髪のクセに悩みがある方にとって憂鬱な季節が梅雨と汗をかく夏です。
少しの湿気でも吸収してうねったりひろがったり・・
シャンプーを変えたりアイロンを当てたりしてスタイルを決めても、この時期は結局効果がなくってあきらめ気味な方もいるのではないでしょうか?
確かにクセ毛は頑固で「これをやれば!」という効果がある改善法がなかなかないのも実際のところです。
それでも正しいケア方法はあり、根気よく努力すれば効果はあります。そんなくせ毛のケアについてまとめました。
髪のうねりを改善するヘアケアとは?
コルテックスという言葉を聞いたことがあるでしょうか?表面のキューティクルに包まれて髪のほとんどを構成しているたんぱく質です。
束ねたそうめんのように縦にたくさん並んでいて、水分を蓄える大切な役割も持っています。なので、均等になっていないと水分も偏ってうねる原因になるのです。
また、キューティクルが剥がれていたり開いたりしてもそこだけ水分が入って膨らみ、結果うねってしまいます。くせ毛の方は髪の毛がカーブしているのでキューティクルが剥がれやすいと言われます。なので
くせ毛~キューティクルが剥がれる~水分吸収~うねってカーブ~くせ毛~キューティクルがはがれる・・・
という悪い繰り返しにおちいってしまいがちです。
ではどうすればいいかと言うと、ヘアケア剤の各々の役割をきちんと知って利にかなったお手入れをすること。
例えば皆さんはシャンプー・トリートメント・リンスなどの役割を大体は理解していますよね。
・シャンプー~洗浄
・トリートメント~栄養/修復/保湿
・リンス~コーティング/保護
ですが、最近髪のケア製品は種類が多いので役割がわかりづらく、ともすると保護のあとに保湿をするなどの間違った手順で使っている方が多いようです。
それでは具体的に、うねりを抑える髪のケアはどうすればいいかというと、
まずシャンプーはできるだけアミノ酸系のたんぱく質シャンプーを使い、すすぎを十分にします。そのあと大事なのが一度速やかに余分な水分をなくすこと。固く絞ったタオルなどで水気を取ってあげてください。なるべく早く濡れてない状態にするのがポイントです。
次のトリートメントは十分な栄養補給や保湿とキューティクルの補修のためしっかりやります。髪の根元はいいので頭皮に付かないようにトリートメント剤を塗り、硬絞りのタオルや密閉できるキャップなどをかぶり、湯船に浸かるなどして5分から10分放置します。ここは時間をかけて浸透させるのが大切です。そのあとよくすすぎます。
保湿を十分にというと「湿気で髪がうねるのに?」と思われる方がいるかもしれませんが、くせ毛の方は髪の毛が乾燥しているからすぐ湿気を吸ってうねるのです。しっかり保水されていれば湿度が高くてもそれ以上吸収できなくなります。
リンスは主に髪をコートして余分な水分を吸収させない役割があるので、した方がいいでしょう。通常のやり方でリンスして下さい。
数年前にはありませんでした「洗い流さないトリートメント剤」が開発されたおかげで、髪のケアの手順はだいぶ変わりました。これは、くせ毛の方にも頼もしいアイテムになりえます。トリートメント(保湿・修復)やコート(保護)といった複数の性能を持っているので、ちゃんと理解して使い分けが必要です。
主には
・乳液、美容液タイプ~ミルクやジェル状のもので、栄養や水分を浸透させるトリートメント目的のタイプ。
・オイルタイプ~油分で髪をコーティングする、保護効果が高いタイプ。
・スプレー/ミストタイプ~スタイリング機能も持つ、やはり保護が主な効果のタイプ。
使い方は特にむずかしくなく、軽いタオルドライのあとまずトリートメント効果の高いタイプを頭皮につかないように塗ります。
そのまま軽くブローして、最後に保護やセット効果の高いタイプをもう一回使用してセットすればいいでしょう。
