなくてはいけないのでしょうか?
秋の紫外線対策は油断できない!
秋は、行楽シーズンで出かける機会が増えますが、夏に比べても紫外線の強さはそれほど弱まらないので油断は禁物です。
併せて、紫外線がピークの夏に受けたダメージが日焼けあとやシミで出てくる頃なので、1年を通じても最も肌ケアに気を使わなければいけない時期といっても過言ではありません。
実際にも、グラフが示すとおり紫外線A波B波とも9月中はまだそれほど弱まることはなく、夏と同様の日焼け対策を継続するのは必須でしょう。
UVAとUVBの特徴をおさらいすると
UVA(紫外線A波)~
紫外線総量のほとんどを占めるUVAは、波長が長く肌の奥まで届いてしまうので、真皮層のハリや弾力を保つ細胞に損傷を与えます。結果として、「シワ」「シミ」「たるみ」の原因になる紫外線です。
曇っていても届きやすく、また浴びても赤くなるなどの目に見える症状がないため、浴びたことを気づきにくい厄介な紫外線とも言えます。
正午ごろがピークですが、日中は弱まる時間がないので、1日を通して注意が必要です。
UVB(紫外線B波)~
量は紫外線総量の5%程度ですが、エネルギーは強く肌表面にダメージを与えます。なので日焼けの主な原因はこのB波で、メラニン色素を刺激するのでシミ・そばかすの原因にもなります。
やはり正午がピークですが、午後に比べると午前中のほうが強い傾向があります。
日焼け止めの知識は近年かなり啓蒙されているのでご承知かと思いますが、少しおさらいをしますと、
・PA~UVAを防御する指標で「+」の数が目安になります。
・SPF~UVBを防御する指標で「2~50+」などおもに数字で効果が表されます。
図でわかるとおり、夏のレジャーと違い秋の行楽だからそれほど高い効果の日焼け止めは要らないというのは間違いで、「PA+++」「SPF30」程度のものは選ぶようにしてください。
また、日焼け止めを選ぶ際に、目に見える炎症を抑えてくれるSPFを重視する傾向がアンケート結果からわかりますが、
・夏と比べて比較的少なくなるUBAに対して、UVBはそれほど変わらない。
・服装が変わり布地を通りにくいUBAに対して、UVBは透過してしまう
・秋になって増える曇りの日に、UBAは弱くなるがUVBは変わらない
などの理由で、SPFはもちろんですが、秋こそUVBを防ぐPAも考えて日焼け止めを買うべきなのです。
夏の紫外線対策と違う注意点は、湿度が低下し乾燥が進む点です。
肌は乾燥すると再生のターンオーバーサイクルが遅くなり、メラニン色素の溜まった角質層がとどまりやすくなってシミやそばかすができやすくなります。そのため、夏ではあまり気にしなかった保湿が重要になります。
秋こそ保湿が重要と覚えておいて下さい。
日焼けあとやシミを消す旬の食べ物は?
夏に増えたメラニンによる日焼けあとやシミ・そばかすを改善するには、先ほどもターンオーバーによる再生を促すことが必要なことに触れましたが、それには体の内側からのケアが効果的です。
自然はよくできたもので、その季節にはその時にパワーを発揮する食材が摂れるようになっていて、それがまさに「旬」というものです。収穫の秋は特にそれが言え、夏~秋に効果を発揮する優れた食材が豊富に出回る時期なのです。
今は1年中手に入るものも少なくないですが、「旬」のものはそも栄養素の量などは桁違いのものがほとんどと言えます。
そんな中で、特に紫外線にダメージを受けた肌のケアに最適な秋の食材をふたつ紹介します。
まずひとつはおなじみの「さつまいも」です。
含まれているビタミンCの肌への効果は沢山ありますが、中でもメラニン沈着を押さえ、できてしまったメラニンを薄くする効果があります。
また、旬のサツマイモにはβカロチンが多く日焼けには優れた効果がありますし、やはり豊富なビタミンEは肌のターンオーバーを促します。
その赤紫色の皮にはシアニジン・ぺオニジンなどの抗酸化色素が豊富で肌を活性酸素から保護してくれます。
またできてしまったしみやそばかすに効果があるクロロゲン酸が豊富に含まれます。ポリフェノールの一種で、シミ予防効果が神戸大学の研究でわかったそうです。
よく実の部分が青く変色しますがクロロゲン酸の作用なので、気にせず食べても大丈夫です。
まさに9月ごろの私たちに必要な成分が全てセットで含まれているといってもいい旬の「サツマイモ」を食べない手はないでしょう!
