今年ももうすぐ七五三のシーズンですが、お子さんの行事としては最もはずせないもののひとつなので記念撮影やお宮参りといろいろご予定されていることと思います。
ただ、中には仕事や体調などいろいろな都合でシーズン中に予定するのが難しい方もいらっしゃるでしょう。早すぎるのもそうですが、あまり延び延びになってもお子さんも可哀想ですし、周りの目も気になるところ・・・
七五三のお祝いは、いつくらいまでの間にしてあげればいいものなのでしょうか?
七五三のお参りはいつまでなら大丈夫?
昔は数え歳でお祝いしていた七五三も、今では地域性はありますが男の子は満3・5歳、女の子は満3・7歳でお祝いすることがほとんどですが、それではいつまでにお祝いするのが適当なのでしょうか?
七五三の由来はいろいろな説がありますが、江戸時代に徳川綱吉が11月15日に長男の健康を祈ってお祝いしたのが始まりともされ、江戸がある関東地域の風習と言われています。
なので一般的には11月15日までを基準として、その前後の都合のいい日を予定して行うのが普通です。ただ、どうしても土曜・日曜を利用する方多いので、11月中の土日祭日は神社や写真館・飲食店は混みあってしまうのも事実です。
ちなみに今年(2016年)の七五三がある11月前後の3ヶ月カレンダーは以下のとおりです。
なんといっても、今年一番近い日曜日に大安が重なる11月13日は混雑のピークになることが予想できます。逆にそれ以外のお休みの日は大安が重ならず、少し予定する方がばらついて混雑が分散するかもしれません。
最近の若いご夫婦はそれほど慣習にとらわれない方も多いので、中には早い方で10月に済ませる場合もありますし、11月中であればよしとする傾向もあります。
そんな柔軟な考え方も、かえって混雑日程が避けられ、落ち着いてお祝いできるので参加する皆さんも楽なので合理的かもしれませんね。
七五三で神社はいつまでに行けばいい?
それでは、もしいろいろな理由で11月中でも予定できないケースはどうなのでしょうか?あまりに遅くなってのお祝いは、お参りする寺社側のこともありますので、あまりに常識はずれなのでしょうか?
ちなみに先ほど七五三の由来を解説しましたが、江戸時代の頃の旧暦11月15日は今の暦で言うと今年は12月13日にあたります。ですので由来の元となった日は今年は12月13日だということなのです。現代の通念とは直接結びつかないかもしれませんが、必ずしも厳密な日付に捕らわれる根拠は薄いという事実のひとつでしょう。
では、神社ではどれくらい間を七五三のお祝いをするための祈祷期間としてみているのでしょうか?
他に平塚八幡宮・川崎大師・八坂神社など主だった神社でも特別期間は11月末までですが、それもあくまでシーズン対応という意味でそれ以外の日は受け付けてくれないというわけではありません。
このように、シーズン中は神社も特別祈祷期間として準備体制は整えますが、それはあくまで人出に対応して取る措置期間ということです。白山神社でははっきり
「病気・出産など様々な理由によりおまいりできなかった方でも、一年を通して七五三のおはらいを行っておりますので受付にお申し出下さい。」
と謳っていますが、どこの神社でも「いつでも大丈夫ですよ」というスタンスは同様のはずです。
そんなことからも、仮に11月にしてあげられなかったとしても都合の付くタイミングで家族みんなでお祝いすれば何の問題もないと言えるのではないでしょうか?
七五三と大安は関係ある?
ちなみに大安や仏滅と言った六曜を気にする方は多いですが、七五三に関してはどうなのでしょう?極力縁起のいい日を選んで予定を立てるに越したことはないのでしょうか?
これは、石川県金沢市にある「大野湊神社」さんのブログからの抜粋ですが、
神社の祭事を六曜の良し悪しで決める方がいらっしゃいます。
もちろん考えはそれぞれですので否定はしませんが、一般的に神社(参拝および祭事など)と六曜は何ら関係ありません。
仏滅だからお参りに向かない、お祭りを控えるというのは必要ありません。
中国を起源とされる六曜は、実ははっきり由来がわかっていない考え方です。
ただ少なくとも神事とはまったく関係がなく、むしろ占いを禁じたり、日による吉凶の選別を良しとしない寺社の考え方とは相容れないとさえ言えるのです。
確かに賭け事の判断の目安になりかねない運勢判断は不謹慎とされたのかもしれませんね。
もちろん、日本人の心に根付いた考え方を迷信俗信と片付けることはできないと思いますが、あまり囚われすぎて無理をしてしまう物差しにしなくてもいいということではないでしょうか?
お子さんの健康・成長を願う気持ちは、どんな日にちや形式でするしてもいささかも変わらないはずですから。
まとめ
日本では、気にすべきと考えるマナーや通念がたくさんある思いやり豊かな国ですが、気にしすぎるあまり不自由さも感じがちになってしまします。
でも、周囲が無理しすぎても結局お子さんも嬉しくないと思いますので、余裕を持って全員笑顔の七五三をお祝いしてくださいね。
⇒記事一覧はコチラ