京都の桜スポットは、いずれも個性豊かの名所揃いですが、人が多くてゆっくり花見を楽しめないのが、玉に瑕です。
特に、ライトアップが行われ、夜桜が楽しめるとなると、人気の有名スポットがほとんどなので、見物も少し大変でしょう。
そこで、穴場にもかかわらず、ライトアップで夜桜まで楽しめる、京都市内の名所スポットを探してみました。
京都の夜桜でおすすめの穴場スポットは?
清水寺や高台寺、円山公園といった定番観光地は、夜桜ライトアップも見応えがあって素晴らしいですが、それなりの混雑を覚悟しないといけません。
桜の隠れ名所はたくさんありますが、さすがにライトアップイベントを企画できるとなると、規模の大きな有名スポットに限られてしまうのも事実です。
とは言え、穴場でもライトアップを行うスポットがないわけではありません。
今回は、比較的アクセスも悪くない京都市内で、そんな夜桜の穴場スポットをピックアップしてみました。
京都の夜桜の穴場スポット!ライトアップや見頃情報
「大石神社」
出典:「京都もよう」
その名の通り大石良雄(よしかつ=内蔵助)を祀るために、昭和10年に創建された比較的新しいお寺です。
枝垂れ桜が有名で、特に「大石桜」と呼ばれるご神木の枝垂れ桜は、9.5mの高さに及び、「山科区民誇りの木」として地元の方に愛されています。
本殿前の提灯背後にある枝垂れ桜は見どころで、大きな鳥居や提灯に枝垂かかる枝ぶりは見事です。
シーズン中はライトアップもされ、提灯にも灯が入るので、昼間とは違った幻想的な枝垂桜を味わうことができるでしょう。
ライトアップ:例年見頃時期(2016年は3/30~4/2)
18:30~21:00頃
住所:京都市山科区西野山桜ノ馬場町116
電話:075-581-5645
サイト:http://www.ohishi-jinja.jp/
見頃:3月下旬~4月上旬
⇒関連記事:「京都の桜 おすすめの穴場撮影スポット|山科区編|岩屋寺・大石神社・勧修寺 」
「将軍塚青龍殿」
東山の山頂にある青龍殿は、天台宗派の青蓮院門跡の飛地境内でもあります。
清水寺をはるかに凌ぐ、西と北のふたつの大舞台からの眺望は圧巻の大パノラマで、京都市街全域はもちろん、比叡山から南は大阪方面まで望めるスケール!
満開の桜とともに、京都市内を見下ろす木造舞台からの眺望が、桜シーズンにはライトアップもされ、遠景の京都の夜景と一体となった夜桜は稀有な景色と言えるでしょう!
ライトアップ:例年見頃時期(2016年は3/26~4/10)
17:00~21:00頃 500円
住所:京都市山科区逗子奥花鳥町28
TEL:075-771-0390
サイト:http://www.shogunzuka.com/
見頃:3月下旬~4月上旬
⇒関連記事:「京都の桜 おすすめの穴場撮影スポット|山科区編②|将軍塚青龍殿・日向大神宮・本圀寺 」
「水火天満宮」(すいかてんまんぐう)
水難火除の祭神として菅原道真を祀る天台宗の寺院です。日本で最初の天満宮としても知られています。
本殿付近の開花時期の違う2本の枝垂桜が見事で、こじんまりした境内を覆い尽くすように咲くさまは圧巻で、1日眺めていても飽きないほどです。
桜百景の隠れた穴場としてテレビでも紹介され、その枝垂桜の評判を聞きつけて訪れる人は多いですが、それほど花見客でごった返すことはありません。
シーズン中は宵にライトアップが施され、妖艶に色づく紅枝垂れの艶っぽい風情がため息を誘います。
ライトアップ:例年見頃時期(過去例 4/1~4/10)
日没~22:00頃
住所:京都市上京区堀川通上御霊前上ル扇町722-10
TEL:075-451-5057
サイト:http://suikatenmanguu.com/
見頃:3月下旬~4月上旬
⇒関連記事:「京都の桜 おすすめの穴場撮影スポット|上京区編③|本法寺・水火天満宮・妙覚寺 」
「京都府立植物園」
桜の名所として賑わう半木の道に沿って東側に広がる「京都府立植物園」は、1924年開園の歴史ある植物園で、府民に長年愛されてきました。
染井吉野、八重紅枝垂れを中心に約130品種450本の桜があり、花見スポットとしての見ごたえでは群を抜きます。
