寒さも緩みはじめ、いよいよ待ちに待った春のお花見シーズンが到来します!
鮮烈な色合いの紅葉も似合う京都ですが、寺社仏閣に可憐な桜が咲く様も絵になります。
そこで、カメラを手に暖かくなった京都へ、日本の象徴とも言える桜とお寺のベストショットを撮りに出かけてみませんか?
今回はそんな京都の宇治市で、桜の穴場撮影スポットを紹介しましょう。
※左上(表題の頭)の→□ボタンでガイドエリアを表示させ、目的の地区にチェックを入れながら参照ください。(スマホでは横回転させると見やすいです)
三室戸寺の桜の撮影スポットは?
<三室戸寺>
別名「花の寺」と言われるほど、四季折々の花を愛でる趣向が凝らされた三室戸寺は、770年に光仁天皇の勅願を請けて、行表が創建した修験宗の本山寺院です。
創建時は「御室戸寺」と称していましたが、三人の天皇の離宮とされた事により、「三」を冠した今の寺号になりました。
火災や織田信長の焼き討ちに遭うなど法難が続きますが、再興を果たし、今に至ります。
「花の寺」と呼ばれるスポットは京都にたくさんありますが、ここほど自然に恵まれた、圧巻の花景色を目にできる場所はないでしょう。
50種・1万株のアジサイや2万株のツツジ、1000株の石楠花や100種の蓮の花など、その規模は他の追随を許しません。
特に「あじさい寺」「ツツジ寺」としては圧倒的な知名度があるので、観光レビュー投稿もほぼ5~7月の時期に集中します。
逆に言えばそれ以外の時期は、人の少ない穴場スポットということになるでしょう。
・桜、ツツジ、しゃくなげ、紫陽花・・・とお花の綺麗なことで有名なお寺です。
・とにかく、落ち着く。心が、スーッとした。桜も、美しかったし、日本の心や、という感じ。
・今の時期(※桜の時期)は花の少ない空白期間だったわけですがその分 人も少なくてゆったり過ごせるともいえます。
もちろん桜で知名度が低い理由は、それほど沢山植えられていないからですが、ここにも珠玉の桜風景があります。
そのひとつが、三室戸寺のシンボルとも言える丹塗りの三重塔にかかるソメイヨシノの光景です。春の極みとも言えるショットが、青空を背景に収められるはずです。
また、その後に続いて、枝垂桜も庭園内で見頃を迎え、境内を鮮やかに彩ります。
ツツジやシャクナゲが咲く頃より営業を始める境内の「花の茶屋」付近では、遅咲きの八重桜が見頃を迎え、運が良ければ春の花の競演が、甘味を味わいながら眺めることができます。
<花の茶屋>
・営業期間:4月中旬~7月中旬
・営業時間:8:30~16:30
なお、境内には珍しい狛牛・狛兎・狛蛇が勝運や金運を願って鎮座しているので、探してみて下さい。
また、恋愛成就を占える「源氏物語・恋おみくじ」や、良縁祈願の可愛い「かぐや姫守」など女性がたまらない趣向もあるので、ぜひ。
<基本情報>
住所:宇治市菟道滋賀谷21
TEL:0774-21-2067
拝観日:年末年始休み
拝観料:500円
拝観時間:4月1日~10月31日/8:30~16:30
11月1日~ 3月31日/8:30~16:00
駐車場:あり(有料 300台)
アクセス:京阪電車 宇治線「三室戸」駅下車 徒歩約15分
見頃:3月下旬~4月上旬
サイト:http://www.mimurotoji.com/
県神社の桜の撮影スポットは?
<県神社(あがたじんじゃ)>
出典:京都の桜写真
はっきりした縁起がよく分かっていないほど古刹の県神社は、正式には「懸」と書きます。
大化以前の統治制度である「県」に関係する神社と見られます。
1052年に藤原道長が平等院を建立した際に、その鎮守の役目をしたとされ、平等院の裏鬼門にあたる場所に鎮座します。
祭神は「木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)」で、良縁や安産をご利益としますが、日本国花でもある「さくら」という名前は、「さくや姫」が訛って変化したという説もあり、ちなみにこの神社は、社紋も桜です。
6月5日から6日未明にかけて行われる例祭「あがた祭り」は、家々の灯りも落とされた闇の中を、梵天が担がれて行幸するもので、「暗闇の奇祭」として有名です。
見物客も10数万人を数え、700店あまりの露天も出て、盛大に行われます。
・お祭りもおすすめなのですが。普段行くと、こじんまりとしていますが、静かで、巨木や緑に囲まれて、とても落ち着ける場所です。
縣神社にはたくさん桜はありませんが、本殿横に風格がある枝垂桜があります。
主祭神の名前から取った「この花さくら」と呼ばれる、この早咲きの桜は、こじんまりした境内を覆うように枝を伸ばして咲きます。
宵にはライトアップもされ、境内にたくさんある提灯にも灯が入ると幽玄の桜に様変わりし、幻想的な京都の春が切り取れるでしょう。
なお、境内では紙が貼り付けられた球体を見かけると思いますが、これが前述の祭りで担がれる依代の梵天なのです。
直径は2m弱にも及び、重さも50キロほどあるこの梵天を、暗闇の中で勇壮に担がれていく奇祭は必見の神事ですので、興味があれば6月にも京都を訪れてみてはいかがですか?
