古来より伊予の名湯として知られ、兵庫有馬・和歌山白浜とともに日本三古湯に数えられる松山・道後温泉。
小説「坊っちゃん」の舞台地でもあり、松山城とともに松山市を代表するスポットとして人気です。
市街地にほど近い温泉郷でもあり、足湯や立寄湯として足を伸ばす方も多いですが、心配なのは駐車場のこと。
そこで、道後温泉の駐車場事情についておさらいしてみます。
また確認の際は、最大料金の繰返し有無や時間/日極かに注意し、トラブルを避けるようお願いします。
道後温泉の駐車場で無料や混雑具合は?
松山藩の城下町として整備され、穏やかな気候風土が育む海山の幸や景勝に恵まれた愛媛・松山市。
「いで湯と城と文学のまち」のキャッチフレーズのとおり、3000年もの歴史を持つ古湯として、松山城とともに市や県を象徴する人気スポットなのが道後温泉です。
夏目漱石「坊つちやん」や司馬遼太郎「坂の上の雲」にも描かれた名作ゆかりの地でもあり、宿泊地のみならず気軽な日帰り足湯スポットとしても人気の温泉郷。
飲食店や土産物店が集まる温泉商店街や坊っちゃん記念碑、道後公園内の湯築城跡、伊佐爾波神社など、出湯以外の見どころも豊富な観光エリアとして賑わいます。
現在では、道後温泉本館を中心に椿の湯、道後温泉別館・飛鳥乃湯の3つが外湯施設であり、宿泊者は宿の駐車場がありますが、外湯・足湯目当ての日帰り観光の方は周辺で駐車場を探すようです。
松山城を囲む市街地からは路面電車でも20分程度のアクセスもいい温泉郷ですが、車で行く方は以下の3つの市営駐車場が定番になるでしょう。
1.道後温泉駐車場(100台/05:30-23:30 30分100円)
7.道後温泉祝谷東町駐車場(43台/24時間 終日30分100円)
18.松山観光臨時駐車場(180台/開放日の05:30-23:30 無料)
もちろんメインになるのは外湯本館前で好立地の1ですが、やはり休日やシーズンには長蛇の行列ができ、駐めるなら早朝から入庫する必要があります。
また道後温泉街は概して山裾の傾斜地にあり、1でも坂道を行き来するようになりますが、7や18はさらに山上になるので、年配者や小さな子供連れの場合は厳しいですし、季節によってはせっかくお湯でさっぱりしても帰りに汗をかいてしまうので注意。
ただ、その分ハイシーズンでなければ穴場スペースであり、特に行き帰りに片道10分弱を要する18などは、開放日(基本土日祝日及び行楽時期)であれば無料で駐められることが多い場所です。
ちなみに、1は外湯施設利用で1時間無料、7は最初の1時間が無料であり、料金は30分で100円と、周辺パーキング相場と照らしても同等レベル。
ちなみに周辺相場は、1時間換算で平日200円、休日で200~300円程度であり、あまり大差はありません。
いずれにしても、山上との往復が厳しい方や、本館前駐車場が満車で埒が明かないときのためにも、周辺パーキングのおさらいはして出かけると安心でしょう。
道後温泉の駐車場で料金が安いおすすめは?
そこで、以下が道後温泉エリアのパーキング一覧になります。
おすすめワンポイント!
もし、グーグルアプリ【Googleマップ-GPSナビ】がインストールされていて、位置情報が許可されていれば、今いる場所とともに上記の駐車場マップが開き、とても便利!
【Googleマップ-GPSナビ】
なお料金は短期間で変動するものなので、料金傾向の目安にしていただければと思います。
ちなみに表の中ほどの列は、平日の1時間/日中最大(青色)・休日の1時間/日中最大(ピンク)になっています。
空き状況がわかるものは、マップのガイドエリアにリンクを入れてあります。※表中の駐車場名が太文字のもの。環境によっては開かなかったり、直リンクできないことがあります。
温泉メインエリアから800m前後・徒歩で15分程度の圏内でピックアップしています。
マップガイドエリアの松山駅・松山城にチェックを入れると、併せてその周辺のパーキングも表示されます。
ご覧のように、駐車場の数はふんだんにありませんが、温泉郷としてはかなり多いほう。
外湯や宿泊施設、商店街があるメインエリアこそ駐車ポイントはわずかですが、道後温泉駅や道後公園付近まで行けばある程度点在するので、覗いてみるといいでしょう。
料金的には、前述の通り1時間あたりでほぼ200円(平均268円)であり、日中の打ち止め料金平均は514円ですが、設定がある駐車場自体がわずか。
そこで、まず時間あたりの料金が手頃なところを拾ってみると、
<平日のみ>
4.ミニッツパーク道後湯之町第1(9台/平日 終日60分100円)
15.ランドパーキング道後湯月町(10台/平日 終日60分100円)
<平日・休日とも>
13.リパーク松山上市2丁目(5台/終日 60分100円)
が、1時間換算で100円と格安ですがごく僅かであり、特に休日にはほぼ選択肢がありません。
道後温泉周辺では、200円ならよしてして、空いているところに駐めた方が賢明です。
また、ゆっくり散策する予定の際に安心な、打ち止め料金が手頃なところは、
<平日のみ>
4.ミニッツパーク道後湯之町第1(9台/平日 12時間最大500円)
15.ランドパーキング道後湯月町(10台/平日 12時間最大500円)
<平日・休日とも>
10.リパーク松山道後温泉駅前第2(26台/24時間最大500円)
12.タイムズ松山岩崎町(10台/24時間最大400円)
が、ワンコイン程度で駐めておけるパーキング。
全曜日で手頃な上に、このエリアでは公営についで収容力がであり、立地もそれほど悪くない10がおすすめです。
道後温泉の駐車場で予約ができるのは?
最近では予約できる駐車スペースのシェアサービスが盛んになってきているので、当たってみるのもひとつの手かもしれません。
競技・イベント会場周辺では今や一般的になりましたが、混雑する温泉地スポットでも最適の選択肢と言えます。
まだ道後温泉エリアにはあまりありませんが、近年急速に普及しつつあり、今後どんどん供給が増えるはずなので、気にしておくといいかもしれません。
1箇所ごとの台数はわずかですが、何より駐車場の心配がなく向かえるのはメリットです。
早めに行くことが決まっているようなら、確保してしまうというのも、安心してアクセスできる一つの方法と言えます。
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まとめ
現在ある外湯のうち、なんといっても道後温泉のシンボルと言えるのが「道後温泉本館」。※冒頭写真参照
日本最古の出湯であるとともに、この施設も明治期より続く三層楼の由緒ある文化財建物です。
あのアニメ名作「千と千尋の神隠し」の油屋のモデルでもあり、多くの文人にも愛された伝統ある入湯施設。
そんな長きに渡って親しまれてきた温泉郷を訪れる際に、記事が参考になれば幸いです。
※利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。
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