「夏だからしょうがないと思うけど、この手汗ってなんとかしたい!」と悩む女性は多いでしょう。
スマホは操作しづらいし運転も怖かったり・・・事務の書類なんかもうびしょびしょで恥ずかしいといったら・・
何より深刻なのはデート中!彼氏と手をつなぐのをためらってしまうのは由々しきな大問題ですよね。
手汗に悩む方はこの暑い時期さえ乗り切れればと藁にもすがりたい思いでしょう。そんな夏の手汗対策を紹介します。
手汗の原因で夏の犯人は!
夏に手汗が起きるのは、暑いから当然と思われがちですが実はまったく逆の原因で起きていることが多いのです。それは何かというと「冷え性」です。
普通に考えれば、体が冷えるほど汗はかかないのではと思うかもしれませんが、実は冷え性の人ほど汗をかきやすい傾向があるのです。
ちなみに夏に冷え性をひどくする犯人はお分かりですよね。そう!エアコンです。
冷房が効きすぎたオフィスや乗り物の中では、冷え性の方はいっそう血行が悪い状態が続きます。
血行が悪いと全身の代謝が悪くなるため、体の中の水分は血液とともに重力で下半身にたまりやすくなります。冷え性の人の下半身がむくみやすいのはそのためです。
とは言え、血液は全身を循環しますからいずれは下半身で温められた血液が上半身に移動し、顔、首、背中などが暑く感じるようになりますが、その際もちろん脳の温度も上がります。
脳は「体温が上がっているから、汗を出さなければいけない」と汗を出す命令を出し始め、結果下半身は冷えを感じているのに汗がよく出る状態になるのです。なので夏の手汗改善は汗を抑えようとするのではなく冷え性の改善に力を入れるのが正解です。
オフィスのエアコン対策も大事ですし、何より定期的に運動したり筋力トレーニングで筋肉量を増やしたりなど心がけ、体の内側から冷えの改善を心がけるようにしましょう。
また手汗は他の部分の発汗と違い、汗腺の問題だけでなくストレスや精神的緊張がかかわっているともされています。この緊張の対処法はあとで触れますね。
手汗の即効性のある制汗剤は?
汗に悩む方は少しでも持続性のある汗対策を求めますが、こと手汗に関しては少し事情が違います。
手汗は、ニオイや気づかれやすさが深刻な脇汗や顔汗と違い、困る場面が「会議や試験中」「手をつなぐことが多いデート中」「運転中」など限定的なのです。当然、対策に求められるのは長い間抑えられる「持続性」ではなく、すぐ抑えられる「即効性」や肌に優しい「安全性」ということになります。
確かに、手汗の悩みは2~3時間だけ抑えられればなんとかなることが多いのは事実です。なので根本的な改善も大事ですが、その間だけの即効性がある対策が知りたいところしょう。
制汗の方法はいくつか定番的なものがあります。
まずは昔からあるのがミョウバン水です。ミョウバンに含まれるアルミニウムが汗腺をふさいで発汗を押さえるのですが、漬物をするときにも使われるので安全性は問題ありません。
使い方は簡単で、ミョウバン水を作って吹きかければいいだけです。
まず、ドラッグストアでも手に入る焼きミョウバン50gと1.5ℓの水をペットボトルに入れます。(生ミョウバンなら75g)
2~3日冷蔵庫に置いて透明になったら出来上がり。それを原液として20倍程度に薄めてお好みのスプレー容器に入れて使ってください。原液は冷蔵庫で2~3週間持ちます。
もし効果が薄ければ、原液にレモンを1個程度絞って入れるか、水の変わりにお茶で作るとより効果が高いミョウバン液ができます。
効果は6時間程度続きますが、手汗を治療する方法ではないので「ここぞ」というときに一時的に使ってくださいね。安全とは言え汗腺にふたをしっぱなしは肌が荒れたりするのでよくありません。
制汗剤として「塩化アルミニウム」もよく名前が出ますが、肌が弱い方はかぶれたりするのでお勧めはできません。
重曹も制汗には効果的で、薄めたりそのままパウダーのようにはたいたりして使えて便利ですが、その効果は殺菌力で消臭をねらったものなので、どちらかというと脇汗などに向いているのかもしれません。
最近、手汗専用パウダーがあるのをご存知ですか。「ファリネ」という製品で、実際に手汗で悩んだお母さんが開発に関わった製品で、安全かつ効果が高いことで注目されています。汗腺をしっかりふさぎ、なおかつ肌呼吸も妨げない優れた手汗ケアパウダーなので、もし興味があれば参考にしてみてください。
手汗をすく止めるセルフコントロールとは?
前に、手汗は精神的な面の原因が多いことに触れました。
ストレスなどで自律神経のバランスが乱れることが原因になってるのももちろんですが、夏に原因になるのは「汗をかきやすい季節」という意識が強くなって緊張感から起こっていることも多いのです。簡単に言えば、「こんな暑い日には、また手汗がひどいのでは」と思いすぎるのがかえって発汗を促してしまうということです。
この場合、冷え性を改善して汗腺を健康的に保っても、完全に解決はできないということになります。
そんな時は、自己暗示を利用して気持ちをコントロールできるようになると軽減します。
「え?自己暗示なんて難しそうで無理じゃ?」と思われるかもしれませんが、もちろん専門家がやるような高度なことをやるわけではありません。早く言うと、精神的な原因で手汗をかくのは意識を手のひらに向けすぎているということなのです。
虫歯が痛いとき、その痛い歯から意識を離せなくなってかえって痛みがひどくなることがありますがそれと同じです。
なので一番効果的なのは、手汗のことを忘れてしまえばいいということになりますが、それができれば苦労はしませんよね。
なので、まずは手のひら以外の身体の場所に意識を移すことから始めてみてください。特に上半身の発汗は、下半身を意識するのが効果的なので、「膝」や「つま先」を意識してみてください。
この意識を別な場所に移す練習を、手汗をかいている時だけでなく思い出したときにいつでもすることがおすすめです。
衣服にこすれる感じや靴の圧迫感など身体の感覚を大事にして、時にはあえて靴の中に小石を入れて違和感を感じたり、腿をつねったりして手のひらから意識をそらすのも手です。コツをつかんでおけばいざというとき、即効性の高い対処法になりますよ!
その際呼吸などもゆっくりを心がけて、特に吐く息を長めにして訓練してみてください。
これは精神的な対処法ではありませんが、併せてポイント冷却も効果的なので一緒に試してください。特にむずかしいことをするわけではなく血管がたくさん走っているからだの場所を冷やしてあげるだけです。
例えば襟やネクタイを緩めて首筋に空気を入れてあげたり、手首やわきの下・足の付け根なども通気させると体感温度が下がって汗が引いていきます。冷やしタオルや冷たい缶飲料を利用したり、氷を口に含むだけでも、汗を抑えるのに効果的です。
こうすることで、体の表面温度は1℃程度も下がるといわれているので、意識のコントロール練習をするときの準備としてもおすすめです。
まとめ
夏はデートのチャンスも増えるので、なんとか手汗の不安をなくす目途は立てておきたいですよね!でないと手を握ることをためらって「最近ちょっとよそよそしい気が・・?」って彼に思われちゃいます。
汗なんかに彼との仲の邪魔をさせないように、いろいろ試してみてくださいね!夏デートの成功を祈ってます!
⇒記事一覧はコチラ