また、ここにはテレビでも取り上げられた看板犬で「ぺぺ」というおとなしい犬がいるので、見かけたら声をかけてあげて下さい。
<基本情報>
住所:宇治市宇治蓮華72
TEL:0774-21-3014
拝観日:
拝観料:無料
拝観時間:境内自由
駐車場:あり(無料 2台)
アクセス:JR 奈良線 「宇治」駅下車 徒歩約10分
京阪電車 宇治線 「宇治」駅下車 徒歩約7分
見頃:3月下旬~4月上旬
サイト:http://www.agatajinjya.com/
※TOP画像も県神社の風景:出典PHOTOGRAPH.PRO
宇治市植物園の桜の撮影スポットは?
<宇治市植物園>
出典:京都の桜写真
平成8年に開園した、面積10ヘクタールを誇る宇治市植物園は、季節ごとにゾーンを分けた楽しみやすい園内に、約1500種・3000本あまりの植物が植えられています。
また、園内中央には「花と水のタペストリー」と呼ばれる日本最大の立体花壇があり、来園者の目を楽しませています。
46段の雛壇に3675基のプランターで宇治にちなんだテーマを描く施設で、幅62m、高さ18mのスケールには驚くはず。
広い園内での花見は開放感があり、人出にかかわらずゆっくり花見を楽しめる穴場スポットです。
京都市内のスポットほどごった返すことはないので、ベンチやシートに座って眺めることができます。
・しだれ桜がライトアップされ、無料であったかいお茶の振る舞いもあり、駐車場も無料!ほんとに素晴らしい穴場スポットです!
・ベンチで事前に買っておいた駅弁を食べながら桜を鑑賞。最高です☆歩くと結構距離もあり 本当に安くて最高のデートスポットです。
桜の見どころは、段々畑状に造成された春のゾーンに咲く、ソメイヨシノや沢山の品種・本数の八重桜でしょう。
また、ソメイヨシノの前に見頃をむかえる枝垂桜は、ここのシンボル桜。
名所・円山公園の祇園枝垂と血縁関係が認められた大枝垂れ桜で、その樹齢70年の存在感は、見応え十分です。
またレビューの通り、毎年3月下旬には、毎日夜間ライトアップが行われ、夜桜が鑑賞できるのも嬉しいポイント。
しかも、大枝垂桜が闇に浮かび上がる幻想的な夜桜を、入園料や駐車料が無料で楽しめるというおまけ付き。
簡易カフェも設けられ、暖かい飲み物も振る舞われる、至れり尽くせりの催しなので、予定に入れない手はないでしょう。
子供向けの展示施設もあり、お弁当を広げながら桜も楽しめ、レストラン施設も完備しているので、家族連れ・お子さん連れの花見には最適のスポットと言えそうです。
<基本情報>
住所:宇治市広野町八軒屋谷25-1
TEL:0774-39-9387
開園日:月曜日(祝日の場合は翌日)年末年始
入園料:大人500円 子供250円
開園時間:9:00~17:00
駐車場:あり(有料 200台)
アクセス:京阪宇治バス「植物公園」下車 徒歩
見頃:3月下旬~4月下旬
サイト:http://uji-citypark.jp/botanical/
まとめ
名産品で名高い宇治茶でも知られる宇治市は、京都でも南部に位置し、京都市に次ぐ人口を有する市です。
また、平安期には貴族の別荘地でもあった地域で、源氏物語の多くの舞台にもなっており、雅の歴史を今に伝える文化都市でもあります。
今回はそんな宇治市の3箇所をピックアップしましたが、まだまだ撮影スポットはたくさんあるので、ぜひ別記事も参考に訪れてみてください!
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