サツマイモと並んで、秋の甘い味覚といえば「栗」ですよね。
ビタミンCの肌への効果は先ほど触れましたが、栗にも意外な感じがしますがビタミンCが豊富に含まれています。木になる実としてはトップで、中国産より日本のものが多く含まれ、カロリーも低いのでダイエットが気になるのでしたら国産の栗を選ぶといいでしょう。
ビタミンCだけでは、日焼け対策としては頼りないと思うかもしれませんが、栗ににはなんといっても最強の日焼けキラーが含まれています。
それが、渋皮に含まれている「タンニン」!ポリフェノールのひとつのタンニンはかなり強力な抗酸化作用と殺菌作用を持っており、活性酸素を抑えることでメラニン細胞への刺激を減らし、色素生成を抑えてくれます。
また、皮膚を引き締めて毛穴を目立ちにくくしてくれる効果もありますし、殺菌作用でニキビも押さえます。
普通に食べると捨ててしまう渋皮ですが、取り入れる工夫で秋の肌ケアの最強の味方になること請け合いです。
日焼けやシミに効く食べ物のレシピは?
そんな最強のおすすめ食材は、どんなレシピが効果的に成分を摂れるのでしょうか?
サツマイモの中に含まれる肌にいい成分はいずれも調理しても失われず、唯一熱に弱いビタミンCも澱粉に保護されているので壊れる心配がありません。どんな調理でもOKですが、皮にも前述のとおり有用な栄養が豊富なので、新米も手に入る季節ということで「さつまいもご飯」はいかがですか?もち米を入れて、さらに美味しさがランクアップします!
料理名:さつまいもご飯
作者:はい 山田です
■材料(3合人分)
お米 / 2 合
もち米 / 1 合
さつま芋(中) / 200 g程度
酒 / 50 cc
みりん / 大さじ 1
塩 / 小さじ 1
水 / 535cc
昆布 / 5センチ角程
■レシピを考えた人のコメント
秋の定番☆食べたくなるなる?もち米入りで『おかわり』の声続出かも~お気に入り登録200人超えました!ありがとうございます(^-^)
栗でのおすすめは「栗の渋皮煮」以外にはありません!
この時期、たくさんの方が作ってみようと挑戦する栗の渋皮煮は、手順こそ多いですが難しいことはまったくない秋の甘味レシピです。保存の仕方では長く持つものでもあるので、秋の紫外線対策として取り入れないともったいない旬レシピですよ!
料理名:栗の渋皮煮
作者:はなまる子♪
■材料(3~5人分)
栗(大きめ) / 1kg
三温糖 / 500g
ワイン(赤白どちらでも可) / 100cc
重曹 / 大さじ1
お茶の葉(緑茶パックでも可) / 大さじ2
■レシピを考えた人のコメント
時間にゆとりがあるときに多めに作って置くと日持ちがするので、スイーツ作りやおもてなしにいいですよ♪
まとめ
こうして見てくると、秋はお肌にとって、夏のダメージをなかったものにできるかのどうかの勝負シーズンとも言えそうですよね。
ここで頑張れるか否かが、将来のシミやシワ顔になるか否かがかかっているといってもオーバーではないと言えそうです。
同じ土地で生きていれば人でも植物でも条件は同じなので、自然への対処法も同じということなのでしょう。そんな植物の防御機構をいただいて自分の役に立てるというのは、まさに自然の恵みをいただくことにほかなりません。
自然に感謝しつつ、ちゃっかり秋の紫外線対策に有効に役立てましょう!
⇒記事一覧はコチラ