洗い流さないトリートメントをうまく利用すれば、洗い流すタイプは週1~2回、髪の痛みを感じるときだけにするなどケアの手間も減らせるでしょう。
髪のうねりを改善するブロー法とは
前述のとおり、くせ毛の方はキューティクルが整っていないで剥がれやすいので乾燥も優しくするのが基本です。
タオルドライもゴシゴシこすってはキューティクルがいっぺんに傷つくので、タオルをかぶせて指の腹でマッサージするように動かしたり手とタオルで髪の毛をはさんで軽くたたきながら降ろしていきます。
短時間で速やかに乾かすために、ドライヤーはできれば風量の大きいものを。よく手で髪をバサバサして乾かす方がいますが傷つくのでNGです。
先ほど触れたようにトリートメント剤を付けたあと、遠目からドライヤーを振って髪全体に風をあてながら髪の流れに沿って手ぐしで抑えるように乾かします。
ポイントは毛先のほうから少しずつ乾かすこと。うねりや広がりがだいぶ変わりますからやってみて下さい。
セットのときもブラシはせっかちに早く何度も動かしてはいけません。根元内側から髪をすくって、ゆっくり髪の毛を伸ばすイメージで動かすこと。
冷風を使わない方もいますが、くせ毛の方は落ち着かせて固定するために必ず最後に当ててください。
髪のうねりを防ぐために汗を抑える簡単なコツは?
梅雨などで湿度が高いのはどうしようもありませんが、夏にかく汗は少しでも抑えて髪のうねりを防ぎたいところ。
多汗症ってほどではないけれど、それでも頭の汗を少しでもかかない方法ってないんでしょうか?
もちろん体質改善など汗対策は沢山あると思うけど、できれば手軽に試せて効果がある対処法がいいですよね。
汗腺の多い頭は清潔にしていないとすぐ汗かきになりますが、これは前述の髪の正しいケアをしていればクリアーできるはずです。
そのほかに、ちょっとした心がけで汗を抑える方法にポイント冷却があります。
血管がたくさん走っている体の場所をうまく冷やしてあげると、体の表面温度は1℃程度も下がるといわれています。
例えば襟やネクタイを緩めて首筋に空気を入れてあげたり、手首やわきの下・足の付け根なども通気させると体感温度が下がって汗が引いていきます。冷やしタオルや冷たい缶飲料を利用したり、氷を口に含むだけでも汗を抑えるのに効果的です。
急な温度差に体は反応して汗を出しますので、部屋や車内と外気温の差をなくす意味で冷房は控えめがいいですね。
ちょっと面白い方法で、爪のつけねをもむと汗を抑えられるのを知っていますか?人差し指と小指の爪の生え際を20秒ずつ押さえるようにもむと制汗作用があるんです。朝晩2回程度やってみるといいでしょう。注意点はやりすぎは逆効果です。
あと、薬指はやはり逆効果なのでNGです。
食生活で効果があるのは、制汗効果が高いイソフラボン食品(大豆食品)と老廃物を排出してくれる果物を摂ることです。注意点は、このふたつを同時に取ると効果を消しあってしまうことなのです。ですので、朝は果物で夜は納豆や豆腐と、別々に毎日摂ることが効果的です。
あわせて、ヨウ素を含んだ海藻類を週何回か食べると相乗効果があります。
逆に汗をかきやすくするコーヒーや辛いものは控えてくださいね。
こんな対処法で、汗を抑えて髪のうねりを防いでみてください!
まとめ
もしあなたが学生さんなどでNGというのでなければ、髪を染めるのはうねりを減らす一つの方法です。
毛染めはパーマと同じ酸化作用なので、くし引きしながら塗布する染毛はストレートパーマに近い効果が得られます。
ただ髪には当然ダメージがあり、長い目で見たら賢い方法とはいえません。もし少しでも効果があるなら、今回まとめたような髪が健康になることでうねりが改善する方法をおすすめします。
冒頭でも触れましたが、根気よく続けていけば必ず髪は変わっていきます。縮毛やパーマに頼らない、健やかでまっすぐな髪になれるといいですね!!
⇒「プールのあとの髪のうねり 対策を教えて!予防や髪型でカバーするには?」はコチラ
⇒記事一覧はコチラ