おすすめは観覧温室付近のソメイヨシノで、ほかにも花菖蒲園の枝垂の大きな古木や、円山公園の親戚に当たる大広場の枝垂などポイントは豊富で、源平しだれ桃など同時期のきれいな花を見物できます。
桜まつりとして、展示会や散策イベントの他に、毎年ライトアップ(3/25~4/10前後)も行われるので、夜桜が堪能できるデートスポットでもあります。
ライトアップ:例年見頃時期(3/25~4/10前後)
17:00~22:30頃 200円
住所:京都市左京区下鴨半木町
TEL:075-701-0141
サイト:http://www.pref.kyoto.jp/plant/
見頃:3月中旬~4月下旬
⇒関連記事:「京都の桜 穴場のおすすめ撮影スポット|左京区編⑤|下鴨神社・圓光寺・京都府立植物園 」
「妙満寺」
岩倉に創建された妙満寺は法華宗総本山で、松永貞徳が手がけた「雪の庭」があり、観光スポットとして有名です。
その、叡山借景の枯山水「雪の庭」でも山桜が愛でることができますが、大書院前の紅枝垂れは見事な枝ぶりで青空によく映えます。
また、境内北側に枝垂れ桜がきれいに並べて植えられ、花見客の目を楽しませます。ちなみに、円山公園桜守りの佐藤藤右衛門氏が寄贈した樹もあります。
桜の見頃にあわせて、境内大書院前のしだれ桜がライトアップされるので、夜桜を楽しみたければ、ぜひ予定してみてください。
ライトアップ:例年見頃時期(過去例 4/4~4/13)
18:00~20:00頃
住所:京都市左京区岩倉幡枝町91
TEL:075-791-7171
サイト:http://www.kyoto.zaq.ne.jp/myomanji/
見頃:4月上旬~4月中旬
⇒関連記事:「京都の桜 おすすめの穴場撮影スポット|左京区編⑥|妙満寺・宝ヶ池公園・京都国際会館」
「雲龍院」
出典:「京都もよう」
やはり桜の名所の泉涌寺の別院にあたり、日本最古の写経道場がある格式高いお寺です。
お堂に上がって色紙窓を通して眺めると、とても素晴らしい趣きの庭を持つお寺で、朱墨の写経ができることでも人気です。
早咲きの河津桜も風流ですが、自慢の庭園や勅使門前に立つ枝垂桜は、言いようもない風情があります。
4月の初旬にはライトアップされ、幽玄に満ちた夜桜を鑑賞することもできるので、夜間もおすすめです。
ライトアップ:例年見頃時期(過去例 4/1~4/5)
418:00~20:30頃 500円
住所:京都市東山区泉涌寺山内町36
TEL:075-541-3916
サイト:http://www.unryuin.jp/index2.html
見頃:4月中旬~4月下旬
⇒関連記事:「京都の桜 おすすめの穴場撮影スポット|東山区編|泉涌寺・智積院・妙法院 」
「神泉苑」
出典:「京都得々旅行情報」様
平安時代、天皇のための庭園だった神泉苑は、紫式部が宴を催したり、源義経と静御前が出会った場所であったりと、歴史的にも重要な役割を果たした寺院です。
秋には観月会も催される「法成就池」のほとりには、ソメイヨシノや枝垂桜が風景に調和して咲き、池の水面に映るピンクの樹影は、花見の発祥の所以が納得できるほどの優雅な情景です
桜の見頃に合わせたライトアップも例年予定されるので、夜桜を風雅に楽しみたければぜひ。
ライトアップ:例年見頃時期(3月下旬~4月中旬頃の予定)
日没~22:00頃 500円
住所:京都市中京区御池通神泉苑東入門前町167
TEL:075-821-1466
見頃:4月上旬~4月中旬
サイト:http://www.shinsenen.org/index.html
⇒関連記事:「京都の桜 おすすめの穴場撮影スポット|中京区編|神泉苑・京都地方裁判所」
まとめ
もちろん規模や演出は、有名スポットのような華やかさがあるわけではありませんが、それぞれに味のある夜桜が楽しめる名所ばかりです。
特に、京都の幻想的な春を落ち着いて堪能できるのが、隠れ名所の嬉しいところです。
ぜひ、京都観光の一コマとして、記事も参考に、こんな穴場の夜桜花見を味わってみてください。
⇒記事一覧はコチラ